バロンズ・ダイジェスト

時事通信社が運営するバロンズ・ダイジェストの公式アカウントです。米国で最も著名な投資週…

バロンズ・ダイジェスト

時事通信社が運営するバロンズ・ダイジェストの公式アカウントです。米国で最も著名な投資週刊誌BARRON’S(バロンズ)の記事から、他では読めない厳選した米国の株式、証券などの金融商品や米国経済のプロ向け情報を、日本語で毎日お届けします。

最近の記事

日本株式にまだ上昇余地Japan’s Stock Rally Has Room to Run, This Expert Says.スパークス・アセット・マネジメントの武田氏に聞く

日本株式に対して強気に転じる日本の株式市場が開花している。日経平均株価は2月に、1989年の史上最高値だった3万8915.87円を抜いて、4万1087.75円へ急騰した。過去10年間に実施された改革で、日本企業が株主により友好的になったことが原因だ。日経平均株価はその後やや反落したものの、年初来の上昇率は約16%と、S&P500指数の約9%を上回っている。そして、日本株の回復が今後も続くと考えられる十分な理由がある。 ヘネシー・ジャパン・ファンド<HJPNX>のファンドマネ

    • ディズニー急落、ストリーミング黒字化は前途多難Disney Stock Tumbles. CFO Says Road to Profits in Streaming ‘Is Not a Linear One.’ガイダンスは期待外れ

      インドでクリケットの放映権失うウォルト・ディズニー<DIS>の株価は7日、四半期決算で経営陣が動画配信部門の期待外れのガイダンスを示したことで大幅下落し、9.51%安の105.39ドルで引けた。 ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、これは2022年11月9日(13%安)以来の下落率。ディズニーの株価は、過去3回の決算発表後は値上がりしていた。 エンターテインメントとスポーツ番組のESPN+(プラス)を合わせたストリーミング消費者直接(DTC)部門は、第2四半期(

      • さえない決算を受けてアップル株が上昇した理由とは?Apple’s Quarter Wasn’t Very Good.The 3 Reasons Investors Still Loved It.ただし投資家の懸念の解消には時間

        アップルの決算から幾つかの傾向が読み取れるウォール街で行われているのは予想を巡るゲームだ。先週のアップル<AAPL>の2024年1~3月期決算の発表はそのことを端的に表している。売上高が前年同期比4%減となるなど、客観的にみても業績はかなり悪かった。ところが、決算発表を受けてアップルの株価は7%上昇した。発表された決算の内容が懸念されていたほどには悪くなかったためだ。とはいえ、アップルの将来について投資家が抱いている多くの疑問が解決するまでにはさらに時間がかかる可能性が高い。

        • 金は絶好調だが、退職した貯蓄者は浮かれてはならないGold Has Gone Gangbusters. Retirement Savers Shouldn’t Get Carried Away.投資するなら少額を

          金は輝く 金は年初来、S&P500指数を上回る約13%のリターンを上げ、輝きを放っている。しかし、金は退職金ポートフォリオにふさわしいのだろうか。最近少し値を下げたものの、金を保有する論拠は確かなものに見える。インフレが政策当局が望む以上に高止まりしており、金はインフレヘッジと見なされる。中東やウクライナでの戦争など、地政学的緊張は高い。こうして金価格は、金利が上昇すれば下落するという通常のパターンに反して、1オンス当たり約2347ドルまで上昇した。 利下げの追い風に加え

        日本株式にまだ上昇余地Japan’s Stock Rally Has Room to Run, This Expert Says.スパークス・アセット・マネジメントの武田氏に聞く

        • ディズニー急落、ストリーミング黒字化は前途多難Disney Stock Tumbles. CFO Says Road to Profits in Streaming ‘Is Not a Linear One.’ガイダンスは期待外れ

        • さえない決算を受けてアップル株が上昇した理由とは?Apple’s Quarter Wasn’t Very Good.The 3 Reasons Investors Still Loved It.ただし投資家の懸念の解消には時間

        • 金は絶好調だが、退職した貯蓄者は浮かれてはならないGold Has Gone Gangbusters. Retirement Savers Shouldn’t Get Carried Away.投資するなら少額を

          テスラ、時価総額業界トップ守れるかTesla Will Lose Its Crown to Toyota if This Happens円安の恩恵受ける2位トヨタとの差850億ドル

          2020年から首位 LEONHARD SIMON/GETTY IMAGES 米電気自動車(EV)大手テスラ<TSLA>のバックミラーに映っているものは、見かけより近くにある。 テスラ株は低迷しており、先週末に同社が発表した新たな値下げは今週、投資家心理を圧迫するだろう。 事態がさらに悪化すれば、トヨタ自動車<7203>は、世界で最も価値の高い自動車メーカーに座を奪還するだろう。ファクトセットによれば、テスラはその栄誉をさらったのは2020年6月10日のことだった。当時の

          テスラ、時価総額業界トップ守れるかTesla Will Lose Its Crown to Toyota if This Happens円安の恩恵受ける2位トヨタとの差850億ドル

          バロンズ・ダイジェスト特別編集号(PDF)を発行いたしました

          バロンズ・ダイジェスト特別編集号(PDF)を発行いたしました。 このたびバロンズ・ダイジェストから記事をピックアップし、特別編集号(PDF)を発行いたしました。 以下のリンクよりダウンロードできますので、この機会にぜひご覧ください。(ダウンロード無料) バロンズ・ダイジェスト特別編集号(PDF)

          バロンズ・ダイジェスト特別編集号(PDF)を発行いたしました

          アップルの巻き返しはあるかApple Could Still Be AI’s Big Winner激化するAI競争

          メタの最新生成AIツール18日、フェイスブックを運営するメタ<META>(旧フェイスブック)が新たなチャットボットを発表した。この新たな生成人工知能(AI)ツール「Meta.ai」は単語を入力すると即座に画像を生成することができる。 このチャットボットはLlama 3と呼ばれる最新のオープンソース大規模言語モデルに基づいており、2024年時点のAIチャットボットに要求されるすべての機能を備えている。筆者はこのチャットボットを使って、アルバムの推薦リストとスポーツ用多目的車(

          アップルの巻き返しはあるかApple Could Still Be AI’s Big Winner激化するAI競争

          今、インド株式市場が超熱いIndia’s Stock Market Is Red Hot. These Funds Will Get You In.新興市場の成功の好例

          絶好調のインド株式市場インドの株式市場は絶好調で、MSCIインド・インデックスは4月5日までの過去12カ月間で40%上昇した。これはS&P500指数の29%上昇、MSCIワールド・インデックスの25%上昇を大きく上回っている。米国のファンド投資家は注目しているが、数年にわたる上昇で割高になったインドの株式市場へのエクスポージャーを増やすには注意が必要だ。 とはいえ、投資家がインドを選好する要素はたくさんある。モディ首相は今春、再選される見込みだ(4月19日から総選挙開始)。

          今、インド株式市場が超熱いIndia’s Stock Market Is Red Hot. These Funds Will Get You In.新興市場の成功の好例

          〔深読み米国株〕VIXが告げる調整長期化=上げ一辺倒から利益確定売り復活へ

           S&P500指数は3月28日に史上最高値5264.85まで上昇した後は弱含み、前週末4月12日終値は5123.41と、最高値から約3%安の水準にある。スピード調整の終了と上値追い再開が期待されるところだが、株価の動きを見る限り、調整局面はやや長引く可能性がありそうだ。  足元の米国株市場では、これまでの上げ相場に対し、反省とも疑いともつかない雰囲気が広がっている。「金融引き締めは株価にマイナス」「IT株は高金利に弱い」「運用銘柄は分散した方がいい」。これらの定説を全否定

          〔深読み米国株〕VIXが告げる調整長期化=上げ一辺倒から利益確定売り復活へ

          「バイデン氏勝利ならS&P500は4.6%上昇」High Inflation Is Bad for Biden. What It Means for Stocks. パイパーのダーラム氏が試算

          高インフレは逆風だが今秋に米大統領選挙を控える中で、インフレは依然として高止まりしている。このままでは有権者がバイデン大統領から離れ、潜在的な投資家のリターンが損なわれる可能性がある。 3月の米消費者物価指数(CPI)のうち、変動の激しい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比3.8%上昇と市場予想を上回った。これは早期利下げを期待していた投資家にとっても、インフレによる生活苦から解放されることを期待していた消費者にとっても悪いニュースだ。 ハリス・ファイナンシャル・グ

          「バイデン氏勝利ならS&P500は4.6%上昇」High Inflation Is Bad for Biden. What It Means for Stocks. パイパーのダーラム氏が試算

          S&P500指数との相関性が低いファンドでアウトパフォーム目指すSpread the Wealth: Stock Funds That Go Beyond the S&P 500テクノロジー株への集中を回避

          インデックス・ファンドの運用資産額がアクティブ運用ファンドを上回るバンガード・グループ創業者のジョン・ボーグル氏は、S&P500指数に追随する低コストのインデックス・ファンドがほとんどのアクティブ運用マネジャーをアウトパフォームすると主張したことで、当初は笑いものにされていた。 しかし、ボーグル氏は勝ったと言って良いだろう。1976年8月にバンガード500インデックス・ファンド<VFINX>が設定されてから約50年を経て、疑いの余地はなくなった。2024年第1四半期、インデ

          S&P500指数との相関性が低いファンドでアウトパフォーム目指すSpread the Wealth: Stock Funds That Go Beyond the S&P 500テクノロジー株への集中を回避

          米投資家が日本に注目すべき理由 Why U.S. Investors Really Need to Pay Attention to Japanese Markets 企業文化の変化、外国投資の増加、デフレ脱却

          円キャリーは世界経済に好影響大阪からニュージャージー州ニューアークまで、日本の桜が咲かなければ春ではない。しかし、この季節に投資家が日本に注目すべきなのは美的感覚だけでなく、経済的な理由もある。 ポジティブな面では、日本の日経平均株価は2月についに1989年の高値を更新し、第1四半期を好調に終えた。多くのストラテジストが、この先さらに上昇する余地があると主張している。この楽観論は、企業文化の変化、外国投資の増加、デフレ脱却などを前提としている。 日興アセットマネジメントの

          米投資家が日本に注目すべき理由 Why U.S. Investors Really Need to Pay Attention to Japanese Markets 企業文化の変化、外国投資の増加、デフレ脱却

          第1四半期の株式市場は好調なスタートMarkets Had a Great Start. What’s Next.歴史を振り返ると、年内も上昇が続く可能性が大きい

          S&P500指数は第1四半期に大幅高2024年の市場は素晴らしいスタートを切った。歴史は、2024年が総じて竜頭蛇尾ではなく、盛大に幕を閉じるであろうことを示唆している。 週末が聖金曜日で短かった先週のS&P500指数の動きを見ると、わずか0.4%高の5254.35で引けたが、第1四半期としてのパフォーマンスは記録的なものとなった。S&P500指数が引け値で史上最高値を記録した回数は年初来で22回で、これは第1四半期としては1998年以降で最多だった。 先週の他の主要株価

          第1四半期の株式市場は好調なスタートMarkets Had a Great Start. What’s Next.歴史を振り返ると、年内も上昇が続く可能性が大きい

          〔深読み米国株〕底上げ相場が始動=1~3月、NYSE総合指数が健闘

           史上最高値更新に沸く米国市場で、第1四半期(1~3月)にちょっとした「異変」があった。上昇率では、これまで上げ相場を主導してきたナスダック100指数をNYSE総合指数が上回ったのだ。NYSE総合指数はニューヨーク証券取引所の全上場銘柄を網羅し、大型IT銘柄の集中物色から幅広い銘柄が値上がりする全体底上げ型の強気相場へ流れが変わってきたようだ。  1~3月はS&P500指数が上昇基調を強め、3月28日には史上最高値5264.85を付けた。昨年末からの上昇率は10.2%と2け

          〔深読み米国株〕底上げ相場が始動=1~3月、NYSE総合指数が健闘

          スポーツ賭博騒動、関連2銘柄への影響はSports Betting Scandals Are Piling Up. What It Means for These 2 Stocks.フラッターとドラフト・キングスは下落

          大スター大谷の衝撃ジョンテイよ、違うと言ってくれ。 ジョンテイとは米プロバスケットボール協会(NBA)の弱小チーム、トロント・ラプターズのジョンテイ・ポーター選手のことだ。報道によると、ポーター氏は1月と3月に行われた2試合で、試合の結果ではなくゲーム中のプレーに賭ける「プロポジション・ベット」で不審な賭けがあったとして、NBAから調査を受けている。その賭けはスポーツ賭博の運営2社がNBAに報告する必要性を感じたほど、大規模で常軌を逸したものだった。 ポーター氏だけなら大

          スポーツ賭博騒動、関連2銘柄への影響はSports Betting Scandals Are Piling Up. What It Means for These 2 Stocks.フラッターとドラフト・キングスは下落

          AIが小売業界を変える中、初期の勝ち組銘柄を紹介するAI Will Transform Retail. These Stocks Are Early Winners.技術が本格化すれば、小売業界の生産性は年間6600億ドル改善するとの試算も

          話題はもっぱらAI2022年のチャットGPTの立ち上げ以降、チャンドゥ・ネア氏は人工知能(AI)の話題から逃れられない。米住宅メンテナンス・修理用品チェーン店のロウズ<LOW>でデータ、分析、計算知能、およびロウズ・イノベーション・ラボ、マーケティング・テクノロジーの担当上級副社長を務めるネア氏は「誰もがAIを話題にする。どのフォーラムでも、ほぼ確実にこのトピックについて触れねばならない」と述べている。 AIに対する熱狂はアメリカのビジネスに浸透しており、小売業界も例外では

          AIが小売業界を変える中、初期の勝ち組銘柄を紹介するAI Will Transform Retail. These Stocks Are Early Winners.技術が本格化すれば、小売業界の生産性は年間6600億ドル改善するとの試算も