生きる力とは?❷
中高生を教えている家庭科教師が悲鳴を上げているそうです。
将来自立した生活を送る事ができるように、親が自宅でどのように接していけば良いかを考えました。
結局のところ、家事は家で行うのが一番身につく事なのだと思います。
自分は子供の頃、家で家事の手伝いをほとんどしませんでした。
学生時代に1人暮らしした時は、何もできなくて苦労しました。
日曜日にカレーをお鍋いっぱいに作って、無くなるまでひたすら食べました。
仕送り前には自宅生に、ご飯を食べさせて頂いたりもしました。
そんな自分と違って、
自宅を離れる前の春休み期間に、お母さんに家事を教えてもらってから、1人暮らしを始めた子と、
長女で、元々家のお手伝いをしていた子は、きちんと生活してました。
おにぎりを握っても、手つきが良かったです。恥ずかしながら、自分は今でもお茶碗にラップを敷いて作る、おにぎりモドキしか作れません。
母が亡くなるまで、40年弱一緒に暮らしました。しかし亡くなるまでの最後の10年は、母が料理をする事がなく、自分のズボラ献立の不味い美味いの感想以外は聞けなかったため、母の得意料理もほとんど作れません。
年の離れた姉が、小学校高学年の頃から家事を手伝っていたので、姉が作る料理は、かなり母の味に近いと思います。
そんな自分も、母の1番得意だったコロッケは、子供の頃、お手伝いをするように言われ、作り方とコツだけは知っています。
ただし、成形してから、小麦粉を付けたコロッケに溶き卵を付けて、パン粉をまぶすという作業が、ビニール手袋を着けないと、触れないので、未だに勇気が出ません。
還暦間際の自分が、現代の子供と一緒か、それ以下かもしれません。
生きる力とは❶に続き、2024年4月4日 livedoor news 江口祐子さんの記事を引用しております。
現在教育現場では、業者委託するなどして、学校で、掃除をする機会もなくなりつつあるそうです。
学力的には同じような子供でも、家庭での経験値の違いから、できるできないの差が大きいそうです。
業者委託で掃除をしていると、家でしないと掃除をしないまま大人になってしまいそうです。
生徒の家庭科の授業を進める上での基本的なレベルの低さに困り果て、先生が色々と工夫を凝らした例が上がっていました。
ある家庭科の先生が考えたのは「宿題」だそうです。
宿題ならば、自宅で取り組んでくれるそうです。
内容として
①調理
○野菜を切る
○野菜の皮を剥く
②洗濯
○洗濯物を洗濯機のスイッチを入れ、終了したら干す。
洗濯機のスイッチを入れた事がない生徒もいるそうです。
③掃除
○トイレ掃除をする。
親から1番好評だったのが、トイレ掃除の宿題だったそうです。
自分の子供は現在1人暮らしをしておりますが、掃除しているのか不安です。
我が家で、子供はトイレ掃除した事がありません。
学生時代は、食堂でアルバイトをした事もあり、社会人になって、食事は休日に買い物して、ある程度自炊しているという話を聞き、安心しておりました。
洗濯も自分でやっているという話は聞いております。
掃除はきいてなかった。
もしや足の踏み場のない部屋で過ごしていないか?
親は勉強させて、テストの成績の良し悪しだけを評価しがちです。
しかし人生それだけでは生活していけません。
大人になって、一人暮らしの生活をする時に、調理も洗濯も掃除のスキルも必要です。
また予算内での生活をする上での家計管理のスキルも家庭科の重要な学習内容です。
家庭科教師は、「宿題」という手法で生徒に野菜を切ったり、洗濯させたり、掃除をさせたりして、色々な感想を聞いたそうです。
濡れた洗濯物があんなに重いとは知らなかったとか、トイレ掃除なんて2度としたくない。いつもトイレが綺麗なのは、掃除をしてくれているからだったなど、子供に小さな気づきがあったようです。
2度としたくないと思ったことで、トイレを綺麗に使うようになるかもしれません。
今は夏休みの宿題でも失敗しないパッケージ化された商品が多くあります。
しかし、失敗するのも経験値を積むという点では必要ではないかと思います。
そして親は小さな事でも、失敗から学んで成功したら、褒めることが重要なポイントだそうです。
キレイにりんごの皮がむけた。
とれたボタンを自分で付ける事ができた。
洗濯物を取り込んで、たたんだ。
これら1つ1つの成功体験で、些細なことを褒めながら積み重ね、育てていくのが、親の役割。
家事をお手伝いさんにしてもらう生活ができる人って、人口の何%いるんでしょうか?
「健康で文化的な最低限度の生活」をするためには、家事能力は必須ではないかと思います。
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