黒瀬稜太|RyotaKurose

黒瀬稜太です。お酒を飲み続けていたら、地元のフリーペーパーにコラムを書くようになってい…

黒瀬稜太|RyotaKurose

黒瀬稜太です。お酒を飲み続けていたら、地元のフリーペーパーにコラムを書くようになっていました。今日もどこかでお酒を飲んでいる私がnoteをはじめます。コンセプトは「酔っ払いの私があなたを酔わせる」

マガジン

  • 今日もお酒日和

    中津市で発行されているフリーマガジン『スマイル』に掲載されているコラム「今日もお酒日和」をまとめています。見逃した方も過去作を見ることができます! 是非、見てみてください^^

記事一覧

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黒瀬稜太って誰?って人へ

一日の唯一の楽しみは美酒佳肴です。初めまして黒瀬稜太です。 誰?って人が全員だと思います。 だって、有名人でもなければ作家でもなく、ごく普通の一般人ですから。 …

#World Beer Cup

 先月、世界で最も権威のあるビールコンペティション「World Beer Cup」がネバダ州ラスベガスで開催された。世界最大のビール審査会での受賞は醸造家にとっての憧れであり…

ビアテイスターに俺はなる。

 今年もあっという間に6月に入ろうとしています。2024年も折り返しを迎えようとしていますが、今年のはじめに立てた抱負を叶える日が近づいています。  ビアテイスター…

雨でも僕はビールを飲む

 大分県といえば麦焼酎。全国で有名な「いいちこ」や「二階堂」は大分の銘酒です。地元の者なら八鹿酒造の「なしか」も馴染みある酒だろう。  そんな麦焼酎が有名な県で…

福澤諭吉と歩く

 先日、不滅の福澤プロジェクト「中津城下町まち歩きマップ」完成プレイベントに参加してきました。  不滅の福澤プロジェクトとは、一万円札として史上最長の40年活躍さ…

#マーライオンによろしく

 3月下旬、友人から結婚したという連絡があった。小学生の頃からの友人で、今でも男4人で遊ぶ仲だ。彼は東京で働いているため頻繁に会えないが、年に数回はお酒を飲みなが…

#ハナタレ⁉

ハナタレ⁉  明治18年に創業して以来、黒木商店は宮崎県高鍋町でひたむきに焼酎造りに励んできた。ホワイトオーク樽で熟成させた「百年の孤独」は、ウイスキー樽での長期…

vsなまこ。

忙しくて、更新できていませんでした。 3月も終わろうとしていますが、2月の出来事を書こうかと(笑) 2月は外飲みが多く、宅飲みが恋しい日々を過ごしていました。 さて…

#時代を超えて愛されたお店

時代を超えて愛されたお店 浅草の中心、浅草一丁目一番一号に神谷バーはある。創業は明治十三年、時代が移り変わっても、庶民の社交場として多くの人に愛されてきた。  …

夜な夜な昆布で締める。

インフルエンザB型からやっと復帰しました。 新型コロナウイルスに罹った時と同様、少し味覚がおかしくなり、塩味を強く感じるようになりました。 大好きなお酒も1週間ほ…

#皇帝のビール

皇帝のビール  1519年、カール5世は由緒あるハプスブルク家の血を継ぎ、19歳という若さで神聖ローマ帝国の国王に即位した。カルロス1世という名でスペイン国王と…

2024年を迎えて

2023年を振り返って  皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。さて、新年早々、振り返るものではありませんが、2023年は個人的に…

#クラフトビールに魅せられて

クラフトビールに魅せられて  近年、大手メーカーもクラフトビールを積極的に販売している。一般的なビールとの違いは、やはり個性があり、多様性に溢れているところにあ…

#リタの鐘

リタの鐘  日本のウイスキーの父、竹鶴政孝。ウイスキーづくりに情熱を燃やした彼は、遠く離れたスコットランドで製造方法を学び、多くの苦悩や挫折を経て、日本に本格的…

#ミリオン・ダラー

ミリオン・ダラー  日本にペリーが来航し、横浜が開港された翌年の1860年、横浜の地に日本初のホテル「ヨコハマホテル」が開館された。このホテルにはバーがあり、日…

#人間らしく

人間らしく  キャッチコピーとは何か。それは商品の印象を決める広告文と言えよう。例えば、オロナミンCのキャッチコピーである「元気ハツラツ」は短い文章にも関わらず…

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黒瀬稜太って誰?って人へ

一日の唯一の楽しみは美酒佳肴です。初めまして黒瀬稜太です。 誰?って人が全員だと思います。 だって、有名人でもなければ作家でもなく、ごく普通の一般人ですから。 黒瀬稜太について 1991年、大分県中津市生まれ。今も中津市で生活しており、妻と娘と毎日楽しく暮らしています。実家は水道設備の工事会社で、私自身もその会社に勤めています。至って普通の一般人ですから、このnoteを見てくれた方は「誰だ?こいつは」と思っていることでしょう。ということで、簡単に自己紹介をさせてください

#World Beer Cup

 先月、世界で最も権威のあるビールコンペティション「World Beer Cup」がネバダ州ラスベガスで開催された。世界最大のビール審査会での受賞は醸造家にとっての憧れであり、日本からも数多くのビールが出品され、金賞3銘柄を含む8銘柄が受賞した。  その中でもフルーツウィートビール部門で銀賞を受賞した「かぼすセゾン」は、大分県別府市に醸造所を構えるBEPPU BREWERYのビールである。「Japan Great Beer Awards 2024」での金賞受賞に続く快挙であ

ビアテイスターに俺はなる。

 今年もあっという間に6月に入ろうとしています。2024年も折り返しを迎えようとしていますが、今年のはじめに立てた抱負を叶える日が近づいています。  ビアテイスターに俺はなる!ということで、海賊王ではありません。ちょっとすべりましたが、ビール好きにとっては目指したい資格ではないでしょうか。  ビアテイスターとは、「官能評価(テイスティング)によってビールの出来の良し悪しを客観的に鑑定し、その理由を理論的に説明できる人」に対して与えられる資格だそうです。  つまり、ワインで言

雨でも僕はビールを飲む

 大分県といえば麦焼酎。全国で有名な「いいちこ」や「二階堂」は大分の銘酒です。地元の者なら八鹿酒造の「なしか」も馴染みある酒だろう。  そんな麦焼酎が有名な県ですが、最近ではクラフトビールなんかも人気です。実は大分県内にはクラフトビールの醸造所が7ヶ所もあり、一堂に会したイベント『おおいたクラフトビアガーデン』が4月29日、大分市府内町にある祝祭の広場にて開催されました。  残念ながら当日は雨。中津市から高速道路に乗って向かいましたが、相変わらず霧が凄かったです。まぁ、自

福澤諭吉と歩く

 先日、不滅の福澤プロジェクト「中津城下町まち歩きマップ」完成プレイベントに参加してきました。  不滅の福澤プロジェクトとは、一万円札として史上最長の40年活躍された福澤諭吉の功績を2024年の肖像交代をきっかけに”オールなかつ”で後世に伝えていくプロジェクトらしい。  あまり知られていないけど、大分県中津市は福澤諭吉の故郷なんですよ。  そして、「中津城下町まち歩きマップ」とは、福澤諭吉が創立した慶應義塾の山内教授が監修した地図。諭吉先生が歩いたであろうルートを歩きながら

#マーライオンによろしく

 3月下旬、友人から結婚したという連絡があった。小学生の頃からの友人で、今でも男4人で遊ぶ仲だ。彼は東京で働いているため頻繁に会えないが、年に数回はお酒を飲みながら近況を話したりしている。お付き合いしている女性がいることは知っていたので、結婚のしらせは嬉しかった。ただ、シンガポールへの転勤も同時に知らされた。  転勤前に中津で一度飲もうということになった。今回は男4人ではなく、彼の奥さんも一緒だった。初めて会うため緊張したが、すごく社交的な方で、すぐに打ち解けることができた

#ハナタレ⁉

ハナタレ⁉  明治18年に創業して以来、黒木商店は宮崎県高鍋町でひたむきに焼酎造りに励んできた。ホワイトオーク樽で熟成させた「百年の孤独」は、ウイスキー樽での長期熟成を行ったプレミアム焼酎であり、当時としては珍しく、焼酎ブームを巻き起こした黒木商店の看板商品だ。また、「中々」や「㐂六」といった商品も人気で、全国にファンが多いことがうかがえる。  他にも「爆弾ハナタレ」という商品がある。変わったネーミングの商品であるが、「ハナタレ」とは初垂れを指し、焼酎の蒸留過程で蒸留器から

vsなまこ。

忙しくて、更新できていませんでした。 3月も終わろうとしていますが、2月の出来事を書こうかと(笑) 2月は外飲みが多く、宅飲みが恋しい日々を過ごしていました。 さて、「夜な夜な昆布で締める。」でも書きましたが、今年は酒の肴にこだわろうと思っています(料理は全くなので、妻には白い目で見られますが・・・)。 冬といえば、白子となまこ。 この時期、仕事帰りにスーパーへ寄ることが増えました。 ただ、白子は値段が高いし、下処理も大変なのでパックに入ったなまこを買う率が高いです。下処

#時代を超えて愛されたお店

時代を超えて愛されたお店 浅草の中心、浅草一丁目一番一号に神谷バーはある。創業は明治十三年、時代が移り変わっても、庶民の社交場として多くの人に愛されてきた。  神谷バーと言えば、電気ブランと名付けられたカクテルが有名である。明治二十六年に誕生したこのカクテルは、ブランデーをベースにジン、ワイン、キュラソー、薬草などがブレンドされている。「ブラン」はベースのブランデーから、そして「電気」は明治時代、まだ目新しかった電気から名付けられている。目新しいものといえば、「電気〇〇〇」

夜な夜な昆布で締める。

インフルエンザB型からやっと復帰しました。 新型コロナウイルスに罹った時と同様、少し味覚がおかしくなり、塩味を強く感じるようになりました。 大好きなお酒も1週間ほど我慢し、ポカリスエットが私の愛用ドリンクとなりました。 冷えピタを貼り、ベッドの上で、せっかくならnoteの更新をしようと文章を考えていましたがこれといったネタもなく断念。 結局、地元のフリーマガジン『スマイル』への掲載コラムをアップするだけとなってしまいました。 これではマズい・・・。 短くてもいいので少し

#皇帝のビール

皇帝のビール  1519年、カール5世は由緒あるハプスブルク家の血を継ぎ、19歳という若さで神聖ローマ帝国の国王に即位した。カルロス1世という名でスペイン国王としても即位していた彼は、他にもたくさんの国を統治し、ヨーロッパに一大帝国を築き上げた。そして、その栄光を守りつつ、運命に翻弄され、様々な争いに巻き込まれていくこととなった。  過度なストレスから過食症を患った彼は、朝から鰻パイをたくさん食べ、大好きなビールを大量に飲んだ。過食症による胃腸障害のほか、痛風も患っており

2024年を迎えて

2023年を振り返って  皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。さて、新年早々、振り返るものではありませんが、2023年は個人的に忙しい年でした。仕事もそうですが、プライベートでは2022年12月に子供が生まれ、微力ながら育児に奮闘していました。また、私自身、地元の青年会議所に入会しており、2023年は創立70周年ということで責任ある役割を頂き、活動をしておりました。  再びnoteを書こうと意気込むも、結局のところ書けずじまい。三日坊主すら

#クラフトビールに魅せられて

クラフトビールに魅せられて  近年、大手メーカーもクラフトビールを積極的に販売している。一般的なビールとの違いは、やはり個性があり、多様性に溢れているところにある。また、小さな醸造所がつくるビールであることも条件の一つと言えよう。ただ、私が思うに、クラフトビールの最大の特徴は地域益に貢献できているかどうかだ。副原料に地域の特産を使ったり、他の店とコラボしたり、クラフトビールはいつも地域の人々の中心にある。そういった意味では、大手メーカーが販売しているクラフトビールは、私の中

#リタの鐘

リタの鐘  日本のウイスキーの父、竹鶴政孝。ウイスキーづくりに情熱を燃やした彼は、遠く離れたスコットランドで製造方法を学び、多くの苦悩や挫折を経て、日本に本格的なウイスキーづくりを持ち込んだ一人である。  日本で蒸留所を設立してからも苦悩は続いた。資金繰りに苦しみ、それでもウイスキーづくりに人生を捧げた竹鶴を支えたのは妻のリタであった。竹鶴がスコットランドにいた頃、周囲の反対を押し切って結婚をし、リタは異国の地である日本へやって来た。日本文化に溶け込もうと懸命であり、誰よ

#ミリオン・ダラー

ミリオン・ダラー  日本にペリーが来航し、横浜が開港された翌年の1860年、横浜の地に日本初のホテル「ヨコハマホテル」が開館された。このホテルにはバーがあり、日本にもカクテル文化が生まれたという。  カクテル文化が根付いたのは、大正期に街場にバーが出来てからだが、それ以前に日本でもいくつかのカクテルが生み出された。ヨコハマホテルのチーフバーテンダーであった、ルイス・エッピンガー氏が創作した「バンブー」は明治期に日本で生まれたカクテルだ。その後、同氏が創作した「ミリオン・ダ

#人間らしく

人間らしく  キャッチコピーとは何か。それは商品の印象を決める広告文と言えよう。例えば、オロナミンCのキャッチコピーである「元気ハツラツ」は短い文章にも関わらず、その商品の印象を強く打ち出している。  壽屋(現・サントリー)の宣伝部に在籍していた開高健は、宣伝広報誌『洋酒天国』を編集し、日本に洋酒文化を根付かせただけでなく、いくつものキャッチコピーを生み出した。それは短文で商品の印象を決めるといった惹句ではなく、まさに詩の一文であった。  「人間」らしく やりたいナ