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東京都同情塔

こんにちは。ここ数日情けないつぶやきに、お付き合いいただきありがとうございました。

今日は気温も上がり、自分であちこち出かけたりしたので、ちょっと活動的になってきました。そうなると本も読めました。

今回読んだのは、第170回芥川賞受賞作、九段理江さんの「東京都同情塔」皆さんは、もう読まれましたか?

2024年1月17日新潮社から144ページのハードカバー単行本として発売されています。

Amazon等で紹介されているあらすじは、


ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

芥川賞作家で私も好きな平野啓一郎さんが芥川賞でも推しておられ、さらにあの鈴木保奈美さんの番組で著者本人の話を伺い、これは読まねばと思いました。

読み終えて感じたのは、想像以上に難しい作品だったことです。

現代建築、日本語、差別(犯罪、性等)、AI。昨今の日本に於いて、話題となった単語です。そして私はこの著者のように(この作品のように)、深くこれらを捉えていなかったことをこの作品で突きつけられました。

わずか140ページ余りの作品ですが、とても深い味わいがありました。

まさに番組で、平野さんも著者の九段さんも三島由紀夫の作品が好きという共通項をお持ちだと話されていました。私自身は三島作品にそれほどの思い入れがないのですが、終盤、三島作品を彷彿させる文章が続きました。三島作品も恐るべし。

内容は難しくとも、文章は読みやすい作品でした。著者の今後が楽しみ。

今日もお疲れさまでした。
そして最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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