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noteで面白かった話

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noteの中で良いなあと思った作品をまとめます。
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2018年8月の記事一覧

8月31日の夜に

今、学校に行きたくないと思っている10代のあなたに向けて、これを書いています。

冷たいことを言うようですが、私はあなたの人生に責任を負うことはできません。なので、私のような無責任おばさんの話は、真に受けなくてもいいです。

今から私が書くことは「私はこう思うよ」という話です。「あなたはこうするべき!」という話ではないので、興味があれば読んでみてください。

はじめまして。吉玉サキと言います。

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開店前のバーで、バーテンダー作家と恋について話してきた。(後編)

開店前のバーで、バーテンダー作家と恋について話してきた。(後編)

自主連載「20代の恋を、平成最後の夏に置いていく」の特別編として、エッセイストでバー店主の林伸次さんと対談してきました。

林さんの著書「恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。」で繰り広げられるラブストーリーをもとに、恋愛についてのアレコレを語ります。

話し込みすぎて盛りだくさんな対談になったので、前編と後編にわけました。後半では、妄想と現実でゆれる女心について、考察をします。(前編は、

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開店前のバーで、バーテンダー作家と恋について話してきた。(前編)

開店前のバーで、バーテンダー作家と恋について話してきた。(前編)

どうしても忘れたくない恋を、人はバーテンダーに話してしまうーーー。

ふらっと立ち寄った書店で、平積みになった本の帯に書かれていた言葉。
たしかに、そうかもしれないなぁと、立ち止まる。

「恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。」

わたしは、その本を手に取った。
著者は、エッセイストとバー店主の林伸次さん。彼が書く、初の恋愛小説。

小説は、21作のショートストーリーで構成されている。

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死ぬまでにやってみたいこと

死ぬまでにやってみたいこと

昨晩はBrightureの学生さんたちと飲みに行って、色々な話をしてきました。転職を考えている社会人もいれば、就職先に悩んでいる学生さんもおり、またある人は現在の恋人と結婚すべきなのか悩んでいたり......。若い時ってまだ大した経験もないのに、自分の一生に大きな影響を及ぼす重大な決断に色々と迫られるから、なかなか焦るんですよねぇ。僕自身にもかつてそんな時期があったことを鮮明に思い出しました。

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「嫉妬したそばから格下になるよね」

「嫉妬したそばから格下になるよね」

タイトルは12年前に知人の麗子さんが言ったせりふだ。

私に対して言ったものではないけど、今でもときおり思い出す。

◇◇◇

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「もてなしたい誰かと生きる」という贅沢

「もてなしたい誰かと生きる」という贅沢

幸せってなんだろうなあ、と一週間に一度は考える。

物足りなく過ぎていく土曜日の深夜だったり、疲れ果てた金曜日だったり、寝坊した月曜の朝だったり、タイミングはいろいろだ。

8月1週目に私の誕生日があって、何日間に渡って、優しい友人たちがお祝いをしてくれた。

私の(そしてたぶん、私を!でもある)愛するその人達は、みんな「あなたのお誕生日をお祝いできて、嬉しいなあ」と言っていた。私はあんまりわから

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ジャズとクラシックの100年【第4回】 1960-70年代:[中編]ジャズでもクラシックでもある音楽

ジャズとクラシックの100年【第4回】 1960-70年代:[中編]ジャズでもクラシックでもある音楽

――越境者としてのクラウス・オガーマン(1930-2016)クラウス・オガーマンという名をご存知の方は、関連作としてどのアルバムを最初に思い起こされるだろうか――やはり知名度が高いのはボサノヴァの父アントニオ・カルロス・ジョビンのアルバムだろうか? それともビル・エヴァンスとのアルバムだろうか?

いずれにせよ、オガーマンの名を高めたのは「アレンジャー」としての能力であり、とりわけストリングス・ア

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代表 深津 貴之のルーツを探る - メンバーインタビュー #01

代表 深津 貴之のルーツを探る - メンバーインタビュー #01

こんにちは。THE GUILDの市川(@nagiko726)です。

今回からは不定期で、インタビューを通し、THE GUILD所属メンバーのパーソナリティを掘り下げていきたいと思います。

初回はTHE GUILD代表、UI/UXデザイナーの深津 貴之(@fladdict)です。これまであまり語られていない自身のルーツを中心に、話を訊きました。

【目次】
・プログラミングから英語まで、目的を達

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❝渋谷 bar bossa❞経営&作家の林伸次さんにお聞きしました

❝渋谷 bar bossa❞経営&作家の林伸次さんにお聞きしました

先日、渋谷のbar bossaにて、林伸次さんに『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』についての取材をさせていただきました。

先日林さんがnoteで、「学生の方とかインタビュー初めてという方でも歓迎」と書いていらっしゃったので、素人の私も思い切って応募してみました。

林さんはとても気さくで明るく優しく、とても話しやすい方でした。

ですが私は、好きな人・尊敬している人を前にすると、

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「終わった恋」は記憶の中で美化され、その後永遠に劣化しない

「終わった恋」は記憶の中で美化され、その後永遠に劣化しない

かつて会社の同僚に、Aさんという40代半ばの独身女性がいた。綺麗で感じの良い人だったから、きっと彼女のことを好きになる人は多かったろう。なぜ独身のままなのか、誰もが不思議に思っていた。

ある時みんなで飲みに行き、流れで恋愛の話になり、誰かが寄った勢いで「どうして結婚しなかったんですか?」と不用意にAさんに尋ねた。

「私ね、どうしても忘れられない人がいて、それで、どうしても次の恋に踏み出せなかっ

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