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noteで面白かった話

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noteの中で良いなあと思った作品をまとめます。
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2016年3月の記事一覧

食べログの答え合わせをやめたら楽になった話

食べログの答え合わせをやめたら楽になった話

「九州の食材に助けられてます」

博多西中洲で出会った店のご主人の言葉。この店、かなりのレベルの高さで何が出てきてもおいしいんだけど、こういうことがさらっとナチュラルに言えてしまう。かっこいいよ。

朝倉の農家さんでその日に採れた野菜。鬼のおいしさと量で攻めてくる関さば。シメと呼ぶには贅沢過ぎる棚田米の大きなおにぎり……。
思い出すぎて今すぐまた食べに行きたいレベル。

             

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募集!「あーちん ひとんちのペット絵」第2段 描きます。

募集!「あーちん ひとんちのペット絵」第2段 描きます。

あーちん 13さい(ほぼ日刊イトイ新聞にて「たべびと」連載中)が、
あなたのお家のペットの絵を描きます。

食べものと動物の絵ならいくらでも描けるヨ、というあーちんは
自宅のマンションがペット不可のため、動物を飼うことができません。
そこで、ひとんちのペットを絵に描くことで、
どうにかこうにか、その不満を解消しています。
飼い主さんもとてもよろこんでくれて、お互いにうれしいので
続けていきたいなと

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【予告】「あーちん ひとんちのペット絵」第2段 描きます。

【予告】「あーちん ひとんちのペット絵」第2段 描きます。

あーちん 13さい(ほぼ日刊イトイ新聞にて「たべびと」連載中)が、
あなたのお家のペットの絵を描きます。

前回、大好評だった「ひとんちのペット絵」企画
春休みなので、またやります。

3月25日(金)20時くらい
あーちん note で募集(販売)を開始します。
よろしくお願いします!

ほんとうに一人になりたいときは

【詩】

 

ほんとうに一人になりたいときは
衛星軌道に浮かび
膝を抱えて地球を眺める
そんなこどもみたいに
夜空を見あげ夢想する
誰も気にしないでと
古い歌口ずさんで

ほんとうに大切な気持ちは
井戸のなか深く沈め
叫ぶ声漏れぬよう蓋をする
そんなふうに息ひそめ
地熱だけで暖をとる
誰にも見つからないよう
草木の息づかいを聴く

ほんとうの静けさを探して
言葉の意味を見つめ
文字の群生する道を

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結婚に入学して

結婚に入学して

4年前、正式な離婚届を夫、息子と3人で役所で提出。離婚という言葉を使うのがイヤで私は、

「結婚を卒業した」

と、言った。

24歳で駆け落ちした時は、情熱的で向こう見ず、若かったせいで、世界は自分を中心に回っていると夢見るばかり。入学先にいたのは古参のお義母さん。そのお義母さんの家の一角で、絵ばかり描いて、家にお金を入れない夫に代わってワインバーを始めた。初めての経済活動は楽しかったけど、義母

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職業、女。#2 マスカラをケチりたいわけじゃない



 「マスカラを塗って臨むほどの相手じゃなかったわ」

 年下の女友達E子から報告が来た。婚活アプリでマッチングした男性との初回デートに参戦したものの、口数の少なすぎる相手とは全く話が弾まず、1時間半ほどで切り上げたという。

 残念だけれど、こればかりは仕方がない。会うまでのやりとりやプロフィール、写真から「アリだ」と判断して現場に出向いても、相手は生身の人間である。悲しいほど噛み合わない可能

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