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「全国通訳案内士」試験 合格への道のり~(6) 1次「地理」と「国内旅行業務取扱管理者」を同年突破

「全国通訳案内士」試験の1次試験(筆記試験)「地理」は、「総合又は国内旅行業務取扱管理者試験」に合格すると免除となります。以下の2つの理由から、「地理」については、「国内旅行業務取扱管理者試験」合格での免除を狙うのをおすすめします。

・「国内旅行業務試験」対策は、ほぼ過去問中心でクリアできる。日本地理の領域の問題も、「通訳案内士試験」の「地理」に比べて難易度が低い

・「国内旅行業務試験」の出題範囲に「旅行業法」や「JR運賃・料金」等が含まれ、「通訳案内士試験」の「実務」科目の勉強にもなる

自分の場合は、2021年9月に「通訳案内士1次」と「国内旅行業務」の両方の試験を受験し、両方とも受かることができました。(「通訳案内士」自体の受験の検討を始めたのが、前の年の8月末ぐらいだったので、その年の「国内旅行業務」試験受験は間に合いませんでした。)


「国内旅行業務試験」の合格率は過去5年間(2017~2021年)で38~43%程度です。基礎的なテキストと過去問だけでの合格も狙えるかと思いますが、「フォーサイト」の通信講座で学習しました。講義動画もわかりやすく、問題集のボリュームもかなりあったので、勉強のペースもつくりやすかったです。

「通訳案内士試験」の「地理」については過去6年度分(うち、2015~2019年度については成美堂出版の「過去問題集」)を解きました。

いずれの試験も、問題を解くのみではなく、その問題に出てくる地名が地図上のどこにあるか、「白地図」に書き込んで覚えるという作業が必要です。暗記の助けにもなりますし、実際の設問で「(例)草津温泉は地図上のア~ウのいずれか」ということも問われます。

一から白地図をつくるのはかなりしんどそうだったので、自分は下記の問題集に1ページ1都道府県の地図があり、そこに赤ペンでマークしたり、加筆したりしました。この問題集はコンパクトで持ち運びが楽で、空き時間に地図をチェックすることもでき、おすすめです。

◇'21~'22年版 ユーキャンの旅行業務取扱管理者<観光資源(国内・海外)> ポケット問題集&要点まとめ【47都道府県&35の国・地域の地図つき】

「通訳案内士」の「地理」の直前対策として、True Japan Schoolの模擬試験を受けました。実際に出題はされませんでしたが、2021年登録のユネスコ世界遺産の「北海道・北東北の縄文遺跡群」「奄美大島等」についてもカバーしており良問だと感じました。


結果、2021年度に「国内旅行業務試験」と「通訳案内士」の「地理」両方に合格することができました。「国内旅行業務」の方はかなり高得点が確保できたのですが、「地理」は100点中70点以上が合格ラインのところ、76点とかなりギリギリでした。これは名産物についての問題をことごとく落としたのが原因です。「地理」の問題は、出題された地域にたまたま住んでいたり、旅行に行く経験があったりすると得点できるなど運要素もからみますので、確実にクリアしたいのであれば、「国内旅行業務試験」を過去問中心にしっかり学習して免除を取る方が容易だと考えます。

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