『兵器市場:国際疑獄の構造 下』アンソニ・サンプソン著、TBSブリタニカ1977
読書感想文この本は上下からなっているが、自分にとっては12章のカリフォルニアという割と日本人になじみ深い地域が軍需産業のメッカだったこと、13章が日本の所謂ロッキード事件だったこと、14章の70年代半ばにイランに米軍需産業が入れ込んだことが79年の革命との対比であまりに皮肉だったことなどから、下巻の方がはるかに印象に残った。まあ、単純に時代が現代に近いということでもある。やはり、WW2なんかは完全に「歴史問題」なのである。
まずは「ロッキード事件」の方だが、ちょうど日本でも