磐梯町農業活性化プロジェクト【山と生きる未来を考える】

会津磐梯山の麓に位置し、名水百選に選ばれた水資源に富んだまち、磐梯町。 町土の約70%…

磐梯町農業活性化プロジェクト【山と生きる未来を考える】

会津磐梯山の麓に位置し、名水百選に選ばれた水資源に富んだまち、磐梯町。 町土の約70%を占める豊かな山林がある一方、人と山との関係は希薄になっています。 ここでは【鳥獣被害対策】【野生動物のいのちの活用】【山のこと】などのテーマごとに、これからの人と山との関わりを考えていきます。

最近の記事

万能脂・ジビエラードを作る

「食欲の秋」という慣用句がありますが、それは自然界に生きる野生動物たちも例外ではありません。 迫りくる冬に備えて脂肪をつけるため、イノシシはドングリをとにかくたくさん食べますし、クマ類は冬眠の間に必要なエネルギーを蓄えるためドングリや果実をよく食べます。 そんな脂肪を蓄えた野生動物の肉は狩猟者にとっては冬山のごちそうですが、この脂肪は食用以外にも、軟膏や刃物などに使う錆止めクリーム、また革鞣しに使う油や手作り石鹸などに使用することができます。 様々な使い道がありますが、ど

    • 猟期が終わり山菜の季節

      現在、日本の多くの地域では猟期は11月15日~2月15日ですが、近年はイノシシや二ホンジカなどの生息数が増え、農業被害を引き起こす動物に限って猟期が延長されていることが多いです。 私たちが暮らす福島県では、イノシシ、二ホンジカに限って3月15日まで猟期が延ばされています。 猟期の終わりになると徐々に山野草が動き始めてきます。フキノトウやセリなどは、まだ雪の残る山の中で見かけることも多く、山菜の中でも比較的早く出てくる植物です。 彼らの姿が見れるようになると、だんだんと私の意

      • ジビエレザーで作る「しおり」と「ネームタグ」

        5月3日~5月5日にかけてリステル猪苗代で行われたあおぞらマルシェに参加してきました。 私たちは薬莢を使ったキーホルダーの販売や、タヌキ、アナグマ、ハクビシンの毛皮に触れられる展示に加え、二ホンジカとイノシシの革を使って、しおりやネームタグを作れる体験会を行いました。 様々な形にカットされた革をお客さん自身の好みで選んでいただき、多くの方に製作を楽しんでいただくことができました。 【ジビエレザーで作るしおり・ネームタグ製作工程】 体験に来て下さった方々には、思い出としても

        • 「獣害」で交わる人と野生動物

          4/26~「道の駅ばんだい限定商品」の販売

          4月26日より、道の駅ばんだいにて私たち【非営利活動団体 磐梯町農業活性化プロジェクト】が製作した薬莢キーホルダーの販売が始まります。 これまではイベント出店を中心に、薬莢キーホルダーや野生動物の革を使った小物の販売、ワークショップなどを行ってきましたが、今回、道の駅ばんだいにて常設販売の機会をいただくことができました。 実際に磐梯町を訪れた方々に、町内で起こっている鳥獣被害対策の現状や、野生動物の置かれている状況などを知っていただき、少しでも関心を持ってもらえたらと思って