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読書メモ:#8 ゆるいつながり 協調性ではなく、共感性でつながる時代

あくまで自分用の読書メモです。 なので実際の内容との相違や筆者の方との認識違いもあります。 ネタバレ含むので注意。

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タテ社会とヨコ社会

タテ社会:昭和的強制のつながり。社長を頂点としたプラミッド的型の社会。強制と忠誠的なつながり。上下関係のあるつながり。
常識や考え方、作法や行動を自分が所属している組織の中のみで考えようとする。こういった人はネット上でもリアルと同じような強制ベースでのつながりを求めようとする傾向が強い。
ヨコ社会:SNSなど自分の好きなことをベースとした強制力のないつながり。グループ内で年齢や地位などは入り込まず、人間関係がフラット。
ヨコの人間関係は「能力」のあるなしが露骨にわかってしまうため、「10年先に働いているから自分の方が偉い、仕事ができる」というようなタテ発想の”言い逃れ”が通用しない。
逆に言えば、能力さえあればそれに見合う立場や対価を得ることも可能。


海外とのちがい

日本:先祖代々の土地で暮らすことや、1つの就職先で働くことが一般的であったため、昭和的強制がはたらきやすい。
アメリカ:引っ越しを割とライトにするため、たまたま出会った人とライトにゆるいつながりを自然に作る。また、過去のつながりを切ることに大してあまり抵抗がない(気にしない。)
フランス:オフラインになる権利を認める法律がある。業務外のメールのやりとりは業務とみなす=就業時間とみなす。仕事と仕事以外の関係をかっちりと分ける。(仕事以外で無駄につながらない)


つながりに必要なのは共感性

ゆるいつながりがメインになる時代には、オリジナリティが無いと豊かな人間関係が築けない。
つまり、自己ブランディングが重要になり、自分の価値を高めて共感性を呼ぶような発信をする必要がある。
自分の価値を高めていけば、自然にオリジナリティのある自分の方へ人が集まってくる=努力が報われやすい時代。
注意しなければ行けないのは、一方的な発信や押しつけ。相手に迷惑と思われた時点でつながりではなく一方的な想いとなっている。

人は環境に影響されやすく、ネガな気持ちもポジな気持ちも同様。
自分の価値を高めるには、ポジティブな人と付き合うことが重要で自分自身もポジティブである事が重要。
また、つながった人や会った人に対して自分の価値を提供することができなければ意味がない。


ゆるいつながりに必要なこと

相手への想像力 → 押し付けない。最初のコミュニケーション。
共感を呼ぶオリジナリティ → 自分ならではの価値を見つける。
価値の提供、貢献 → give and take。また会いたい。この人を紹介したいと思わせる。
多様性 → 複数の組織に属する、多様な人と関わり違いを発見し認める
ヨコの人間関係 → 地位や年齢に関わらないフラットな人間関係
共通言語・体験 → 共感。共有。
テクノロジーの知識 → 新たにできるようになることに対しての想像力。


ゆるいつながりは無理して深めない

これからのコミュニティやネットワークは多様性が不可欠。自分の周りに同じような人ばかり集まっているのは不健全かつ、個人、社会としても「進展」が望めない。
旅をすることで食べたことの無い料理を食べたり見たり、聞いたことのない文化に触れたり、新しい生き方をしている人に出会ったりすることで発見があり進展できる。
そこには良いものも悪いものもあるが、世界には様々な生き方があることを知ることが重要。一つの価値観に自分が凝り固まらないようにする事が大事。SNSや読書でも同じ体験ができる。

仕事でも同じ会社の中で同じ行動をしていてもクリエイティブなものは生まれない。
多様なものの組み合わせがないと新しい発想やモノは生まれない。


常に実験し続ける

時代の変化が激しい時代だからこそチャンス。時代の変化に合わせてよく考えて行動しないとうまくいかない。
前例のない時代を迎える上で常に実験し続けるという態度を持ち続けることが重要。
前例がない=正解が無い。つまり自分で答えを見つける必要がある。
自分頭で考え続け、良い仲間を持つ。試行錯誤を繰り返すから良い仲間を持って「情報」を持つ。そして助けあう。

大企業の部長でも、個人に何もスキルが無いと単純作業しかできない。個人で稼げるスキル「オリジナリティ」を持っている人はいくつになっても仕事ができる。
そのためには常に進化し続ける=実験し続ける。実験し続けることができれば、仮にお金が稼げなくても単純作業をしているよりも充実度が高いはず。


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