2023年度 同人誌装丁の記録
私は2023年6月に同人活動を始めました。初めて同人誌を出したのはその年の11月。2023年11月から2024年3月まで、合計5冊の本を出しました。
この記事では2023年度に出した本について、装丁をメインに紹介したいと思います。
1作目:貝紫に染まる夕焼け
あるキャラクターを受けにした短編集(34編)です。Pixiv再録と書き下ろしが入っています。初めての同人誌制作、ということでTwitterで叫びながら作りました。反応していただきありがとうございました。
読みやすい組版を研究するために何回か試し刷りも行いました。試し刷りは捨てたいのですが、思い出になっているので捨てられないですね。
ありがたいことに先日(2024年3月)完売しました。このキャラを受けで活動している方も少ないし、Pixivでの閲覧数も多くはないので完売することはないだろうな、と思っていました。このキャラを受けだと思っている方がこんなにもいる…!と思うととても嬉しいです。もっと流行って。みんな書いて。
使用した紙はとにかくキラキラ!を目指しました。なのにミランダにマットPPをかける愚行をしています。(マットPPをかけると、紙本来のキラキラがなくなる)
箔押しもしてみました。面白そうだったので。思ったよりキラキラしなかったので少しがっかりしたのでもう箔押ししない、と心に決めました。頒布してありがたいことに感想をいただいて、その中に「箔押しがいい」といただき嬉しくてダンスしました。次回作?もちろん箔押ししました。
2作目:そのうち
一作目をイベント参加のために作成したのですが、早くに入稿してしまいイベントまでに手持ち無沙汰になりました。なのでもう一作作りました。
今回は特定カプ(R×Sとします)のみの本です。短編しか書いていないので、長い話を書きたいと思い肉付けをしていって書き進めました。
手触りの良い紙を使いたかったので、印刷会社様から取り寄せた紙見本を触って決めました。ざらざらした感じが良い。手触りは一番好きです。
暗い表紙で濃いめの箔を使ってしまったので、タイトルの視認性が悪いのが心残り。でも実際に手に取って傾けるとタイトルが浮かび上がるよさがあります。
3作目:春夏秋冬もぐもぐ師弟
今回はカプ本ではなく、推し中心の本でもなく、ジャンルのメイン二人に焦点を当てた本を制作しました。オンラインイベントに出たかったので。短編集(11編)です。
キラキラした紙は使いたいけれど、食べ物を表紙にするのであればキラキラしないほうがいいよな…と思い、キラキラはあまり目立たない紙にしました。
あまりにもタイトルの書き方がダサすぎる!!!!という悲しさでいっぱいになった本。私にはデザインのセンスがありません。悲しいね。そのリベンジが4作目につながります。
4作目:深い愛を持つキミに
あるキャラクターを受けにした短編集(33編)です。Pixiv再録と書き下ろしが入っています。第二弾です。
3作目の反省が生きていますね。ロゴを自作しました。正確にはBoothにてロゴデザインの素材を購入し、それを重ねただけです。最近はありがたいものが多すぎる。
1作目の反省も生きていますね。箔が本当に綺麗。家に届けてもらったのですが、仕事で疲れて何日か開けることができなくて。ようやく開けたら最高の本ができていてダンスしました。小口染めも可愛い。
一つ残念だったのは表紙にグロスPPをかけたこと。つるっとしてしまい、質感があまり好きではなく。マットPPにすればよかった。
5作目:Agony
特定カプ(R×S)のみの本です。なんで出したのかというと3月17日の春コミでR×Sのサークルさんが4つだったので、私もR×Sで出したい!と思い急遽作りました。これでR×Sのサークル数が5つになりました。すごい。
初めての会場直接搬入。ドキドキがやばかったです。会場で本を手に取った時、イベント参加している〜って思いました。STARBOOKS様ともお話できて感謝を伝えられました。
表紙は和紙みたいな模様が入っています。導入部分が少し暗い本だったので、シリアス感が出せれば良いと思い選びました。
遊び紙を入れてみたかったので入れました。濃い青色が綺麗な紙です。キラキラしています。表紙にキラキラ成分がなかったんで…ね!
おわりに
以上、2023年度に出した本の、装丁をメインにした紹介でした。半年ぐらい前のことなので曖昧な部分もあるかな、と思っていたのですが、自分の好きなことなのでよく覚えていますね。
同人誌はもう作らない、と4作目あたりのあとがきで言っているのですが作り終わると作りたくなるもの。今も今年の7月に向けて作っています。
普通にPixivにアップするのと違い、表紙を選んだり(私はBoothにて販売されているものを購入して使用しています)、奥付けを作ったり、そういうのが楽しいのだと思います。
あと数ヶ月先に自分好みの本が出るというのがあまりにも生きる気力になりすぎる。人生にハリが出る。めっちゃ楽しい。
本を作るにあたってはnoteに上がっている記事を参考にしました。また時間があったら私の原稿環境とか、そういうのをnoteに上げたいです。
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