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イーゼルコンペティションの賞金は○○○に消えた

こちらはタリーズでのアルバイトシリーズの記事になります。
前回の記事はこちらです。

みなさんはイーゼルという言葉をご存知でしょうか。

お店の商品を宣伝する看板のことをイーゼルと言います。
例えば、こんな看板です。

Amazonから画像をお借りしました

私は4年間のタリーズアルバイトで約30種類のイーゼルを書いたことがあります。

外出先でイーゼルが出されているお店を見つけると、つい見てしまいます。

  • どんな人が描いたんだろう

  • チョークとポスカのどっちで描いているんだろう

  • レイアウトを参考にさせてもらおう

もうイーゼルは描いていないので、3つ目に関しては考える必要もないのですが、当時の癖でつい考えてしまいます笑

アルバイトをはじめた当初は、
自身がイーゼルを描き始めるとは思っていませんでした。

ですが、アルバイトをはじめてから数ヶ月後、
私を雇ってくれた店長がこんなことを言ってきました。

「いつも描いてくれる"本日のコーヒー"の小さい看板、綺麗だね。イーゼルっていうのもあるんだけど、やってみる?

"仕事の報酬は仕事"という言葉がありますが、
人生で初めて仕事の報酬を受けた瞬間かもしれません。

なにやら、タリーズでブレークファストメニューというのをはじめたそうで、売上をあげるために描いてほしいのだそうです。

そこから、休憩時間や、隙間時間を使いながらイーゼルを描きはじめ完成させました。
ここのお店ではポスカで描くのが主流でした。
これが私の第一作目のイーゼルです。

サンドイッチから悪臭が出ています


今見るとツッコミどころが万歳ですが、この頃の私の全力です。
当時の私は売上を意識できるほど仕事に慣れていなかったので、売上が上がったかどうかはわかりませんでした。
ただ、なんとなく、ブレークファストメニューの注文数が多くなっているような感覚はありました。

ここから、タリーズに限らず、さまざまなお店のイーゼルを研究しはじめるようになり、イーゼル作成に没頭していきました。

下記は2〜4作目です。

2作目
同期が途中まで描いていたものを引き取って仕上げたイーゼルです。
バトンが上手くいかず、サイズ比がおかしくなってます笑

3作目
商品名より発売開始日が目立ってます笑

4作目
新規発売のビーンズについてイーゼルにしました。
パッケージにある鳥をそのまま描いたので、
謎のイーゼルになってしまいました。

そして5作目、なんとなく雰囲気が変わります。
それがこちらです。

ようやく商品名が大きくなりました。
また、人は左から右に読むので、説明などもスムーズに頭に入ってきます。
同期からも好評なイーゼルでした。

そして、数日後、店長に呼び出されます

やばい、なにかやってしまっただろうか。

「はい、これ。おめでとう。」

1万円の賞金

なんと、5作目のイーゼルがコンペティションで優勝したというのです。
私が勤めていたタリーズはフランチャイズ経営で、同じフランチャイズ経営の15店舗でコンテストをしたところ、ほぼ満票で優勝したとのことでした。

嬉しいと同時に別の感情が湧きました。

コンペティションあるなら早く教えてくれ


店舗に貢献するためにやっていたことなので、モチベーションは変わらなかったと思いますが、せめてコンペティションに応募する作品になるなら先に言って欲しかったです笑

さて、気になる1万円の使い道ですが、
アルバイト用の仕事着をユニクロで購入しました。

シフトにかなり貢献していたので、仕事着がボロボロになっていたのですが、サークル費用などでお金がなく買えてませんでした。

しかし、複雑な気持ちです。

そもそも仕事着がボロボロなのはシフトに貢献していたからで、その間にイーゼルも描いています。
つまり、イーゼルを描くほどシフトに貢献しなければ仕事着はそもそもボロボロにならなかったので、なんだか損をした気分です笑

こういう時はポジティブに考えるしかありません。
絵描きスキルがあがってよかった。

他の6作品目以降に関しては、別の機会にまた書きたいと思います。

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