【検証】ケンタッキーを素手で食べた後、手を洗わず口を拭かず、妻にキスをしたらどんな反応になるのか
<ケンタッキーで育む、ケンタッキーらぶ。愛は、油を超えるのか>
筆者はケンタッキーが大好物である。好きすぎて、高校一年生になった瞬間、秒でケンタッキーでアルバイトを始めた過去がある。
ただそんな大好きなケンタのチキンに、一つだけ難点があるとするなら、手、口が、ギットギトになる。
当然、手を洗うまではどこも触れないし、口を拭くまでは女性とキスなどするべきではない。
そんなことはわかっている。わかっているけど.........…
やったらどうなるんだろう。
<事前に情報の整理>
筆者にはアメリカ人の妻がいる。決して、おのろけるわけではないが、事実として妻はキスが好きだ。今まで筆者のキスを拒んだことは一度もないし、どちらかといえば、妻の方からキスをしてきてくれる頻度の方が、高い。すなわち、通常の状態であれば、筆者のキスを拒む可能性は、非常に低いといっていい。そこで、今回のケンタマジックがどう転ぶのか。油が、愛をさえぎるのか。そこを正面から、見つめていきたい。
そしてもう一点。夫婦関係が良好だからこそできる事で、もしそうでない状態でこの検証を強行すると、ただの嫌がらせになる。妻と筆者の関係性をしっかり考慮したうえで行っていることだと言及しておこう。
<問題点>
今回のこの検証においての一番の問題は、妻はケンタッキーを食べていない状態でなければならない。もし妻も食べ、一緒にギットギトなのであれば、筆者のオイリーな口元から受けるダメージを、妻自身の口元のギトギトがカバーし、ダメージを最小限に抑えてくれる働きをするはずで、その働きを妻が予測した場合、本来のリアクションは得られないのではないだろうか。
" 私自身のギトギトが、守ってくれる " それでは検証の意味がない。ここは、しっかりこだわろう。妻の口元は、通常。一緒に食べるのではなく、妻が隣に居る状況で、筆者だけがケンタッキーを食べている状態を作り出さなければならない。
むっず。
<始動>
まずは、妻が満腹の状態を作るため、一緒に夕飯を家でがっつり食べる。そして、思い切って言ってみた。
「ダメだ、なんか今日めちゃくちゃ腹減ってるわ。んー、もういいや、ケンタッキー、デリバリーで頼むわ。」
とち狂ってる。がっつり夕飯を食べたのちに、ケンタを頼む。正気の沙汰ではない。
ここでもし妻も食べたいと言ってきた場合、作戦が暗礁に乗り上げるだけではなく、なんかちょっと引く。
妻「もちろん、私は要らないよ。なんか大丈夫?なんでそんなお腹すいてるの?」
ぜんっっっっぜん、すいてないっす。
<決行>
ついにデリバリーが自宅に届いた。箱を開けると、たくましいオイルを身にまとった、ケンタッキーフライドチキンが仁王立ちだ。よしブラザー、いくぞ。
満腹の腹にムチを打ち、極力油が口元にいきわたるよう、ワイルドに頬張る。
一つ目、完食!
二つ目、完食!!
いつもの癖で、手や口を拭きそうになったが、寸前でとどまる。
妻にも、しっかりと筆者の口元が油まみれになっている様を知ってもらうため、たくさん話しかける。
さぁ、三つ目だ。
もう限界が近い。
あっ...…、これ以上は食べれない。無理だ。
よし、行くぞ!!!!
筆者「ねぇ?」
妻「ん?」
妻「Xhっ.........…」
聞いたことのない言葉、というより、音だった。そして一瞬のためらいの後、
ほっぺを捨ててくれたーーーーーーっ!!!!
いやーーー口は無理だったんだろうね、オッケーオッケーわかるよ。でも、ギリほっぺで対処してくれたー。
ギットギトの口を近づけた時、明らかにビックリした様子で30cmほど後ずさり、その 0.5秒後くらいに、何か思うところがあったような表情で、頬を差し出してくれた。
宣言しよう。君は、優しい。
<そして全てのネタばらし>
その後、事のてんまつの全てを説明した。
爆笑してくれた。
頬を差し出した理由は、完全にキス自体を拒否すると失礼だと思ったらしく、頬ならば、まだ捨てれると。いろいろバランス考えて、頬ならオッケーだと。
素晴らしい状況判断と、スピードである。
<結論>
愛は、口元の油を超えない。
でも、しっかり優しさはくれる。
最後までご一読いただき、ありがとうございます。
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