夏を討伐してくれ(他力本願)

突然思い出した

去年の夏のことだった

学校のグループ探究があった

文学について調べることになってたんだっけ

グループは わたし あの子 あの子 3人だった

あの子とあの子はなかよしだった

移動教室の時もずっと一緒だった

そこに入り込むのがなによりつらかった

みじめだったしかってにかなしかった

たぶん、さみしかった

本の所蔵庫に3にんで行く約束をした

その日はかんたんに来たよっ

駅の改札についた

あつくて、あつくてしかたなかった 軽く溶けた

駅の周りに生えている木の


みどりのはっぱが鬱陶しかった


あの子とあの子は久しぶり〜と言っていた


わたしのかおをみてはにかんで笑った

負けじと、いちおう、笑い返したんだ

今日とっても楽しみにしてたよっと言った

ふたりはたのしそうに笑っていた気がする

(中傷するような笑いでは決してない)

運が良いことにあるく道幅が狭かった

ならんで早歩きするふたりを

ちょこまかと追いかけた

下を向いてちょっとないた ごめんなさいママ

アイラインが落ちても「湿気だから〜」と誤魔化せる季節

その瞬間だけ夏が好きだった

あの子のいちごのバック、きらきらしていてかわいかったなあ

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