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夫婦・カップルのためのアサーション#5

今読んでいる本について感じたことなんかを書いていきます。
ものはこれ↓。

メンタルヘルスケアの勉強でアサーションという言葉を知り、メンタリストDaigoがお勧めしていたので、これにしてみました。

第Ⅲ部 アサーティブな自己表現を身につける

自己表現をよりアサーティブにしていくために必要なポイントなんかが書かれています。
知識的なところが多いので、サクッと流していきます。

アサーティブな伝え方

ポイントは「アイ・メッセージで伝える、肯定的に伝える」の2点です。
アイ・メッセージとは「私は」意識したメッセージで、自分を主語にして伝える方法です。
日本語は主語が無くても伝わることが多いので、つい忘れてしまいますが、「私は」を意識して使えるようになると、よりアサーティブになりやすいです。遠回しな表現(気遣いや配慮)、「あなたは~だ」のような表現(感情的で攻撃的)ではなく、意識して「私は~」という表現をすることで、私もあなたも一人の人間として大切にできるようになるし、相手にも伝わります。
そして、肯定的にです。難しいと思う方は、まず、ありがとうや、大丈夫?、お疲れさま、おいしいよなど、感謝、ねぎらい、配慮、好意を自然に伝えるようにしましょう。
まず「ありがとう」と「ごめんなさい」をきちんと伝えたあとは、普段良いと感じるところ・感謝しているところ・すごいと感じているところ・頑張ってるところを具体的に伝えます。相手の具体的な行動に触れながら伝えることがポイントです。
博報堂のスピーチライター・ひきたよしあき氏の以下の著書に書いてますが、形容詞を使わないというのがあります。なかなか難しいかもですが、効果はあると思います。

アサーティブに聴く

話を聴くときにもポイントがあります。相手のタイプによって以下のように分類できます。
傾聴のスキルですが、専門家になるわけではないので、ポイントを知っておくだけでもだいぶ違うと思います。気楽に、でも、しっかり聴きましょう。

アサーティブな聞き方-タイプ別

聴くことを妨げる要因というものがあります。自分に自信があり過ぎたり、問題解決志向が強すぎたり、違いを受け入れられなかったり、論理や感情に偏り過ぎたり、話を聴いてほしい気持ちが強すぎたり、あとは、単純に疲れていたり。
このような状態のときに、話を聴くのって難しくなります。そんなときは、言葉を気にしてみます。

アサーティブな聞き方-気を付ける言葉

色々考えると難しくなるので、まずは、言葉だけ気にしてみるというのはどうでしょうか?

DESC法

話し合って解決しないといけない場面というのがあります。そんなときに有効な手法として、自分の気持ちや考えを伝えつつ、相手の話にも耳を傾けてアサーティブに話し合うためのコツとしてDESC法が紹介されています。
もう、練習あるのみ!一番簡単な方法は、日頃意識しながら話をすることです。
講習とかありますので、自分でよく分からないという人は参加してみてもいいと思いますが、アサーションを教える側にでも立たない限りは、そこまでやらなくても…という気はしています。ひとそれぞれなので、やり易い方法を取っていただければいいかなと思います。(時間を優先するなら講習とかもあり)

DESC法

ポイントは、結論としてのCから逆算して組み立ててみるということです。要望を強制せず、お互いの妥協点を模索することを目的に使用するとよいです。
ただ、世の中万能ということはなく、デメリットもあります。
それは、「自分の意見を強く伝えられない」「複数の提案内容を持つ必要がある」ということです。あくまでも、「お互いが納得して解決とする」ことを目指すものだということです。

感情表現とアサーション

一般的にアサーティブな傾向の強い人は、感情表現もアサーティブに適切にできます。よって、自分の感情を適切に表現することはとても重要です。

・自分が表現できる感情を相手がしてきたときは対処可能です
・自分が表現しくい感情を相手がしてきたときはどう対処してよいか分からない

自分の感情を感じ表現できる範囲で相手の感情を理解できるので、自分のさまざまな感情を感じ、認め、表現できることを知ることは大切です。

感情は自分自身です。持ってはならない感情はありません。赤ちゃんは素直に表現します。しかし、大きくなるにつれ、表現してよい感情・表現してはいけない感情を区別するようになります。そして、表現しやすい感情(表現できる感情)表現しにくい感情(表現できない感情)ができあがります。親のしつけ、学校教育、文化、マスメディアなどの影響でこのように感情表現を覚えていきます。

このような感情表現の傾向によって、感情表現がうまくできないことで悩んだり、知らず知らずに相手を傷つけてしまうことで悩んだりといった状況を生みます。したがって、自分が表現しにくい、あるいは、表現できない感情は何か?それによってアサーティブな自己表現が妨げられていないか、見つめなおしてみることが大切です。

時間のないときに相手に伝える伝え方

アサーティブになれればいいけど、すぐにどうにかしたい!というときの付け焼刃を少し紹介します。
伝えたいメッセージは1センテンス40文字くらい(一息で話せるくらい)で、語るように話します。おおよそ10秒くらいです。長い文章は頭に残りません。選挙演説では、短いメッセージを何度も繰り返して、有権者の脳みそに記憶させています。
そして、動かしたい動きを具体的にたくさんいれます。「ガンバレ!」ではなく「胸を張れ、声を出せ、空を見ろ。失敗してもいい、胸を張れ、声を出せ、空を見ろ」というほうがどうすればよいか分かりますよね。人は働きかけに弱いものです。動かしたい動きを、心や頭ではなく、体に呼びかけることをイメージしてください。「このヨーグルト美味しいから食べてね」ではなく「お父さんが笑ってる。お母さんが鼻歌を歌ってる。いつもは眠たそうな娘までが機嫌がいい。このヨーグルトを食べてから、朝の景色が変わった」とすれば、情景が浮かびます。そして、ほら、食べたくなりましたね。
自己理解が進んでない状態では、どこまで相手に伝わる言葉になるかはありますが、こういったことを知っておくと、話す内容が変わってきますので、覚えておいてください。
そして、曖昧な形容詞を数字に変えることで、信憑性・説得力が増します。「この道をまっすぐ行ってください」ではなく「この道を30メートル行ってください」のほうがいいです。
ポイントはいくつかありますが、ひとまず、このくらいは覚えておいて損はありませんよ。

まとめ

アサーションを学ぼうとして、なんだか前段がすごく長くなりました。
これはテクニックではなく、心の修行なんだと思いました。

そして、最後に、「非言語的な表現をアサーティブにする」という観点も含めて締めたいと思います。
どんな言葉を発するかはもちろん大切です。言葉を気にできるようになれば、次は、声の大きさ、話すスピード、表情、視線、姿勢などの非言語部分にも意識しましょう。何を話すか、何を伝えるかに加え、どのように伝えるか!です。言葉の内容が相手にどのように伝わるかは非言語的な要素が大きいと言われています。言語の割合は7%、非言語の割合は93%(話し方-口調、抑揚、語調の強弱などが38%、ボディーラ ンゲージ-表情、身振り手振り、姿勢などが55%) と言われています。

さて、これでアサーティブになれそうですか?正直難しいと感じる方は、その難しいと感じた感情をまず受け入れてください。そして、どうしてアサーションが気になったのかをもう一度考えてみてください。

今日が人生で一番若い日です。いつだって始められるし、やり直せますよ!

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