見出し画像

ツキ抜けてる?!ムーンショット計画と未来のIoTのお話〜後編

前回のお話では、遠く宇宙まで行ってしまいました🚀


さて、未来のIoTはどうなっていくのか?今回は地球に帰還し、もうちょっと地に足のついたお話をしたいと思います。これを語る上でキーワードとなるのが「Society5.0」です。

画像3

内閣府HPより

Society5.0とは、日本が提唱する未来社会のコンセプトで、今まで人類が辿ってきた狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続き、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、新たな未来社会(Society)をいいます。

wikipediaより

今、私たちが暮らしている世界

今私たちが暮らしているこの世界は、情報社会(Society 4.0)と言われ、ICT(情報通信技術)によって支えられています。
遡ると、90年代半ばに全盛期だった「ポケベル」、次に携帯電話が普及し、携帯電話を一人一台所有することが当たり前になりました。そして、インターネットの普及が大きなインパクトを与えた時代でもあります。
Windows95が発売され、一部のマニア・専門家に限られていたコンピューター・インターネットが、ブロードバンドなどのインターネット回線の進歩によって一気に身近になりました。

インターネットイラスト

こんな光景もはるか昔・・

そして、スマートフォンの登場によっていつでも・誰もがインターネットにつながるようになり、コミュニケーション手段や、ライフスタイルが大きく変化し今に至ります。更に、ICTはCOVID19によってもたらされたニューノーマルな生活様式にとって必要不可欠な技術になっています。

便利だけれど・・問題点もいろいろ

私たちの生活は本当に便利なものになり、属人的で高度にシステム化されたワークスタイルによって「Made in Japan」を世界に誇れるような、クオリティの高い製品が生み出されてきました。しかしそれは、過去の労働人口が潤沢だった時代のお話です。
特にビジネスの分野では、少子化や人口減少・地域の過疎化が深刻になるにつれ、人的資源の不足が浮き彫りになり、その影響によって企業の負担も大きくなっています。また、膨大な情報の中から必要なものを見つけて分析したり、共有することが難しくなりました。

さらにこの状況は加速しており、十分な対応ができなくなってきています。人的資源の限界が経済発展の限界に直結すると言っても過言ではありません。これはかなり心配ですよね。

変化の狭間にある今

これらの課題を解決し次のステップへ進むには、IoT技術を利用して人とモノがつながり、技術や知識、情報を「共有」していくことがキーポイントになります。
実際、マンパワーに頼った業務などはIoT技術の進化によってどんどん楽になり、経験と勘に頼ったものづくりや「勘ピューター」と呼ばれる、人が行っていた売り上げ予測などは、代わりにAIが様々なデータをもとにして行うようになってきています。

また、盛んにロボットや自動走行車などの実証実験が行われていますね。
最近病院へ行った時に、こんな実証実験に遭遇しました。
自動運転システムを利用したパーソナルモビリティで、患者さん自身が安全に操縦できるだけでなく、スタッフがサポートすることなく、院内地図情報をもとに患者さんの搬送もできるそうです。身近なところでジワジワとIoTが浸透しているのを肌で感じました。

画像1

WHILL(ウィル)株式会社 ウェブサイトより


みんながテクノロジーの恩恵を享受できる社会へ

情報社会(Society 4.0)を経て実現する次の社会Society5.0は、IoTによって全ての人とモノがつながり、AIは必要な知識や情報を必要な時に提供し、それらが共有されることによって、今までにない新たな価値を生み出したり、ロボットや自動走行車などの技術で、少子高齢化・地方の過疎化・貧富の格差など、私たちの抱えている課題や困難を克服する社会です。

画像3

Society5.0に欠かせないのが、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)の融合です。
フィジカル空間にある様々なセンサーからの情報が、サイバー空間に集積され、その結果がフィジカル空間にいる私たちに様々なかたちで提供されます。
今までの情報社会では、人間が情報を解析することで価値が生まれてきましたが、Society 5.0では、膨大なビッグデータをAIが解析し、その結果がロボットなどを通して人間にフィードバックされることで、これまでには出来なかった新たな価値が産業や社会にもたらされることになります。
これによって、誰でも・どこにいてもみんながテクノロジーのいいところを共有できる社会になるのが目標です。

ビーコア

現実離れしているように聞こえるムーンショット計画も、日々の技術の進歩によって、「宙に浮いた計画」にはならないのかも?!

現在、パートナー企業として協業しているパナソニックVieurekaプラットフォームも「数百万台~数十億台のIoT機器が繋がり、活用される世界の実現」をビジョンに掲げ、サイバーフィジカルな世界の実現を目指しています。
ビーコアもまたその一翼を担い、独自の技術をIoTカメラ「Vieureka」へ融合させ、現場で働く人を幸せにするサービスをどんどん提供していますよ!

IoT技術を取り入れて、未来の働き方を体験しませんか?
私たちがそのお手伝いをします。お問い合わせはお気軽にどうぞ😀

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?