天使たちの「遊び」
A「オレもお前も一緒に"ここ"にいるわけだが、お前の考えていることは正直、わからない」
B「そりゃ、そうだ」
B「"ここ"では身体があることで、俺とお前を分けているからな」
B「当然、頭の中までは見通せない」
A「そんな中で、オレとお前を繋ぐ唯一のすべは『確実に“上"がいる』ことを、二人とも知っているということだ」
A「それによって、オレたちは"上"の意図はどうであれ"ここ"にいて、何事かをなそうとしているわけだ」
A「さて、人間同士が"上"の存在もわからず、友情や愛情以外でなお繋がるとしたらどうしたらいいと思う?暴力や洗脳といったマイナスの要因も抜いてだ」
B「それなら、繋がることで共に利益が得られたり、互いが信頼していたりしていることかな?」
A「そうだな、本人同士に面識があって共通の目的なり、人格を認め合っていたりしているわけだ」
A「じゃ、相手のことがわからなかったら、どうやって繋がることができる?」
B「トンチみたいな話しだな😅」
B「まあ、考えるなら心を読み合うということになるかな」
A「そう、いうならば『ゲーム理論』のような互いにとってそれが最善、win-winな関係性になるよう、心を配るという作業が必要になる」
A「そのときの大前提はなんだ?」
B「相手もきっと自分と同じように考えるという期待をこめた確信だろうな」
A「そう、それには同じ程度の思考レベルと想像力が必要だ」
A「それを裏付けとして、相手から得られる情報を読み間違えず、こちらからの発信に誤解を生じさせないことが何よりも大事だ」
A「そして、こちらからも相手へ読み間違えをさせないような情報を与えるべきだろう」
B「相手も与えられた情報からこちらの意図を読むわけだからな」
A「そう、これはわからない相手の、限られた情報をピースに繋ぎ合わす、互いの楽しい知的パズルだ」
B「じゃあ、相手が誤解によって途中でパズルを放棄しないよう、情報というピースを出していかないとだな」
A「そう、情報だけが、わからない相手との紐帯なのだからな」
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