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名画誕生~『絵画芸術』に隠されたフェルメールの想い

 この作品を描いたのが、どんな人だったのか。
 何を思い、画家の道を歩んだのか。どうして、このような作品を生み出したのか。
 そのような背景について知ることも、美術の楽しみ方の一つです。

 17世紀オランダを代表する画家の一人フェルメールは、日本人に人気のある画家の一人ですが、同時に謎多き画家とも言われています。
 オランダの小さな古都デルフトに生まれ、生涯のほとんどをそこで過ごした彼の内面を伺わせる記録や証言などはありません。
 が、実は、そんなフェルメールのささやかな「自己主張」が現れている作品が存在します。
 それが、ウィーンの美術史美術館に所蔵されている『絵画芸術』です。

ヨハネス・フェルメール『絵画芸術』1666年、美術史美術館(ウィーン)

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ヴェルデさん、かるびさんなど美術ライターも参加していただきました。それぞれの切り口のいろいろな読み物がが楽しめます。

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