見出し画像

サービスの周年記念!ユーザーへありがとうを伝えるロゴメイキング-クックパッド25th-

先日、クックパッドはサービス25周年を迎えました🎉社内には、「25歳!同い年だ〜🎂」という社員もいて、時間の重みを感じます。

@azusanpomeは今回、コミュニケーションデザイナーとして、25周年を記念するロゴデザインの制作を担当しました。この記事では、日々のサービスの体験を損ねず、伝えたい特別なメッセージを伝えるには?と取り組んだ制作過程についてご紹介しようと思います。

クックパッド株式会社は、2023年3月で料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」がサービス開始25周年を迎えることを記念し、「クックパッドの25年」を発表しました。料理レシピ投稿・検索サービス「クックパッド」は1998年3月にレシピ投稿の場としてサービスを開始しました。その後検索機能が追加され、現在は国内月間利用者数約5,100万人、総レシピ数約380万品にのぼる日本最大のレシピサービスへと成長しました。日々ご利用いただく皆さまの支えがあってこそ25周年を迎え、ここまで成長することができました。当社は今後も皆さまの「毎日の料理を楽しみにする」ために、更なるサービス体験の向上に取り組んでまいります。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000301.000027849.html


💭 やりたいことは様々。伝えたいことは何だろう?

はじめに声をかけてくださったのは広報のメンバーでした。25周年を記念して、クックパッドのこれまでを特集した記事を発表すること。情報をわかりやすく紹介するためのグラフィックを制作したいとのことでした。

様々なチームに相談を持ちかけていく中、25周年を記念した企画を他のチームも施策の中で考えていることがわかり、ロゴを作る案が持ち上がっていました!そこで、周年記念のデザインを担当していた私が、統一してロゴも制作することになりました。

私は、「複数の施策がそれぞれのチームの目的を持って進むからこそ、根源となるコンセプトを決め、ユーザーに一貫したメッセージを届けたい。ロゴはその役割を担うのにふさわしいだろう。」と考え、着手しました。

コンセプトはしっかりと固めたいところですが、複数のステークホルダーがいて、発表までの期日が迫っているため、最初のMTGから具体的に案をだし、ビジュアルとコンセプトをできるだけセットにして方向性を探っていきました。


他社事例を参考にすると、数字を大きく打ち出したもの、特別なマークを作成したもの、メッセージを強調したもののパターンが見受けられました。そうした具体的な案を見比べ、感じることを議論しながら、自分たちの伝えたいことを探っていきました。

その中で見えてきたのは、クックパッドが25年間続いてきたのは、利用してくださるユーザーさんのおかげであり、中でもレシピを投稿し一緒にサービスを作ってくださっているレシピ作者さんに感謝の気持ちを伝えたいということでした。

Figma Communityで公開されているデザインガイドライン Apron 


🍰一時的な価値だけにとらわれて、デザインしない。

そうしてコンセプトの方向性が決まり、実際に制作に入っていきました。感謝を伝える見せ方のパターンをだしていきます。感謝というテーマは同一で、ニュアンスのことなったアイデアを出していきました。


表現軸を変えたデザインとそのメリットデメリットを伝えた

初めにつまづいたのは、クックパッドのロゴマークからどのくらい変えるのかです。クックパッドを日常的に使ってくださっているユーザーさんが多いからこそ、普段と違うことがノイズになってしまっては本末転倒です。

このことは、普段ロゴのガイドラインなどをもとにコーポレートブランディングを担当するデザイナーに相談しました。最初に出したラフのアイデアは大きくロゴのガイドに抵触してしまっていました。イベントだからと言って感情的に例外をを許容してしまうと、その後のユーザー体験の損失につながる可能性が高く、ブランド資産を慎重に扱うことの大切さを学びました。

🍙サービスの中で「使われる」グラフィックデザイン

また、ブランド観点に加えて、プロダクト観点でも意見をもらいました。今回、アプリ起動時のスプラッシュ画面に周年記念ロゴを掲載することが決まっていたので、ロゴのアイデアの中に、自分の投稿したレシピの写真がロゴの一部になっている、そんなユーザーさんごとに異なった体験ができるようなものを出して、実装可能かどうか、エンジニアや、プロダクト全体を見ているデザイナーに相談しました。

当初、「レシピを投稿したあなたと作っている25周年への感謝」というテーマをロゴ単体にこめようと、レシピの写真含めたデザインを作っていました。しかし、クックパッドでは写真そのものも作者さんの作品として扱う文化が根付いており、切り抜いて使うことは推奨されていません。実際にユーザーさんの写真を当てはめてみた時、様々な色味や明るさ、構図の写真をうまく見せることは難しく視認性も損なわれることから、なかなか自分でも納得できていませんでした。


開発中のデザイン

そんな中、先輩デザイナーにはっきりと、この案は実現が難しいが自分のレシピが起動時に表示されたら、ユーザーさんは嬉しいと思う。という意見をもらい、このアイデアの良さを改めて見直すことができました。結果、ロゴに無理やり組み込むのではなく、画面全体でアイデアを実現する方向性にシフトしました。(現在開発中です!)


ロゴ一つのデザインではなく、どんな風に使われるのか、技術的にどんなことが可能なのか多角的に見て判断することが大切だなと改めて実感しました。

🍴デザインの使い分けで体験を守る

こうして定まってきたデザインを、ガイドにまとめました。今回、ベーシックなロゴを基本とし、より強く25周年のメッセージを伝えたい場合の記念グラフィックを設定しました。華やかで印象的にするために、普段のロゴデザインから変更を大きく加える代わりに、クックパッドが提供していることがはっきりわかる限定的な場合にのみ使用するルールを設けました。

ガイドは社内ブログで全社に公開しました

メッセージの強度の違うデザインを用意することで、ユーザーの体験の妨げにならず、使い分けができることを目指しました。

☕️最後に

業務上レシピ作者さんのインタビューをさせていただく機会もあるのですが、忙しい中、見る人のことを考えて丁寧に投稿してくださる方が多く、私自身もレシピの検索で助けられている身です。

そうした実感から感謝の気持ちを心から持って制作に当たることができました。これからの25周年企画を通じて、ユーザーのみなさんが喜んでくださるデザインになっていたら嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!



🤝 仲間を募集中です

現在、クックパッドではサービスを一緒に作ってくれる仲間を募集中です👇

クックパッドで取り組んでいるデザイン事例はこちらからご覧ください👇


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?