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【イベントレポート】 Communication Design Night vol.1

Comminication Design Night、略してコムデナは、主に事業会社でコミュニケーションデザイン/グラフィックデザインに関わる方に向けたイベントです。それぞれの企業で、デザイナーが得た知見や悩みを共有できる場としてLayerXが企画・運営しています。記念すべき第一回は、ノベルティをテーマに開催し、たくさんの企業ノベルティが会場に集結しました!

本記事では、なぜコムデナを企画開催するのかについてと、当日の内容の一部を紹介したします。
コムデナは今後も様々なテーマで開催予定で、記事の最後には次回予告もご用意しております。ぜひご参加ください。

セブンデックス様の素敵なオフィスを会場としてご提供いただきました。本当にありがとうございました!)

🙋‍♀️コミュニケーションデザイナーのイベントがない…ので、作りました。

私、住岡は、新卒から一貫してIT系の事業会社でコミュニケーションデザイナーとしてお仕事させていただいています。
コミュニケーションデザイナーのためのイベント、少ない……ということです。

IT系の事業会社に所属するプロダクトデザイナー(サービス開発に関わるデザイナー)向けのイベントやミートアップはよくあって、もちろん勉強になることもたくさんあるのですが、ちょっとサミシイ。

同じ仕事をしているからこそできるちょっとニッチな会話や、悩みの相談ができる場が欲しいなとかねてより感じておりました。そんなおり、今年の4月に入社したLayerXでデザイナー向けイベントをすることになり、この企画を立ち上げました。

最初はイベントをすると言っても、私からみなさんに与えられる知見がたくさんあるわけでも、LayerXに今はまだ、たくさんコミュニケーションデザイナーいるわけでもないなあ……と自信なく思っていました。
それでも話を聞きたいと思っている方に来ていただける企画を作って、同じように悩む人たちに学びの場を作れたら、という気持ちで、SmartHRのnamさん、STORESのちゅうかんさん、KRAFTS&Co.の倉光さんに勇気を出して登壇のお願いをしたところ、快く引き受けてくださいました。

そんな経緯で実施したコムデナの当日の様子をこれからご紹介します。

🎪ずらりと並んだノベルティ!会場は小さな展覧会に。

少しお手間だっただろうか……という心配をよそに、みなさんしっかりと準備してくださり、複数個持参してくださる方もいて、用意していた机に乗り切らないほどの賑やかなアイテムが一堂に会しました。
バリエーションも豊かで、始まる前からワクワクした空気感がみなさんの手で作り上げられました。

登壇者、倉光さんの手がけたビネガードリンク、RINDAで乾杯!

⛰️素敵ノベルティのリサーチ、予算取り、アイデアだしの裏側!簡単な道はやっぱりない。

SmartHR namさん  『SmartHRのノベルティ作りのアレソレ』


よく質問されることについて、実際のノベルティを見ながらお話ししてくださいました。

1.制作前のリサーチについて
2.予算取りについて
3.社内のノベルティ文化に合わせた制作方法の変化について

3点を中心にお答えいただきました。

制作前のリサーチについては、業者さんはどこにお願いしているんだろう?と多くのデザイナーが気になるポイント。namさんをはじめSmartHRのみなさんが最も一番時間をかけるのがリサーチだそう。

あらゆる検索媒体でひたすら探します!
基本的にアイテム毎に異なる業者に発注していて、リサーチにかなり時間をかけています。コストや納期だけで決めず、制作実績/カスタムの柔軟さ/サンプル品のクオリティ/対応の早さ/コミュニケーションのスムーズさなどで総合的に判断しています。

当日の登壇資料より

いろいろなノベルティを見せてくださった中で、
ノベルティのためにデザインから発注するものと、既存のものをうまくカスタマイズして、クオリティをあげているのが印象的でした。

例えば、営業ツールとしてマスクを制作した際は、個包装のマスクに印字するコストは膨大ですが、ブランドカラーに近いパッケージのものに、上からステッカーを貼ることでコストを抑えながらオリジナリティを演出していらっしゃいました。
ノベルティ制作専門のサイトだけをみて、そのままの規格を使うのではなく、目的を達成するため柔軟な工夫をされていてとても素敵でした。

またコスト観点については、毎回ノベルティは最適なものを企画しつつ、展示会の期間中分、大量発注することで単価を抑えるなどメリハリをつけていらっしゃるのも知見になりました。

ノベルティに関するnamさんの記事を以前より何度も読んでいたので、実物やエピソードを直接聞けて感無量でした…(ノベルティおたく)


STORES ちゅうかんさん 『ストーリーから生まれるノベルティづくり』

企業ノベルティは、ただ会社のロゴが入ったグッズであればいいという考えがまだ世の中には多いです。でも、効果を最大限に発揮するためには、ストーリーからノベルティを考えることが大切。

具体例で挙げてくださったノベルティは、
エンジニア向けカンファレンスで配布した羊羹とメッセージカードでした。


ちゅうかんさんのチームは、ある時自社サービスのユーザーである和菓子のツバメ屋さんのツバメようかんが、カンファレンスに参加するエンジニアが利用するプログラミング言語のマーク、つばめとぴったり一致していることに気がつきました。

メッセージの添えられた美味しい羊羹を食べた参加者は、また羊羹を買いたいとネットショップにアクセス。その時実際に、STORESのサービスを体験することができる。こうしてノベルティで伝えたかったストーリーである、「1つひとつユニークなお商売をしてるオーナーさんを助けるサービスだ」と、ノベルティをつなげることができました。

※後日ちゅうかんさんから詳しくnoteが出るとのことなので、お楽しみに!
この日出来立てだった新しいノベルティもめちゃくちゃ可愛かったです。


KRAFTS&Co. 倉光さん 『ノベルティデザインの勘所』

倉光さんから、今日はこれだけ覚えて帰って欲しい、といただいた『年間予算の波に乗れ』という力強いメッセージ!!

会社の中で働くデザイナーあるある、作りたいクオリティに対して予算が足りないことは、まだ社内でデザインの効果が知られていないだけかもしれません。日頃から効果を可視化して、伝え、戦略的に波に乗っていきたいなあと思いました。

そのほかにも、独立された倉光さんが、依頼以外にご自身の会社のために靴下や帽子などのアイテムを作ったエピソードや、飲料のブランドを立ち上げていることも大変気づきのあるお話しでした。
作りたいものを自分でプライベートで作ってみることは、学生時代は普通ですが、社会人になると抜け落ちがちな視点です。
今は個人でさまざまなアイテムを作る方法があり、作らない理由はないかも?

⭐️作ったもので語る時、デザイナーはとてもいきいきしている。

発表の後、最初に並べていただいたノベルティを囲みながら懇親会を行いました!
こうした懇親会、何を話してよいかちょっと緊張する、という方も多いかと(少なくとも私はとてもそう)思うのですが、ノベルティについて説明する姿はみなさんとても楽しそうで、みなさんの制作にかける熱い気持ちが会場を暖かい空気にしていました。

持ち込んでいただいたノベルティの一部を写真で紹介します

おまけ:持っていったノベルティについて、これどこで発注したの?と聞かれたのでまとめています。


🎄次回予告!コムデナvol.2忘年会

次回のテーマは忘年会。今年乗り越えたこと、忘れたいやらかしについて、お話ししましょう。事業会社のコミュニケーションデザイナーだからこそわかるニッチなお話でも大丈夫です!新しい知見も得て、来年を清々しい気持ちで迎えましょう🌅

日時:2023年12月7日 19:30スタート
会場は西新宿の助太刀さんのオフィスをお借りして開催します!

下のリンクからぜひお申し込みください〜!



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