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【‘‘AIと人間、汎用性から’’】

-人工知能と人間における相違点について-

人工知能でしか行えないものを調べていると、逆に人間にしか行えないものというのは何かという疑問が脳裏を過ることがありました。
デジタル化の進化、発展によって私たちの生活はより良く効率的にかつ合理的に支えられており、AIが人間の行う行動様式を代行してくることで便利だと感じる反面、時間を無駄に余らしてしまうという現象も起きてしまっているのではないかと考えられます。
AIと人間の相違点について調べる上で、参考になった書籍があります。
それは、『人工知能の核心』と呼ばれる本であって本書では将棋棋士の羽生善治さんが人工知能について向き合い考えた興味深い内容でありました。

私が本書から学び得たことの中で、特に印象的だったところは、人間の知性にしか表れないものの‘‘柔軟性’’と‘‘汎用性’’と呼ばれるものについてでありました。
人は、ある分野で学習した知識を別のところで応用させる能力があって、これは脳科学でいうところの‘‘脳の可塑性’’に見られるもので、脳が柔軟性を持ち合わせており、状況に応じて変化する特別な能力が働くからだと述べられています。
こうした能力は、人工知能は対応出来ないものがあり、人工知能のディープラーニングはある特定の分野でしか特化することが出来ない性質があるからであります。
簡単に言えば、AIは狭く深く、人間は広く浅く、物事を捉えるという違いがあり、ここがAIと人間の明らかな違いであることだと思います。
ですが、こうした特質を明らかにすることで、AIの能力は人間の想像を越える力を秘めており、脅威的な存在であることは裏付けられます。
AIには出来て、人間には出来ないこと。
人間には出来て、AIには出来ないこと。
思考を重ねれば、重ねるほど見えてこなかったものも明らかになってくる時代がそのうちにやってくるだろうと感じました。
ですが、汎用性を備えているのは現状、人間の誇れるところだと自信を持っていられるのも危ういところでもあります。
技術的にも、汎用型のAIが誕生すれば、AIの弱点は改善され、新たな最先端なAIにより私たちがAIに対する価値観というものも、大きく変わってくるのではないかと感じます。

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