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付き合って10周年だから彼氏と10万歩歩いてみた

「付き合って1年だし、1万歩歩いてみるか」

そんな気軽な提案が、10年後こんなことになるとは……。

今回のGWは彼氏とひたすら歩いていました。その記録を残しておこうと思います。

きっかけ

散歩が趣味のふたりは、付き合った当初からあちこちを歩き回っていました。

そして付き合って1年の記念日付近、なにかふたりで達成感を得たくて、「1万歩ウォーク」を勝手に開催しました。

2年目、2万歩ウォーク、やりました。

3年目、3万歩ウォーク、やりました。

4年目、4万歩ウォーク、できませんでした。

1日で4万歩はもう厳しすぎる。3.5万歩あたりで断念しました。たぶん、25キロくらい歩いていたと思います。

5年目、5万歩ウォーク、もうやらなくなっていました。

そうして時は流れ、気づけば付き合って10年目、ついに?やっと?、結婚の話も出てきました。で、ふと思ったんですよね。

10万歩ウォークやんなきゃだめじゃない!?!?

いや、別に10万歩ウォークやんなくても10周年は迎えられるし、結婚もできます。でもこのタイミングで歩かなければ、周年ウォークなんてもう絶対やらないような気がして。

そんな中途半端で結婚していいのか?いや!よくない!

ということで、10年目の、結婚前の、通過儀礼のようなイメージで、10万歩ウォークを開催する運びとなりました。

私たちの実力では、絶対1日では歩ききれません。3日間くらいかかる算段です。歩数と距離を逆算して、私たちのデートでたびたび登場する思い出の地、「三浦海岸」に向かうことにしました。

↓ここ(過去ツイ)

彼氏にとっては初めての泊まりがけの歩き旅。半ば無理矢理?ついてきてもらっていますが、無事帰ってこれるでしょうか……。


1日目(自宅→横浜)

彼氏は前日の飲み会で朝帰りし、午前中爆睡していたのでお昼からのスタートになりました。「仕事と私、どっちが大切なのよ!」のアンサーが出ています笑。まあいつものことです。朝まで飲んだ次の日に長距離歩く根気はあるようです。

いってきます

自宅から少し歩き、川を渡ればもう川崎です。この辺はまだまだ、普段の私たちのお散歩ルート。余裕です。

よく晴れた3日間だった
東海道歩き旅を思い出す

まだ1日目なので、楽しく休憩する写真を撮る余裕もありました。

休憩1
休憩2

道中には彼氏にぜひ知ってもらいたかったおすすめスポットも。

国道駅!
あれが銃弾痕だよ〜なんて
いっちょまえに説明した

ほーんと、何度行ってもいいとこですよね。この日も何人か写真を撮る人がいました。すっかりちょっとした観光地になっています。

まったく前知識のない彼氏の新鮮な驚きが初々しく見えて、私も初めてきたときギョッとしたよなぁ〜なんてしみじみします。

海沿いの下町のような雰囲気をもつ川崎寄りの横浜を歩いていけば、多くの人がイメージする「THE横浜」、みなとみらいエリアが見えてきました。

渡し船のある街
中央卸売市場の手前
だんだん開けてきた
中央卸売市場横の交差点から
急に見えるみなとみらい
大混雑のコスモワールド付近

いやぁ、混んでた。大規模なコンサートがあるとかではなく、シンプルに「GWだから」混んでた。みなとみらいにだけ人が集中してしまうので、「もうちょっと横浜の街づくりどうにかならないもんかね」とか、彼氏と勝手なことを言いながら歩きました。

泊まったのは中華街だったけど、晩ごはんは混雑を避けて、関内にあった穴場のステーキ丼!

ホイップバターとハッシュドポテトが
アイスみたいに乗ってる

うまかった〜! またプライベートで行きたい。あ、これもプライベートか……。

そんなわけで1日目は21キロ、34,753歩でした!

普段めったに湿布や薬に頼らない彼氏が、サロンパスとロイヒを貼りはじめました。


2日目(横浜→横須賀)

中華街の朝は祭りのあと。実際に前日は爆竹をバコバコ鳴らすド派手な祭りをやっていましたから。人ひとりいない静閑な中華街を抜けて、根岸方面に歩きます。

ここは、みなとみらいエリアしか知らない横浜初心者にとっては、新鮮な場所でした。

米軍?
空き地が米国政府専用区域

丘の上にあった、いくつもの広い空き地と、英語表記。調べてみると、「根岸住宅地区」という場所のようです。

かつては米軍の住居があったけれど、今は全て退去しており、返還が進んでいる場所のよう。全然知らなかったなぁ。

電車やバスの横浜観光では出会えないような場所に出会えるのが、やっぱり歩き旅の魅力だよなと再認識します。

根岸を含め、横浜〜横須賀間は小高い丘(山?)のオンパレードです。つまり、アップダウンが激しく足へのダメージが大きいということ……。

たくさんのトンネルを通り抜けてきました。

ひとりで歩き旅をしているとき、トンネルを通るのはちょっと怖いと思っていたのですが、ふたりなら大丈夫。横須賀に着くまで、後半はずっとトンネルのオンパレードでしたが、なかよく楽しくハイキングしていました。

たんぽぽに興奮するわたしと
ガン無視の彼氏

最後のトンネルを抜けると……

横須賀だ!!

一気に空が開けて、ビルが高くなりました。「都会に来た〜」と実感。2日目のゴールです。

有名などぶ板通り

ご当地グルメを食べようかと思ったけど、GWでどこも大行列。断念して駅前の回転寿司に行きました。おいしかったな〜、ここも海の近くには変わりないですしね。新鮮で分厚いネタでした。

2日目は27キロ、39,613歩でした!

彼氏の足の裏に水ぶくれができて痛そう……。ドンキで買った絆創膏を貼っています。


3日目(横須賀→三浦海岸)

最終日。なんとしても10万歩行かなくてはなりません。ただし、横須賀から三浦海岸をまっすぐ目指すと、歩数が足りない可能性がある……。

最終日は軽めにしたかったのですが予定変更し、横須賀→浦賀→久里浜→三浦海岸と、遠回りすることにしました。

横須賀といえば海。ちょっとでも歩数を稼ぎつつ海を見たい私たちは、「よこすか海岸通り」という海寄りの道で大周りします。今回は街道歩きでもなんでもありませんし、どの通りを通るかは自由です!

海だ!
海だ〜!!

みんな釣りとバーベキューに勤しんでいました。「いいなぁ、参加したい、なんで休みなのに歩いてんだろ」、とか思いながら通過します。 

遠回りとは言っても2日目と比べたら軽めの最終日。お昼ごはんと歩数稼ぎを兼ねて、「くりはま花の国」に行ってみました。デートか!

入場門
入ってすぐ、いちめんのポピー
こどもの日だから鯉のぼりもあがっていた
紫のポピーかわいい

あまり時間はないので入口あたりをうろちょろしただけですが、花畑をたっぷり見れて大満足です! これもまた、今度プライベートで行きたい……笑。

くりはま花の国を抜けると、2日目と同じかそれ以上に険しい坂! 3日目は軽めに〜とか言っていたのが完全に嘘になってしまった! ごめん彼氏!

もう夏の山って感じ
トトロが始まりそうなトンネル

くりはま花の国あたりから始まる、「尻こすり坂通り」というちょっと変わった名前の通りをひいひい言いながら歩き、気づいたらひと山越えていました。

本当に「急坂で尻が擦れるから」という意味らしい

尻こすり坂が終わり、街道の名前が変わるとすぐに……

海だ!!!

目の前に海が広がり始めました。三浦海岸まであとは海沿いを歩くだけです!

海が見えてきてすぐ見つけたのが、「北下浦海岸遊歩道」という場所。

海と彼氏
「沖縄みたい」
by彼氏

いい!! 綺麗で新しそうで、GWにもかかわらずほとんど人がいない完全な穴場でした! ここも、電車での旅行ではなかなか出会えなかったであろう、「歩き旅ならではスポット」です。

三浦海岸までもう少し。同じなようで、エリアによっていろんな顔を見せる海岸沿いを歩きながらラストスパートをかけます。

写真右、凧に引っ張られながらやるサーフィンは
カイトサーフィンっていうらしい
こっちはウインドサーフィン
超流行ってる
お地蔵さんに貝殻をあげる信仰

そしてついに……

三浦海岸、到着しました!
私たちはここ

写真だとどのくらい伝わるでしょうか、この砂浜から波打ち際までの距離。すーっごく遠いんですよね。これが、夜になると唯一無二のどろりとした暗闇を作り出します。これが好きで、私たちは三浦海岸に何度も来ています。

夜はこんな感じ

どこまで砂浜で、どこから海で、どこから空か分からない……。そんな真っ暗な空間にざくざく入っていって、ゴールを噛み締めました。

3日目は21キロ、32,479歩でした!


歩いた結果まとめ

無事ゴールはしましたが、今回の目的は10万歩歩くこと。最終的な歩数は……


106,845歩!!!


超えてました〜! よかった。普段歩数を意識して歩き旅をやっていないので、事前に試算したとはいえドキドキでした。これで心置きなく?、10周年を迎え、結婚できます。

帰りは京急線であっけなく、1時間足らずで戻ってきました。そんな近場を必死こいて歩いて、「何か意味があるのか」と聞かれたらないでしょう。ただ、ダラダラ家で過ごすよりも、ゆったりリゾートに旅行するよりも、よっぽど言葉を交わして、頭を使って、助け合ったGWになったと思います。歩き旅はこの「濃さ」が違うのです、たぶん。

彼氏の身体をボロボロにさせてしまった気がするけれど……濃ゆく辛い思い出を共有し、ふたりはきっとちょっと強くなれました。

私たちはいつか来るかもしれない20万歩ウォークの話をしながら、三浦海岸を去りました。

「20年目には20万歩か……」

「いやいや、何日かかるんだよ笑」

「1日4万歩で5日間か……」

「きつすぎる」

「でも歩き旅してそうな夫婦、道中にいっぱいいたね」

「老後にできる趣味の代表格なのかも」

「シニアの趣味にハマるの早すぎ」

「おじいちゃんおばあちゃんになっても一緒に歩けたらいいね」

10万歩ウォーク おわり

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