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おばさん骨折日記 その13 骨がつかない!

1月19日に足首骨折して、約二ヶ月がたった。そろそろ骨折生活も終わりで、自転車乗れるし、訪問ヘルパーの仕事も4月からは復帰しよう。
そんなつもりで通院したが、甘かった。

先生から衝撃の一言。

「全然治っていませんね。通常なら二ヶ月で骨はつくのに、あなたの場合、まだ一ヶ月前と殆ど変わっていません。なんで、こんなに付かないのか…。
紹介状書くので、総合病院でMRI検査してきてください。」

え?どういう事?
もう家の中ではガシガシ歩けているんですが。

兎に角、行ってこいとの事なので、紹介された病院へ行き、ものすごい待たされてMRI検査を受けた。普段が健康体すぎて、病院そのものに不慣れので、MRIがなんなのかもよくわからず、ビビりながら検査を受けた。
そこの病院の先生曰く、「まあ、ちょっと骨つくの遅めみたいだけど、このまま歩く練習始めて大丈夫だと思いますよ。結果書いときますので、またそちらの先生に渡してくださいね。」

え?歩く練習をこれから始める段階だったの?
練習要らないくらいもう勝手に歩き回ってたんですが。

なんでそんな骨がついてないのか…。

思い当たる節があった。
ギプスが半分にカットされて、お家の中では歩いていいですよ。と言われたのが確か3月頭。わたしは、家の中で二足歩行になった。最初は、産まれたての子鹿のようにそろそろと歩いていたが、そのうちそうでもなくなり、あっという間にガシガシ歩いた。なんならそーっとスクワットしてみては、あ、あんまり痛くないから、大丈夫そう。と、まあまあ自己流にリハビリをしていた。のが、ダメだったに違いない。

なんでそんなに勝手にリハビリしてたかと言うと、焦っていたからだと思う。
早く仕事に復帰せねば、早く社会生活に戻りたい。
毎日あんまり動かないで過ごすのは、なかなか難しい。
映画やドラマ観たり、本を読んだりする時間がたっぷりなのは嬉しいんだけど、体を全然動かさないのは気持ち悪くて、映画やドラマを観ながら腹筋したり、片足立ちしたり、スクワットしたりしていた。
先生が知ったら、怒りそう。
「そろそろ、家の中で日常生活に戻っていいですよ。」先生の思う日常生活と私の日常生活とがだいぶ食い違っていたようだ。

ものすごく反省しながら、また総合病院のMRIの結果を持って整形外科を受診した。
先生は、大体同じような事を言って、「じゃあ今日からリハビリね。」
リハビリの先生は、若い話しやすいお兄さん先生だった。
「私は、結構家の中でシーネ外して動いてたんですけど、それで回復が遅いんでしょうか…」
「うーん、そんな事ないですよ。動かさなすぎるのもよくないから、絶対そのうち骨くっつきますから!大丈夫、ワハハ!」
そして、足首の拘縮を調べる為に角度を図りながら、
「ん?普通骨折の後、足首こんなに柔らかくないんですけどね。ちょっと、自分で頑張り過ぎたかもですね。ワハハ!」
「ですよね〜、ワハハ!」
診察室と、リハビリルームの雰囲気の違いに驚きながらも、「大丈夫!手術もギプスも必要ないって言われてるから、必ずくっつきますから。」と言うリハビリの先生の明るさに、ホッとしながら病院を後にしたのだった。

痛くないからと甘くみないで、お医者さんの言うことは、ちゃんと聞こう!
と反省したのだった。

骨折日記そろそろ最終回の筈だったのに、まだ続きます。