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Liner notes : spell

ゆっくり書いていたセルフライナーノーツ、もう明日がリリースイベント当日なので焦って書いてます。

3曲目spell編です。

配信はこちら

spellはSAYONARA HATE TOWNとしてはじめて世に出したデモ音源に収録していた曲なのですが、ずっと「もっとカッコ良くなる気がするけど、何をどうしていいかわからない」という状態のまま置いてあった曲です。
メンバーを筆頭に色んな人の力を借りて、ようやく今回納得のいく形でリリースできました。

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他人に言われた言葉に縛られて、自分の選択の幅を狭めているように感じることがよくあります。
それが例え賞賛のものでも、その一言にしがみついて何も捨てられないまま足踏みを続けるような感覚。
そういうのがこの曲のテーマ。

SAYONARA HATE TOWNを始めるにあたって最初に書いた詩で、呪いと書いて「のろい」と「まじない」どっちとも読めることを知ってなるほどなー!と思ったのがこのテーマを思いついたきっかけです。

とにかく俺は憧れが強くて「ああなりたい」「これがしたい」「もっとこうありたい」みたいな気持ちばかりで音楽を作っていたし、ステージに立っていました。(以前は弾き語りで活動してました。)
今思えばひどいステージングだったし、思ってないこともたくさん言ってた気がします。

その頃言われて、いまでも信条みたいに残っているのが「ステージで嘘をつくことだけは絶対にいけないこと。」という言葉。
すこし演じることはいい、格好悪くてもいい、失敗もいい、けど嘘だけは絶対にダメと懇々と教えてくれた人がいて、その言葉を絶対に破らないようにステージに立ってきました。

でもそういう大切に思う言葉も、単純に貶された言葉も、才能があるよって褒めてくれた言葉も、結局は他人の尺度で俺を解釈しただけのもので自分の行先を決定づけるようなものではないんだと思います。
俺は俺として初めてものを作った時の純粋なワクワクした気持ちや、「これがやりたい」って気持ちの起こりを大切にして、その上で呪いじみている言葉たちと向き合って、何にも囚われていない自分を見つけないといけない。

自分を励ましていたおまじないも、傷つけていたのろいも、ただ変わるのが怖くてしがみついていただけだから、怖くてもまっさらな自分を見出して、つま先の向いている方向に進むしかない。
そんな歌です。
人に借りた言葉で生きても面白くないものね。

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というわけで3曲、俺の目から見た感想文でした。
これを読んでる人はきっとSAYONARA HATE TOWNを好んでくれてると思うので、どうか純粋に俺たちの音楽を聴いて下さい。
こんなものは正解でも何でもなくて、俺の気持ちでしかないので。

読んでくれてありがとうございました。

また何か書いたら読んでね。

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