世界観ホラーゲーム『Garten of Banban7』のアクの強さを語りたい#ネタばれあり【ガーテンオブバンバン7】
こんにちは、水無瀬あずさです。
待ちに待った世界観ホラーゲーム『Garten of Banban』シリーズの新作『Garten of Banban7』が、満を持して5月10日にリリースされました!待ってたよ!本当に待ってた!ハイ拍手!
トレーラーが続々と公開され、「新作はどうやらホラー色が強いらしい」という前情報なども飛び込むなか、例によってホラゲーは怖い私に代わって長男くん(中3)にプレイをお願いしました。私は隣でワーキャー大騒ぎしながら見ていたのですが、いやクッソ面白かったぁ!これまではあらかじめゲーム系Youtuberさんの動画を見てからプレイしていたのですが、今回は完全初見だったので、とにかくドキドキワクワクが半端なかったです。ゲームをまるごと楽しめた充実感でいっぱい。
ということで今回は、私の大好きな世界観ホラーゲーム『Garten of Banban』最新作、『Garten of Banban7』をプレイした感想と魅力をバチコリとご紹介するnoteです。なぜかすっかり私のメインコンテンツの一つとなっている『Garten of Banban』シリーズの最新作、ぜひとも一人でも多くの人にその魅力を知ってもらって、実際にプレイしていただきたいです。熱量の高いレポートですが、最後までよろしくお付き合いください!
世界観ホラーゲーム『Garten of Banban7』とは
まずは世界中で大人気の世界観ホラーゲーム『Garten of Banban』について簡単におさらいしておきましょう。
世界観が強すぎるホラーゲーム『Garten of Banban』シリーズは、兄弟でゲーム開発を行うデベロッパーEuphoric Brothersによって開発されているインディーゲームです。
これまでに『Garten of Banban』、『Garten of Banban2』、『Garten of Banban3』、『Garten of Banban4』、なぜか5だけ飛ばして『Garten of Banban6』がリリースされ、今回が最新作の『Garten of Banban7』になります。媒体は最初にSteamでリリースされ、その後Android版、iOS版がリリースされるのが通常です。
ストーリーのネタバレを含む詳細は、私の過去記事を参照してください。
『Garten of Banban7』みどころポイント
それではさっそく、最新作『Garten of Banban7』をプレイした感想とみどころポイントについて見ていきましょう。
iOS版リリースがいつもより早い!
と、内容をご紹介する前に、毎回シリーズをプレイしていた私が今回「あれ?いつもと違うぞ?」と感じたことをお伝えしておきたい。
これまではSteam版がリリースされ、約3日後にAndroid版、1週間くらい後にiOS版がリリースされていました。我が家はiPadでプレイしているため、iOS版を購入しています。Appleの審査は厳しいということで有名なので、「早くプレイしたいけど、審査に時間がかかるから仕方ないよね・・・」と毎回iOS版の移植を心待ちにしていたのです。が、今回いつもと違いました。Steam版リリースから1日も経たないうちに、Android版、iOS版がリリースされたのです。思わず「おおおお!」って興奮しちゃったよ。
それに加え、今回、これまでに比べると日本語翻訳のクオリティが上がっているように感じました。ていうか全体的に口調が馴れ馴れしい。「◯◯じゃん」「◯◯じゃない」など、まあ使わないこともないけど日本語としてやや不自然な、距離感バグってんなコイツというようなシーンが多々ありました。
これもしかして、サポーターとかパトロンとかスポンサーが入ったのでは?と個人的には思っています。世界的に人気のゲームになったぶん資金に余裕が出たので、外部の人が協力しているのではないか疑惑。そういえばグッズに関しては「日本公式」なるアカウントもXで登場していましたしね。
推しが有名になって巣立っていくって、こういう気持ちなんだぁ。嬉しいような、寂しいような。そんな淡い気持ちを抱きつつ最新作をプレイした私でした。
あとゲーム冒頭のところで、Steam版でGキブリのような虫がガサガサッて気持ち悪く動き回るステージがあるんですが、iOS版には虫がまったくいませんでした。長男くんいわく「たぶん軽量化したんだろう」とのこと。媒体によって微妙に違っている点も興味深いですね。
マッドサイエンティスト!シリンジョンが超怖い
最新作『Garten of Banban7』のメインモンスター、外科医シリンジョン。手が4本あり、それぞれに手術器具のようなものが付いています。
前作のラストでは、バンバンから「外科医を探せ」という言葉を託された主人公だったので、とにもかくにも外科医を探していたわけですが、冒頭で登場したシリンジョンはマジでカオス。何となく優しいお医者さんを想像していたので、「クソ人間!」と追いかけられて「思ってたんと違ーう!」ってなりました。
いきなりキレ散らかして怖かったものの、前作で登場したナメクジ然としたいたずらっ子にシリンジョンが襲われ、それを撃退してあげたところ(いつもながら主人公の能力がすごい)、コロッと態度を変え、協力してくれるようになります。手のひら返しすぎやろ。
話を聞いたところ、どうやらシリンジョン、前作でキーアイテムだった王笏のかけらを託されているらしく、敵であるダダドゥー卿を倒さなければならないとのこと。主人公にも「一緒に頑張ろう」的なことを言ってきます。いやいや内部の皆さんだけで頑張ってくださいよ。私部外者ですよ?
一方で、シリンジョンはシティンジョンという街の市長らしいのですが、街をジャンボジョッシュという緑の怪物に壊されて困っているとのこと。てかお前なぜ市長なんだよって感じです。あと毎回これ言うけど、いよいよ街とか出てきて、幼稚園設定どこ行ったん?
ジャンボジョッシュはアホすぎるのでダダドゥー卿にも統制が利かないらしく、早く見つけて逃がしてやらなければいけないとのこと。ああジョッシュ、アホすぎてもかわいい。
そんなん市長のお前がやれやって話なんですが、なぜか主人公がそのミッションを担うことになり、シティンジョンへと向かうのでした。
シティンジョンには、宇宙人みたいな出で立ちの住人が徘徊しています。人間のことは嫌っているみたい。
生きとったんかワレ!トードスターと再会
カフェの店長から「ボスから話がある」というので、裏口から外に出てみると、そこには見覚えのあるヌメヌメマンことシェリフ・トードスターが待っていました。思わず「お前かーい!」と叫んじゃったよ。
そんな顔だったっけ?ってくらい牙が凶悪になっている気がしないでもないけど、きっと気のせいだろう。前々作では頼もしい仲間のようなポジションでしたが、前作でギグルと主人公に対してキレ散らかして姿を消し、その後行方が分からなくなっていました。一体どこに隠れていたんだか。
トードスターからなぜか「アパートに行け」的なことを言われたので、それっぽい建物に入ってみます。
入れる部屋があるので行ってみると、「上の階の住人がずっと叫んでいてうるさいから苦情を言ってきて」という謎の依頼をされます。いやお前が自分で行けやって話なんだが?
非常に理不尽な使われ方をしていると思うのですが、文句も言わずに従う主人公えらい。
裂けたギグルとの戦いの果てに
トードスターに言われて向かったアパートの上の階に行ってみると、たしかにずっとなにか声が聞こえるのです。「ああああああああああああ!」って大きな声で叫んでいるみたい。部屋に入ってみると・・・
その姿は、さながら何かに恐怖して誰かに教えているよう。ん?恐怖・・・?と見守っていると、住人が指した穴からズルリと不気味な影が登場!この聞き覚えのある声は、前作ラストで闇落ちした半分マンことビター・ギグルではありませんか!
ちなみにギグルが登場するやいなや、叫んでいた住人は近くの机の下に隠れてしまいました。いや押し付けて逃げてんじゃねえわ!
ギグルとの再会は、すぐに恐怖の追いかけっこに代わりました。なんか分からないけど怒っているギグルに追いかけまわされて、非常口へ逃げる主人公。ただその先が迷路になっていて非常に厄介です。哀れ長男くんは、何度も何度も何度も何度もギグルに食い殺されてげゲームオーバーになっていましたよ。っていうか非常口の先を迷路にしたら普通ダメじゃね?
あまりにゲームオーバーになりすぎるのを見ていた私、ぱっくり2つに割けたギグルがだんだん「さけるチーズ」に見えてきたので、「チーズ来るチーズ来る!逃げてええ!」と叫ぶなどしました。美味しくなさそうなチーズ。
非常口の先の迷路を抜けると、そこにはトードスターの姿がありました。ヌメヌメな手を差し伸べてくれています。さ、触りたくない!とか言っている場合ではありません。藁をもすがる思いで飛びつき、近くの小屋へ逃げ込むのでした。
小屋の中でホッと胸をなでおろすのもつかの間、扉を破って室内へ侵入してきたギグルをトードスターが返り討ちにします。そして・・・なんかいきなり始まる感動シーン。全然感動できないわけだが?
ということで、「苦情を言いに行け」と言っていた住人のところに「終わったよ」と報告に行ったのでした。一体何を見せられていたんだろうか私は。
フリンの精神世界とオピラに追われる恐怖劇場
今度は一転、劇場へ向かえと言われるので向かってみると、手前にオレンジのでっかいクラゲがいました。これはスティンガー・フリン、いつも主人公に「こうなったのは全部お前のせいだクソが」と文句を言いまくる、低音ボイスで理知的なクラゲです。
フリンは毎回会うと謎の精神世界へと主人公をいざなってきます。おそらく何かを伝えたいという意図があるのでしょうが、世界観が独特すぎて内容がまったく頭に入ってこないのが玉に瑕。今回はなぜか飛行機?に乗っているシーンでしたが、フリンとバンバンがケンカを始め、なぜか一緒に乗っていたオピラバード、ナブナブ、キャプテンフィドルズとともに全員で飛行機を飛び出して落下するという謎シーンを見せられるのでした。
毎度のことながら意味が分かりません。見終わってから長男くんとふたりで「・・・どういうこと?」と顔を見合わせました。もうちょい分かりやすく頼むわって感じです。
フリンの謎世界を終え、劇場へ。何かが始まるみたいですが、今度は何を見せられるのやら?
ちなみにこの卵は、Banbanシリーズと同じくEuphoric Brothersが過去に手掛けたインディーゲーム『Egghead Gumpty』に出てくる最高に頭のおかしいタマゴですね。こちらプレイした感想記事がありますので、合わせてお楽しみください。
ということで劇場の開いているホールへ入ってみると、劇を始めるために何やかや手伝いをさせられます。だからなんでなのさ。相変わらず文句も言わずにやり遂げる主人公のおかげで、ジャンボジョッシュの居場所が分かるという首輪をゲットし、劇も何とか開演したのでした。「一緒に劇を見よう」と言われたので、舞台に注目。
何ともなしに劇を見守っていたのですが、なぜかいきなり不穏なBGMが流れ始めます。なぜ?なにごと!?と見渡していると。
敵に侵食されたオピラバードとタルタバードがどこからともなく登場し、なぜか主人公を襲ってきました。どういうことだってばよ!?訳が分からな過ぎますが、とにかく逃げるしかないので猛ダッシュで劇場を後にしたのでした。意味不明がすぎるんだわ。
バンバリーナ先生の恐怖授業再び
命からがら劇場を後にし、路地にある小部屋のようなところにたどり着きました。何やら教室のように机といすが並んでいて、奥にはミニゲームっぽいパネルがあります。なんか見覚えがあるな、これ。嫌な予感がする。むしろ嫌な予感しかしない・・・!
よく分からないけど、きっと奥のパネルでミニゲームをやるってことだよね?と思い、さっそくトライしてみます。キャラクターと特徴を組み合わせるゲームのようです。
そしてこれを間違えると、案の定というか、恐怖授業をしていたアノ人が満を持して登場したのでした。出た、バンバリーナ先生ェェェ!
先生、相変わらず理不尽すぎるんだわ。それにしても、ダダドゥー卿によって悪に染められても、やっていることはさして変わらないあたりがさすがだなと思いました(小並感)。ちなみに全問正解するとズルを疑われます。
胸アツ!ジャンボジョッシュ正義の鉄拳
ジャンボジョッシュを探してToolsMartなる建物に入り、子どもの泣き声を発するキモい化け物に追いかけ回される恐怖体験があります。マジであれは夢に出るキモさですよ。
逃げながらドローンを駆使してボタンを押し、隣の部屋に逃げるという、なかなかテクニックが求められる操作でしたが、長男くん見事一発クリア!腕が上がっている!!
最後、なんやかんやあって、シリンジョンと協力してダダドゥー卿をおびき寄せました。ダダドゥー卿は女王バウンセリアの王笏を狙っており、それを餌にびき寄せた形です。しかし王笏は奪われ、敵に囲まれて絶体絶命のピンチに!
そんなときに颯爽と登場するのが、そう、我らがジャンボジョッシュなのであります!待ってたよジョッシュ!アホだけど大正義ジョッシュ!
敵とか味方とか関係ないアホのジョッシュは、向かってくるダダドゥー軍団を軽く返り討ちにしてしまいました。ボコボコです。なんて胸アツ展開なの!!!
ダダドゥー軍団をボコボコにし、さらにシリンジョンの「食べないで!」という静止を完全に無視して王笏をバリバリたべるジャンボジョッシュ。それ飴じゃないよジョッシュ!!でもかわいい!そして嗚呼、何ということでしょう。これまでの展開とか一切関係なく、さわやかにほほ笑むジョッシュの顔で本作は無事終了と相成ったわけです。ジョッシュが爽快だったのですべて許されますよね。ね!
・・・とまあ、物語がここで終わることはもちろんなく。最後、主人公はベッドの上で目を覚まします。シリンジョンが「なんとか終わって良かった良かった」みたいなことを言っています。そして隣にはなぜかフリンの姿もありました。
フリンがふと「壁に飾ってる絵、後ろに何かありそう」と言い出します。見てみると、確かにバンバンの後ろに何かが見えるような・・・?
「やめろ」っていうのはフリですよね。当然、主人公は不自然な壁を捜索してみることにしました。好奇心旺盛だからこそ、こんな訳の分からない幼稚園に侵入しているわけですからね。すると・・・
何か青いの出たけど!?バンバンは!?と驚いた瞬間、シリンジョンにブチギレられ、ぶっ飛ばされ、また気を失う主人公。そのまま物語は終了を迎えるのでした。
いや理不尽すぎじゃね!?って感じの終わり方でしたが、これにて『Garten of Banban7』めでたしめでたし。って全然めでたくないが!?
結局、今回の最新作『Garten of Banban7』で明らかになった事実はこんな感じ。
【ダダドゥー卿】
女王のポーチに長い間閉じ込められており、「裏切り者」たちに深い恨みを抱いている
王笏を完成させて、シリンジョンたちを全滅させようとしている
バンバンファミリーを洗脳して操っていたが、ジャンボジョッシュだけはアホすぎてコントロールできなかった
シリンジョンを裏切り者として憎んでいるが、主人公に対しては興味がない
ジャンボジョッシュにボコボコにされて倒された?
【シリンジョン】
人間が嫌い
手術だけじゃなく発明も得意
王笏の「最後の破片」を持っており、ダダドゥー卿の暴走を阻止していた
トードスターとは仲間?
ジャンボジョッシュにダダドゥー卿を攻撃させてやっつけようと目論み、主人公に協力を依頼する
最後になぜか主人公を攻撃してくる
【シェリフ・トードスター】
シティンジョンの街でごろつきを倒して生活していた
シリンジョンと協力してダダドゥ卿を倒そうと目論んでいる
なんだかんだ主人公をビター・ギグルから救ってくれた
ビター・ギグルを恨んでいたが和解
【ビター・ギグル】
ダダドゥー卿に洗脳されていた
半分に割けて「さけるチーズ」みたいになって主人公を襲う
トードスターの保安官バッジで撃退されるが、最後に元の心を取り戻して絶命
やっぱりジョークのセンスはなかった模様
【ジャンボジョッシュ】
まごうことなきただのアホ
偽ブロッコリーでおびき寄せられる
シティンジョンの街を悪気なく破壊
暗闇が怖い
ダダドゥー卿に攻撃されて逃げ出し、行方が分からなくなっていた
ダダドゥー軍団をボコボコにして王笏を食べ、その後は不明
【バンバン】
前作最後から行方不明
よく似た青いやつが初登場
【バンバリーナ】
ダダドゥー卿に洗脳されていた
洗脳の有無にかかわらず、やっぱりサイコパス
ジャンボジョッシュに投げ飛ばされる
【スティンガー・フリン】
主人公に「全部お前が悪い」とキレ散らかす
シリンジョンとは仲間?
【ナブナブ】
前作最後から行方不明
回想で主人公を助けようとしてくれたり、実はかなりいいやつ
【ナブナリーナ】
ダダドゥー卿に洗脳されていた
主人公を上から襲うが、ジバニウム缶の爆発に巻き込まれて吹っ飛ぶ
ジャンボジョッシュに投げ飛ばされる
【オピラバード・タルタバード】
ダダドゥー卿に洗脳されていた
劇場で主人公を襲う
ジャンボジョッシュ事変のあとはシリンジョンに保護される?
【スロー・セリーヌ】
ずっと行方不明
本人(?)の登場はなかったが、ミニゲームとケースレポートで登場
【キャプテン・フィドルズ】
回想とミニゲーム、ケースレポートのみで登場
リアルで生きて登場した姿を見たことがない
続く?
『Garten of Banban』シリーズは、最新作が出ると同時に次回作のトレーラーが発表されるのが恒例。と言うことで、今回も『Garten of Banban8』のトレーラーが出ています。こちらです。バンバンの裏に居た青いアイツが出ていますね。
これもうどんな展開!?って感じなんですが、今作も非常に内容の濃い作品だったので大満足。今から次回作が楽しみで仕方ありません。長男くんは今回珍しく自力で隠し部屋までたどり着いたのですが、次はオオアリクイ?みたいのが登場するっぽい感じですね。
はてさて、一体主人公はいつになったら子どもと再会できるのか、っていうか生きてこの幼稚園を出られるのか、そもそも幼稚園設定どこ行った?というあたりが非常に気になりますが、今後の新情報をワクワクしながら待ちたいと思います。あと、これもいつも言っているけど、『Garten of Banban5』はホントどこ行った?
あー楽しかった!最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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