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NYの路上からEV充電用のケーブルを減らす取り組み

充電ケーブルの無いEV充電器

NYに拠点を置く、itselectricと言う会社のソリューションは、充電器に接続するケーブルを車両に搭載することで、街中にある充電器をシンプルにする取り組みをしています。詳細はこちらの記事で紹介されています。

通常、EVの充電器には、充電器(電源管理したり課金したりする機能が入っている部分)とケーブルがセットで置いてあります。この場合、ケーブルを雑に扱われて壊れてしまう、ケーブルがきちんと巻き取られたり保管されていなくて見た目的に汚い、誰かが引っ掛かってしまう。などの問題があります。
itselectricのコンセプトでは、契約をすると、この会社の提供する充電器とEVとを繋ぐケーブルが送られてくる仕組みになっていて、車両に充電ケーブルを搭載しておき、充電するときにそれを接続するような運用になります。

充電器設置側のメリット

このソリューションのメリットは、充電器設置側にあります。充電器を設置する側は、家の前の道路サイドに電源を引っ張っておきさえすれば、そこから充電をしてもらうことが可能です。充電をしてもらうとその利益が入るようになっているので、コンセントを設置する程度の初期投資で、不労所得を得ることが可能になります。
ここで提供する充電装置はLevel2なので、240Vの家庭に引き込んでいる電源から分岐するだけで充電器を設置することが可能になります。

利用者側のメリット

利用者側としては、間接的でありますが、充電器設置側の設置ハードルが下がることで、いつでも、どこでも充電をすることができるようになり、EVの利便性が上がります。特にアメリカの都市部のように、ガレージは保有しておらず、自動車を道路上に普段から駐車するような文化圏では、自分の設置した充電器で他者が充電してくれてお金を得られたり、そもそも設置するお金を持っていなくてもEVを充電することができるようになるのです。

充電のレベルとは

日本では充電方式によってMode1,2と違いがありますが、アメリカでは、充電はレベル1,2,3と分かれていて、数字が大きくなるにつれて、充電速度が速くなり、レベル1は日本で言う100V充電で、レベル2は200Vの普通充電に該当します。
こちらは、急速充電ほどの速度では充電できませんが、夜の間や比較的長い間停車するようなシーン、そもそも都市内交通向けで長距離走行しないEVにとっては十分な電力供給が可能になります。
細かい違いはこちらを参照ください。


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