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CES2024に行ってきました #2 モビリティ編

モビリティ展示会としてのCES

CESはConsumer Electronics Showの略ですので、日本語で言えば"家電"の展示会です。日本でも"世界最大の家電展示会"と紹介されることが多いと思います。

しかし、近年(と言ってももう10年以上)モビリティ分野の展示が多くされていて、今回もWest Hallの全てとNorth Hallの一部がVehicle Tech and Advanced Mobility(車両技術と高度なモビリティ)の展示エリアになっています。

LVCC West Hall and North Hall

下の図は、West Hallの出展者Mapの抜粋です。ぱっと見てもらうと、日本でおなじみの会社があまり見られないのかなと思います。4941のMercedes Benzくらいですかね。

West Hallの出展者(抜粋)

ちなみに、こちらが1年古いですが2022年(Q3)のアメリカでの自動車会社のシェアです。こちらを見ると、Hyundai, HONDAが出展していますが、合計しても20%いかないくらいで、シェアで言うとあまり高くないです。

2022 Q3 のアメリカでのシェア
https://fiatgroupworld.com/2022/10/23/usa-q3-2022-results-gm-regains-leadership/

きちんとした当時の出展者リストが無いのですが、コロナ前の2019年には、TOYOTA, Fordなども出展していたので、主要なメーカーがかなり出展をとりやめているように見えます。

一方で、Mobilityエリア自体は狭くなっていないので、OEM以外の企業や部品、ソフトウェア系のベンチャー企業が増えているのではないかと思います。

いきなりNIKOLAの大型トレーラーがお出迎え

ラスベガスに到着してLVCCに向かっていると、いきなりNIKOLA社の燃料電池トレーラーが道路わきに駐車中。
BOSCHと共に出展をして試乗もしていたようです。

NIKOLAのトレーラー

ここから各展示のコメントを書いていきますが、個別の写真などは既にたくさんのニュース記事などがあって私個人が撮影したものよりよっぽど良いので、割愛させてもらいたいと思います。

Hyundai グループの展示

そんな中で、HyundaiグループはHyndai Motors, Hyundai Mobis, HD Hyundaiの3ブース出展していて、それぞれがかなり大きなブースで作り込まれた展示をしていました。
Hyundai Motorasは水素社会に向けてモビリティだけでなく、水素生成やサプライチェーンも含めた全体像を展示するものでした。米国ではトヨタからMiraiが投入されているものの正直Teslaに押されて燃料電池、何それ?と言う雰囲気がある中で、水素を前面に押し出したのはある意味で物凄い意気込みを感じました。流れに乗ってそれっぽいものを展示するのではなく、メッセージがしっかりしていて良い点時だったのだと思います。

HondaとSONYの展示

HondaはZERO"0"シリーズのワールドプレミア、また、SONYと共にAFEELAの2車種目の展示を行っていました。AFEELAは、JMS2023で見たものから大きく変わったかと言うとあまり良く分からず、当時は一方向からのみ、外からしか見えなかったのに今回は中がのぞけるようになっていたので詳細設計が大きく進んでいるものと想像は付くのですが、ぱっと見どう変わったというのは説明しづらい感じでした。

ToggとVinfastの展示

日本ではまず見られないTogg(トルコ)とVinfast(ベトナム)のEV展示も見ることが出来ました。特に、Vinfastの方は私が到着した時点でちょうどプレミア公開をしていて、近づけないくらいの人だかりになっていました。まだ市場投入はしていないですが、米国の市場にしっかり入れていこうという思惑が見える展示でした。

Mobile Eyeの展示

Mobile EyeはVolks Wagenの車両を使った自動運転車の展示がメインでした。
自動運転車は建物の中で見てもあまり良く分からないというのが率直な感想ですが、ベンチャー×大手自動車OEMのタッグでこれから自動運転化が進んでいくのだという流れは見て取れるものでした。
前後してApple Carが自動運転Lv4⇒Lv2に変更して市場投入するという発表がされたころだったので、Mobile Eyeの技術力の高さが際立つ形になりました。

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