フォローしませんか?
シェア
ひしゃげた段ボールと督促状が散乱した部屋を渡る。生ゴミ特有のすえた匂いが便所まで追いか…
寂しさは人を破壊する それで時折 畜生に堕ち 精液を撒き散らすしか出来ぬ化物となる 貧しさ…
毎日 傷だらけで訪ねてくる君を 絶対助けないと決めていた 無論理由も訊かない 空き缶拾いのこ…
その日、別れた妻が十歳になる娘を連れてきた。 会うのは二年ぶりだ。 娘の好きなケーキを駅…
またモンブラン味の玄関だった。 「そこで溶けてろ」 そう言い捨てられて、気泡がひとつ気絶し…
遠くから書かなきゃいけない 一番遠くから 螺旋の端の大渦の 泣いてるでしょ そこだって もう…
お婆ちゃん もう目見えないの? 耳も? リウマチ…指もダメってこと? 膝も? じゃあずっと寝たきり? 歯も無いし 全然美味しいの食べれないじゃん てかあちこちガンだらけで トイレも一人で無理って… もう一緒に旅行も行けないじゃん ねぇ お婆ちゃんて あと何ができるの? 「まだお前を愛せるよ」
馬鹿め カツラではないわ これが余の本体よ 言ってみれば 人類こそが 余のカツラに値する そこに直れ どれを付けるか 吟味してつかわす #超短編 #ショートショート #ほくそ笑みホラー #ナンセンス #シュール #詩人