あゆみ

ことばやコピーを書く仕事をしています。

あゆみ

ことばやコピーを書く仕事をしています。

マガジン

  • 私の偏愛と熱中

    愛するモノと熱中したもののこと。客観性は失いがち。

  • よしなしおもい

    泡のように浮かんだこと、つらつら考えたこと、などを書きます。

最近の記事

ダンシング50overゼネレーション【第1話】

前回の第0話「これまでのあらすじ」は、ただひたすら「ダンスと私のこれまで」をひとりよがりに書きつけた。憧れて、好きになって、でも真剣勝負の道からはスタコラ逃げたこれまでのこと。 なぜこんな話を突然始めたかというと、50を過ぎてふたたびダンスを習い始めた自分のへなちょこな記録を残しておこうと思ったからだ。 人生後半戦に突入し更年期まっただなかの今は、いろんな虚飾とか格好つけが剥がれてきて(というか通用しなくなって)、「で、結局わたしは人生通して何がやりたいんだろう?」という

    • ダンシング50overゼネレーション【これまでのあらすじ】

      いきなり何の話!?って感じですがこれが第0話です。 まずは、これまでの(ダンスと私に関する)あらすじをざっくり羅列していきます。 ★大学〜会社員時代 高校時代、マイケル・ジャクソンや一世風靡セピア(!)に魅せられ、大学時代にサークル活動を通して始めたダンス。それによって生まれたきらきらした青春の日々が捨てきれず、社会人になってたった3年で「ダンサーになりたいから」というアンビリーバブルな理由で広告会社を辞めた。それが私である。 なのに他のダンサー志望の友人のように毎日ごり

      • カフェのキャッチボール。

        去年のはなし。 カフェで隣の席にいた20代前半であろう女性2人組。金髪と黒髪、どちらも異なる個性があって、いかにも今どきの「若い女子」なのだけど、声が甲高くなくていいなあと思っていた。真隣なのでおのずと会話が全部聞こえてしまう。幼なじみの久しぶりの再会っぽい。最初は共通の友人の話などしていたけれど、 「あのとき先生たちってすごく大人に見えたけど、いま思うと子供だよね」 「よく考えたらあれ、ハラスメントじゃんって思ったよ」 というところから、彼女たちの会話は深度を増していく

        • 「それ便座カバーだってば」と言う人になりたくない。

          「たかが」から時間をかけて「されど」に至った人がひっそり大事にしてる部分に「たかが」派の人が踏み込んできて「たかがじゃんw」ていうのやだな。完全に例え話だけども。 自分なりの年月と関わりと思いでつくった小さい場所みたいなものは、なるべく同じ温度感の人にだけ見せるべきなのだと学んだ。 温度感違う人は「自分はオトナだからそういうの俯瞰で見えてるんで」って目線で見おろすか半笑いするかだけど、こちらもかなりいい年こいてるので、ビルの裏手に積み上がった粗大ゴミみたいな、または床下の

        ダンシング50overゼネレーション【第1話】

        マガジン

        • 私の偏愛と熱中
          8本
        • よしなしおもい
          14本

        記事

          推し、ジム辞めるってよ。【5. Kさんにハマッた理由】

          さてこのシリーズ、 推し、ジム辞めるってよ。【1.その日が来た】 推し、ジム辞めるってよ。【2.沼にハマる前提にあるもの】 推し、ジム辞めるってよ。【3.沼にハマるシステム〜パフォーマー】 推し、ジム辞めるってよ。【4.伝える力とYUUKIさんの話】 ここまで来てやっと、「ジム辞めた推し」の話(本題)に至ります。ぐすぐずしてたから辞めてからもう2ヶ月以上経過してしまった…。 好きなものの話をする時は「そのヒトやモノ、そのジャンルに全く興味がない人でも分かりやすいようなるべく

          推し、ジム辞めるってよ。【5. Kさんにハマッた理由】

          推し、ジム辞めるってよ。【4.伝える力とYUUKIさんの話】

          少し時間があいちゃいました。推しがジム辞めてから1ヶ月過ぎてるじゃないか…でもまだ最終回じゃない。前回の「パフォーマーという存在がいかに強い推しになるか」の続きです。 先月退職した推しパフォーマーの他にも、私はこの暗闇ボクササイズジムで推していた人がいました(去年退職しちゃったけど)。2人はパッと見、真逆のタイプにみえますが、私の中では確固たる共通点がありました。 私には素人グルメ評論家じみた、またはレコードプレーヤーの前でうんちくをかたむける音楽マニアみたいな(すいませ

          推し、ジム辞めるってよ。【4.伝える力とYUUKIさんの話】

          だから私は褒め倒す。

          先日、推しについて語る飲み会が催され、その中で私がSNS等で彼を語るさまについて「神格化してる」「いい言葉で語りすぎてる」って言われて、「なるほど…やはりそう見えるのか!」と頷いたし面白かった。 私は推しに限らず男女問わず「褒める時には褒め倒す」というクセがあるのだが、それには理由があって、 ①基本的に批評屋なので「いいもの」「いやなもの」についてディテイルと理由を細かく語るクセが強い ②年をとって臆面がなくなったので「人を褒める時は全力で、大げさすぎるくらいで」をモッ

          だから私は褒め倒す。

          推し、ジム辞めるってよ。【3.沼にハマるシステム〜パフォーマー】

          推しの話をしたいのにまだまだたどり着かない第3回! 前回は「沼にハマる前提として圧倒的達成感がある」ことについて書きましたが、単にキツいメニューが用意してあるだけでは達成感は得られません。グループレッスンとはいえ隣もよく見えない暗闇で個々のサンドバッグと向き合うのですから「あーしんどい」ってすぐ思います。1人黙々とやってたらたぶん秒で挫折する。 大事なのは目の前にあるロードにインストラクター(パフォーマー)がいることです。 彼らはそこで動きの見本を見せ、音楽にボーカルをのせ

          推し、ジム辞めるってよ。【3.沼にハマるシステム〜パフォーマー】

          推し、ジム辞めるってよ。【2.沼にハマる前提にあるもの】

          前回は「推しの退職告知で呆然とした」プロローグを書きました。今回は「ジムのインストラクターになぜそこまで(笑)」という声に対するエクスキューズを書きたいと思います。同じジムの会員の方なら納得してもらえるかもしれないし、そうじゃない方は読めば読むほど引き潮のように引いていく可能性もありますが、「こんな沼もあるのか」という興味のある方はお読み下さい。 【前提その1】「すごくキツい」強度設定 私の通う某暗闇ボクシングは「EDMなどの大音響の音楽とクラブのような照明の中、45分間ノ

          推し、ジム辞めるってよ。【2.沼にハマる前提にあるもの】

          推し、ジム辞めるってよ。【1.その日が来た】

          コロナ禍で休業していたジム(某暗闇ボクシング)が再開して1週間ほど経った6月初旬。私は恵比寿でのレッスンに出た後、代官山蔦屋で本を買い上階のカフェでナポリタンをお腹いっぱい食べてから元気よく旧山手通りへとあるき出した。夜は始まったばかりだ。 ふとスマホを見るとさっきまでレッスンを受けてた推しパフォーマーが久しぶりに公式のインスタに投稿したという通知が来ている。「何だろ、新しいPGM(ブログラム)の宣伝か久しぶりの挨拶かな」と気楽にそのアカウントを見に行った。 「急なご報告に

          推し、ジム辞めるってよ。【1.その日が来た】

          そこにいないことに、いつ慣れるのだろう

          13日は父の一周忌だった。 コロナ禍のいま、出席者も高齢者ばかりということでこの時期に法要は無理だねとなり、弟は仕事の合間をぬって前日に、母は混んだ電車に乗って東京に来るのはまだ危ないということで自宅の位牌の前でお経を読んだ。 私は墓参りにゆくつもりが朝から激しい雨で「こりゃ明日でもいいかな…」なんてくじけそうになっていたのだけど、ふと気になって母にたずねた。今日父(の魂)はどこにいるんだろうと。 するとこんなLINEがきた。 父の遺影と位牌の前にちょこんと座ってお話す

          そこにいないことに、いつ慣れるのだろう

          スポットライトは人の数だけあって、確実にあなたを照らしてる

          私は大学時代からダンスを習い始め、一時期はそれでほそぼそとお金をもらっていて(とはいえ実力的にはそれだけで生活できるレベルに至らなかった)、今は趣味でやっています。何度か言ってることなのですが、みんな、ダンスやるといいですよ。何歳からでも。 すごく雑な言い方をするとダンスって「自分がステージでかっこよい、輝いている」という状態を作っていくものです(もちろんジャンルや作品によっては素の自分やカッコ悪い状態をさらすことを目指すものもありますが)。 年齢性別体型経歴まったく関係な

          スポットライトは人の数だけあって、確実にあなたを照らしてる

          コロナ禍中の幸い

          コロナ禍はファッキンシットでしかないけど、よかったことがあるとすれば、Twitterで「しびれるほどにかっこいい言葉の使い手」「文章の深さと優しさに毎回頷きまくってしまうアカウント」「思いや考えたが近しいひと」「素敵な絵や本」に出会えたことだ。 この間(かん)、私はどんどんRTやお気に入り(いいね)やフォロイーを増やしていったし、Evernoteにクリップした情報も日々積もってゆく。 元々私のTwitterの発信以外の目的は「日々の記録と人との交流」ではなく「あらゆる言葉を

          コロナ禍中の幸い

          ここ最近の僕だったら(アメブロより転記)

          (noteの使い方はまだ定まっていないのだけど、基本的には「つらつら考えていたこと」を書き、日記は15年以上続けてるアメブロ「フーテンひぐらし」の方で書いています。なのでお暇な時はアメブロの方にも頂けたらと思い、こんな感じで書いていますというのをここに転記します) ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴ ここ最近の僕だったら だいたい午前8時か9時まで遊んでる ファミコンやって ディスコに行って 知らない女の子と レンタルのビデオ見てる n

          ここ最近の僕だったら(アメブロより転記)

          「オンラインで動きを教わる」ということ。

          b-monsterに週4以上通っていた日々からステイホームの日々へ。身体を動かさないと死んでしまう病にかかっていた私は当然、オンラインで運動し始めた。 今はビーモンのLive配信や元パフォーマーさんの個人配信、そして春から通いたいと思っていたダンススタジオがオンラインレッスン(インスタLive)を始めたので、それらを組み合わせて毎日1〜2コマの運動をしている。 つまり今は「リアルでもレッスンを受けていたもの」と「まだリアルで受けたことないもの」をオンラインで受けている状態。そ

          「オンラインで動きを教わる」ということ。

          「じぶんの芯」を作った作品は何か。

          SNSはここのところ、特異モード。 日に日に己の身に切迫してくるコロナ禍や政府の対応について、腹を立て批判をする人、茶化す人、今なお現政権を擁護する人、そして「政治にまつわるギスギスしたポストは見たくない」という人、通常運転の人。あまりにでっかい厄災の最中では言及するしないに関わらず、それぞれの姿勢の違いが浮き彫りになる。 それぞれは、それぞれでいい。 私もTLの友人を見ながら「あーこの件に関しては私と全く相容れないんだなー」と思うことがよくある。きっと向こうもそう思ってい

          「じぶんの芯」を作った作品は何か。