鉄輪温泉での人生初ワーケーションから得た気づき学び
はじめに
こんにちは!KDDIアジャイル開発センター(以下、KAG)でソフトウェアエンジニアをしています、山口歩夢(@ayumun_jp)です。
本記事では、人生初ワーケーションとして、大分県別府市の鉄輪(かんなわ)にある湯治ぐらし様主催のワーケーションプログラムに参加してきたので、その際に感じたこと、気づき/学びをつらつら書いていこうと思います!
ちなみに、このワーケーションプログラムは、NHKの”いいいじゅー!”というテレビ番組で全国に放送されました。(私の記念すべき地上波ビューとなりました。笑)
所要時間
本記事は、10分程度で読むことができます。
本記事を通して知れること
ワーケーションの魅力
別府温泉、鉄輪温泉の魅力
ワーケーションに行った後と前での心境の変化
目次
1.自己紹介
まずは、簡単に自己紹介させていただきます!
2021年にKDDIに新卒入社し、自社クラウドの基盤と自動化ツールの開発に従事。2023年よりKAGに兼務出向し、ソフトウェアエンジニアとして法人向けWebサービスを開発しながら、地方拠点プロジェクトのシステム開発にも関わり、コミュニティ運営や情報発信活動にも取り組んでいます。
筆者は、これを機にワーケーションにハマり、別府でのワーケーション終了後から2ヶ月の間で、福岡/京都/神奈川にワーケーションしに行きました。
ちょっと自分でもびっくりですが、ワーケーションにはそんな魅力があると感じています。
2.背景
徐々に本題に入っていきますが、まずは別府にワーケーションに行こうと思った動機から話していきたいと思います。
きっかけとしては、社内Slackでの”別府でワーケーションできるチャンスあるんだけど、誰かどう?”という呼びかけです。
弊社への募集枠は3人で、ここに社内のメンバーかつ同期でもある2人が先に応募していて、この2人に誘われたので行くことにしました。
誘われて応募した時の心境としては、別府には大学院時代に学会発表で1度訪れたことがあるし、同期もいるし、ワーケーション1度もしたことないし、まあ楽しそうだなくらいのノリでした。
環境省の案件ということで、交通費や宿泊費が補助されるのも大きかったです。
ちなみに、弊社にはワーケーションの福利厚生なんかもあったりとワーケーションじゃんじゃんしてください!と会社が後押ししてくれているので、すごくワーケーションしやすい環境だなと思いますし、以下のようなワーケーション検索サービスも提供しています。
3.ワーケーションとはなにか
ところで、ワーケーションってどういう意味なんでしょう。
そもそもこの記事を読んでくださっているということは、ワーケーションが何かについては理解されてるかなと思うものの、先日友人に"別府にワーケーション行ってきたんだよね~"と話すと、ワーケーションってなに?と言われることがあるので、そういう方のためにも一応触れておきます。
ネットで検索してみると、日本テレワーク協会様がワーケーションの定義を説明してくださってますね。
一言でまとめると、
と言えそうです。また、このサイトには、ワーケーション類型の定義なるものもあるので、ご興味ある方はご参考までに。
4.鉄輪温泉でのワーケーションプログラムとは?
そんなわけで、ワーケーションに参加することになったのですが、今回参加したワーケーションのプログラムについても紹介しておきます。
どんなプログラム?
湯治ぐらし(株)様の主催で「ワーケーション滞在期間別の湯治効果の違いについての実証実験」を実施されました。
本事業は、環境省「新・湯治の効果に関する共同モデル調査」委託事業採択案件となります。
また、本実証実験の目的としては、滞在期間別(3日間/1週間/1ヶ月間)に温泉・湯治がいかに心身に影響を及ぼすのかを医学的調査に基づき、実施することにあります。
弊社への募集としては、1週間と1ヶ月間の滞在枠(計3枠)があったので、私ともう1人のメンバーが1週間の滞在、残りの1名が1ヶ月間の滞在枠で、本実証実験に参加させていただきました。(他にも全国から多様な参加者の方がいらっしゃいました。)
参加の条件としては、以下になります。
滞在を通じて、事前・事後の心身調査を実施し、また、初めの3日間(金土日)で実施する湯治ぐらしオリジナルワーケーションプログラムに参加できること
鉄輪での温泉滞在ができること
湯治ぐらし(株)さまのNoteは以下のリンクから。湯治ぐらしを運営している菅野さんはとてもパワフルな人で、たくさんエネルギーをもらいました。滞在期間中は、私のことを”あいみょん”と呼んで可愛がっていただきました(私のあだ名があゆむんなので)。
菅野さんの息子さんとレゴブロックで戦ったのは良い思い出です。笑
鉄輪(かんなわ)温泉とは?
お恥ずかしながら、私は今回のワーケーションで、鉄輪温泉のことを知りました。別府には来たことあるんですけどねえ、、、、(学会発表でドタバタしていたので許して欲しい)。
そんなわけで、私と同じような方のために、鉄輪温泉について少し紹介させていただきます。
鉄輪温泉は、大分県別府市にあり、昔から湯治が盛んな温泉場として有名な別府八湯の一つです。以下のサイトで詳しく鉄輪温泉の魅力が紹介されていますが、なんと、日本1位の湧出量を誇る別府八湯となります。
また、別府温泉の写真をGoogle検索すると湯けむりが映る写真が多く見えるかと思いますが、その写真がまさに鉄輪温泉なわけです。
実際に行ってみても、たくさんの湯けむりを見ることができ、都会では味わうことのできない幻想的な景色で感動しました。
少し歩けば、レトロな街並みを楽しむことができ、別府地獄めぐりができたり、地獄で蒸したお野菜が食べれたり、天然サウナの"むし湯"に入れたりと、さまざまな角度から温泉を楽しむことができます。東京には存在しないと思いますが、100円で入れる温泉があったり、温泉はしごができちゃうくらい、歩ける範囲で数多の温泉があったり、温泉好きにはたまりません。
サウナ好きの方には、温泉はもちろん、むし湯に足を運んでいただきたいです。控えめに言って最高なので・・。
滞在中のスケジュール
私の滞在時のスケジュールを記載します(1週間枠)。
前半:3日間、湯治ぐらし様の提供するワーケーションプログラムに参加
後半:仕事
1日目:初日の心身測定、温泉入り方レクチャ、参加者交流会
2日目:むし湯体験、腸活体験(味噌作り)、交流会(1日目とは異なる)
3日目:中日の心身測定、薬膳料理体験、温泉巡り
4日目:観光(祝日)
5~7日目:KAG業務、心身測定
土日はワーケーションプログラムに参加していたので観光はほぼできなかったのですが、月曜日が祝日だったということもあり、1日観光にあてられる日があり、ラッキーでした。後ほど紹介します。
5.別府での過ごし方
経験した出来事を全て載せたいところですが、大ボリュームになってしまいますので、イベントドリブンで箇条書きしていこうとおもいます。
心身測定
心身測定は温泉医科学研究所の後藤康彰先生と温泉利用指導者・保健師の熊谷麗さんに実施いただきました。
心と体に関するアンケートをはじめ、唾液採取や専用の機械を用いたストレス測定、身体測定、カウンセリングを行っていただきました。
心身測定は、初日/中/最終日と合計3回計測を行ったのですが、1週間の鉄輪温泉での生活を経て、ストレス値は下がり、体の柔軟性もあがりました!
毎日、最低2回は鉄輪温泉に浸かり、散歩をして、別府飯を食べていたおかげで、心身ともにリラックスして生活できたことが大きな要因かもしれないですね。
温泉マイスターによる入浴指導
温泉マイスターの幸準一郎先生に、鉄輪温泉の効能や歴史、入浴の仕方について実際に温泉に入りながらレクチャーを受けました。温泉に入る上での作法や温泉の効果を高める入浴法を学ぶことができました!
ちなみに、温泉マイスターの資格は温泉に関する資格の中で最も難しいそうです。
交流会
1.初日顔合わせ、クラフトビール屋さんで交流会
様々な背景を、お持ちのみなさんとBEPPU BREWERYでクラフトビールと別府飯を堪能しました!
2次会は、まさみんさん(オレンジ色の服の方)から良いお店をたくさん教えてもらったので、別府のディープな飲み屋街に繰り出しました。笑
2.湯治ぐらしで女将による激うま料理を堪能
女将は元々、東京で料亭を開いていたそうで、激ウマ料理でおもてなししていただきました!1日目とは違うメンバーもいるなかで食卓を囲み、気づけば4時間以上経っていたと思います。ここでも様々なお話しを聞くことができ、弊社が力をいれている拠点開設のお話なんかもすることができました。お子さんともめちゃくちゃ遊びました。
むし湯体験
朝の9:00に集合して、天然サウナと呼ばれている”むし湯”を体験しました。
サウナが好きなのでワクワクしていましたが、案の定最高でした。
ここでも、温泉マイスターの幸準一郎先生に、むし湯の歴史や入り方をレクチャーいただきました。
ちなみにこの日は6回温泉に入りました。笑
腸美活体験
腸美活フードアドバイザーの菊地あゆみ先生による、腸内環境を整える麹を使った発酵ワークショップを体験しました。
具体的には、腸に関する座学をしてくださり、手前味噌作りも体験させていただきました。自分で味噌を作る体験は人生初めてでしたし、腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、心身に与える影響の大きい機関であることを初めて知りました。腸に張り巡らされた細かな神経細胞によって、体内に有害な菌が入るとはき出したり、お腹を下して排除するなどの独自の判断を行ってくれたり睡眠の質を改善できたりと、腸はさまざまな角度から体の調子に影響を与えるそうです。朝に、味噌汁を飲むと良いと学んだので、今も朝起きたら、味噌汁を飲むことを心がけています。
まとめると、”腸”って”超”大切ってことですよね、”腸”だけにね。
ちなみに菊池先生は、SnowManが好きとのこと。私はSixTonesが好きです。
(カーキのエプロンの方が菊池先生です)
薬膳体験
別府市内の薬膳レストラン「蒸士茶楼」の前田進一朗オーナーより、参加者の体質・体調に基づいた漢方レシピから個人にカスタマイズされた薬膳料理を提供いただきました。試しに他の参加者のスープを一口もらいましたが、全然自分のものと味が違くて、カスタマイズされてる!!ってなりました。
また、薬膳や健康に関するレクチャもいただきました。健康まっしぐら!
温泉巡り
仲良くなった方がいたので、弊社メンバー3人とその方を含めた4人で別府市内の温泉を巡りました。夜はG1という焼肉屋さんで美味しい焼肉をいただき、最後に竹瓦温泉で砂湯体験をして締めました。砂湯は初体験でしたが、かなりリフレッシュできて気持ち良かったです。かなりおすすめです。
焼肉屋(炭火焼きG1)のリンクを貼っておきます。味も美味しかったですし、店員さんが別府で1番イケメンでした。
観光
祝日を利用して、4人で大分県と熊本県を観光しました。お昼は湯治ぐらしの近くにある亀正という激うまなお寿司屋さんに行って、お寿司を堪能したあと、大分県の九重夢大吊橋、熊本県の鍋ヶ滝と黒川温泉にいきました。幻想的な風景が広がっていました。
あとは、展望台にいったり、散歩したり、ワニをみたり、温泉を飲んだり。
お仕事
別府滞在中は、宿泊しているホテルや、コワーキングスペース、湯治ぐらしでお仕事をしました。コワーキングは、a sideを利用しました。面白い特典として、ここの利用者は近くにある”すじ湯”という温泉に入り放題です。笑
NHKのテレビ取材
実はNHK様が湯治ぐらし様に密着取材をしていて、1~3日目までの間、NHK様の撮影クルーもいらっしゃいました。
結構カメラを向けていただくことが多かったので、コメントを求められた際に、如何にNHKの人を笑かしてテレビで使ってもらうかを考えてしゃべっていました。
実際に、11/7にNHKの"いいいじゅー!"という番組で、別府でのワーケーションのことが放映されました。かなりの時間撮り溜めたものを20分程度に編集するということで、映るの厳しいかな?とか思っていたのですが、思ったよりも映ってて嬉しかったです。ただ、喋ったことは全然カットされまくってて笑いました。
結構ウケてたと思ったんだけどな・・・。とはいえ、初めてテレビ出れた!嬉しい!
ちなみに、この湯治ぐらしに密着した会が好評だったとのことで、再放送があるとのこと😙
6.気づき/学び、心境の変化
ワーケーションの魅力
視界が変わる
言わずもがなですが、会社でも自宅でもない場所で仕事をすることになるので、目に付くものが変わります。人間の脳は、目から入る情報が大半を占めると言われているので、視界が変わると思考も変わる気がします。
例えば、普段考えないことを考えてみたり、より仕事に集中できたり。鉄輪温泉であれば、ご飯を食べに外にでかければ、湯けむりやレトロな街並みを堪能することができますし、お昼休憩に温泉にだって入れちゃいます。何か新しいアイデアの発見や脳みその休息に役立つ気がします。外に繰り出したくなる
普段見慣れないところというのもあって、外に出かけたくなります。ご飯を食べに行ったり温泉にいったり、散歩してみたり。これの何が良いかというと、運動不足を解消できますし、歩くことで血流が良くなってリフレッシュできます。これによって健康も促進されますし、集中力もあがって、より仕事とか自分に向き合えるなと感じました。多様な人との交流ができる
私がワーケーションで感じた1番のメリットはこれです。今回はワーケーションプログラムに参加したから交流が多かったのかなとも思いますが、今までお話ししてこなかった領域/属性の人と交流することができました。現地の方はもちろん、移住してきた方、会社を経営されてる方、とある県の交流大使をしている方、これから独立しようとしている方、温泉マイスター、フードアドバイザー、アドレスホッパー・・・etc といったように、多種多様な人と繋がることができました。普段見慣れた環境から飛び出したからこその出会いだと思います。これを経験できるだけでも、ワーケーションする価値は十分にあると個人的に思います。
心境の変化
ワーケーションをするようになった
冒頭にも書いたのですが、別府での滞在から2ヶ月の間で、福岡/京都/神奈川でワーケーションをしました。ワーケーションの際には、普通にホテルに宿泊したり、ADDressという住まいのサブスクサービスを利用してみたり、生活の中にワーケーションが存るようになった感じです。ワーケーションを経てライフスタイルが変わるって、すごいことですよね。
食べ物や腸を気遣うようになった
これはプログラムにあった腸美活アドバイザーの菊池先生による発酵ワークショップを体験した影響が大きいです。腸のために朝に味噌汁を作って飲んだり、白湯を飲んだりしています。また、ワーケーションの際には、必ずしも外食をするのではなく、自分でご飯を作ったりするので、今まで以上にいろんなバリエーションの料理ができるようになったと感じています。最近は料理が得意な友人にアーリオオーリオとポモドーロスパゲッティの作り方を教わりました。視野が広がった
ワーケーションの魅力に記載したように、多様な人と触れ合ったことで、自分の物差しが広がりました。簡潔に書きましたが、自分にとっては、めちゃくちゃ大きな出来事です。地方いいなってなった
日本だと、埼玉と東京にしか住んだことなかったので、地方は旅行のときだけでいいかなーとか思ってたんですけど、”あれ、住めるじゃん”ってなりました。そんな感じで、価値観も変えてくれました。
学び
実は、ワーケーション中に出会った方から、四国への拠点開設のお話だったり、VRを用いた事業参画のお話だったり、弊社にとってメリットのあるお話をいただくことができまして、別府から帰ったあと、弊社のエキスパートの方も交え、その方と打ち合わせを行ったりしていました。
ふとした会話からビジネスに繋がるような、そんな経験を今までしたことがなく、すごく勉強になりました。
具体的に何を感じたかというと、能動的に社内外含め、いろんな人とのネットワークを広げていこうとする姿勢って大事だなと、改めて思いました。
特にKAGの方々は、各々の案件での活躍、イベントへの参加/登壇/運営/ワーケーションなど、皆さん活動の幅や専門性が凄まじいので、見よう見真似で私もチャレンジしてきましたが、やっぱり最初の方はめちゃくちゃ怖いです。けど、その恐怖を受け入れて続けていると、少しづつ物怖じしなくなってくるんですよね。例えば、今回はただワーケーションしようっていうよりは、なんかチャンスないかな?話したことない人と喋ろう!名刺やSNSだけでも交換しよう!というマインドになっていて、以前の自分と比べると、その変化が面白いなぁって思いました。そして、その積み重ねが、将来的に、より面白いことや組織への貢献につながるのかなと。
なので、今回のワーケーションを通して改めて、能動的に人と繋がろうとすることの大切さを学ぶことができました。
ワーケーションに挑戦して、心から良かったと思っています。
7.おわりに
本記事では、鉄輪温泉やワーケーションの魅力、今回の経験を経ての気づき学びを共有させていただきました。
本経験を経て、別府が大好きな街の1つになりましたし、ワーケーションの魅力にどっぷり浸かったり、ライフスタイルやマインドセットに良い変化をもたらす、自分にとってはすごく貴重な経験となりました。
鉄輪温泉は、とっっっても素敵な場所(人/温泉/食べ物/気候/街)だったので、興味の湧いた方は是非、鉄輪温泉でワーケーションを体験してみていただければと思います!
それでは!
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