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人生はマイルールを決めておくと生きやすくなる話【ちきぺーすVol.09】

こんにちは。6年ほどフリーランスでライターをしていた「ちき」です🐥

このコラムでは一般的には長いフリーランス生活で感じた「フリーランスに必要なのはスキルとメンタル(物事の捉え方)である」という結論の内、特に重要なメンタルに関する話を書いています。

第9回目はついつい周りの意見を気にしてしまいがちな人に送る「マイルールの大切さ」について。
悩むライターさんやフリーランスの参考になれば幸いです。

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「もっと頑張らなきゃいけない」
「周りの人はガンガン進んでいるのに、自分は……」
 
そう落ち込んだこと、フリーランスなら1度や2度はあるのではないでしょうか?

特に周りに稼いでいる人、同時期にライターを始めたのにガンガン進んでいる人がいると気になりますよね。
 
しかし、焦っても何も良いことはありません。

そんな状態になると、自分に合わない仕事を引き受けがちです。
そのような状態では消耗することがよくあります。 

消耗状態になると引き返すのにまた時間がかかるため、むしろ焦らない方が良いです。

また同じ時間を使うならただ焦るのではなく、今後また同じことで悩んだときにすぐ回復できるような思考回路を作っておくと建設的です。

そこで今回は、周りと比べてしまう理由と消耗しないためにおすすめのマイルールを紹介します。

他人と比べて消耗する理由

まず他人と比べて消耗する理由は次の3つです。

・決断のたびに悩んでいる
・何をどうするか、決める基準がない
・決める基準がないから他人の価値観にふりまわされる

「人は1日に3万5,000の決断をしている」
 
これはケンブリッジ大学の教授の研究で明らかになった結果だそうです。
人はあらゆることについて常にどうするか考え、無意識の内に決断しています。
 
でも確かによくよく考えてみると、日々の生活に決断シーンはたくさんあります。
 
例えば以下です。

・どの服を着るか
・出かけるなら何時の電車に乗るか
・どのルートで移動して友達との待ち合わせ場所にたどり着くか
・今日の晩ごはんに何を食べるか
・仕事でどのタスクから着手するか

些細なことでも、決断は続くとしんどいです。
考えて決めるという行為は頭のメモリを食う上に、どうするか決断するのには勇気が必要となります。
 
特に転職や独立、大きな決断の場合、さまざまな制約が生まれます。

本当にこれで良いのか、人から良く思われないのではないか、いまの仕事に影響が出るのではないか、本当にうまくいく保証はあるのか……

これらをクリアして初めて決断できますが、各心配をクリアするにも「どうやったらクリアできるか」「どういう状態になったら自分は安心できるのか」と、細かく考えなければなりません。頭、めっちゃしんどいです。

またフリーランスといった憧れの生活を手にしても、働き方は人それぞれ。

自分はそこそこ稼げれば良いと思っていても、周りに「徹夜して作業!」「長時間の作業は当たり前!」「身を粉にして働くんだ!」という人が多ければ、自分の「そこそこ働く」といった価値観に対して途端に自信はなくなります。

自分の決断に自信がなくなる、それはつまり自分の生活や生き方に選択の基準がないということ。

その状態では他人が「良い」と言う価値観しか信じられず、自分は良いと思わなくても周りが良いと言う価値観を信じるしかなくなります。

これこそフリーランスが消耗しやすい要因の1つで、悩む人はたくさんいると感じます。

逆に言うと、自分の中で「こういうときはこうする」という確固たる信念があれば働き方や生き方が揺るぐことはありません。

自分で「こうする」と決めたことには絶対的な自信と理由があり、他人の意見を聞いても「あなたはこう思うのね、私はこう思うからこうするね」と自分と他人を切り分けて考えられるからです。

では自分の中で確固たる信念を持ち、そこに自信を持つためにはどうすれば良いのでしょうか。

それは「自分で決断して決めること」「その回数をとにかく増やすこと」です。

自分なりのマイルールを決めると生きやすくなる

先ほど紹介した「自分で決断して決めること」をここではマイルールと呼びます。

マイルールとは、日常生活の些細なものから仕事や人生における大きなものまでさまざま。

日常の些細なものはこちら。

・仕事のときはこの服を着る
・毎週月曜の朝は読書をする
・水回りの掃除は土曜の夜にする
・スーパーでの買い出しは特売の月曜にする

仕事や働き方については、次のようなものがあります。

・収入20〜30万円だけれど時間にゆとりのある生活をする
・自分が好きだと思える人と働く
・ライターの文章力向上を目指してライティング講座を作る

個人差があるため、もう少しライフスタイル寄りの軸になる人もいれば、収入寄りの軸になる人もいます。実際に作るときはもっともっと細かいです。
 
そしてマイルールがあれば、何かマイナスなことが起きたとき、または決断するときの判断軸となることもあります。

例えば以下です。

・収入20〜30万円だけれど時間にゆとりのある生活をする
→単価が高くても休みなく働かされる案件は断る
→忙しい案件でも初めての業務なら一時的にやってみる

・自分が好きだと思える人と働く
→人間的に苦手な人からの仕事依頼は断る
→逆に好きだと思える人の依頼なら単価が低くても受ける(自分の成長の可能性があるならそのまま引き受ける)

・ライターの文章力向上を目指してライティング講座を作る
→文章力向上にそぐわない内容はたとえ需要があっても取り入れない
→競合が出たとしても、目指す方向性である文章力向上の部分が異なればライバルではない=考えない

悩むのは人の影響を受けやすいゆえであり、感受性の強さなど致し方ない部分もありますが、このマイルールがあれば「私は私、あの人はあの人(よそはよそ、うちはうち)」と、ある程度は影響をおさえることができます。

またこのマイルールがかたまると、意外と編集・ディレクションに上がりたい、収入を伸ばしたいという気持ちが本心ではないことに気付くこともあります。

マイルールは自分が生きやすくなるのはもちろんのこと、自分が本当は何をやりたいのか?に気付くきっかけでもあるのです。

そのためにも、マイルールに対して「なぜ?」と理由も深堀りできればベストです。

働き方や今後のキャリアに悩む人はぜひ一度考えてみてください。


マイルールの注意点:短期ではなく長期的な視点で見ること

マイルールを作る際の注意点として、短期的な視点ではなく長期的な視点で見てほしいなと思います。

例えば「収入20〜30万円だけれど時間にゆとりのある生活をする」の1つ目の選択肢「単価が高くても休みなく働かされる案件は断る」だけを見ると、低単価で時間を取られる案件はやめようとなります。
 
しかし長期的に見ると、自分が低いと思う案件が大きな利益やステップアップをもたらすことは多いです。

また自分が低いと思っても、作業内容的に妥当であることがほとんど。
これも「〇〇円以下は単価が低い」という周りの意見に流されている証拠です。
※もちろん0.3円など、やたらと低い単価はNGですが……

考え方がネガティブであればあるほど短期的な視点になりやすいですが、なるべく長期的な視点で見れると良いかなと感じます。

先ほど紹介したすべてのマイルールにおいて、2つ目の選択肢(→の部分)が長期的な視点となっているので、参考にしてみてください。

マイルールを作るために必要なのは経験を増やすこと

ここまでマイルールの重要性を紹介しましたが、マイルールを考えてみたけれど浮かばない、そんなすぐに作れない……といった人もいるかと思います。

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