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設定した給与レンジは最適解?意外と悩ましい「エンジニア職種」における年収レンジを調査してみた

皆さん、こんにちは。ポテンシャライトの寳田です。

12月は「Potentialight Advent Calendar 2023」と題して、25日まで毎日(営業日)ブログを公開する企画を実施中です!

今年度、当社のブログ公開数は「累計500本」を突破しました!
このままアウトプットのスピードを緩めることなく、今年を締めくくることができるよう本企画を進めています!

スケジュールはこちらです 👆

当社メンバーからの発信をぜひお楽しみください!
全てのまとめnoteは こちら!では、本ブログをご覧ください。

「初めてエンジニア採用をはじめるが、どのくらいの給与提示をした方が良いのでしょうか…」

最近いただいたこちらのご相談。過去採用したことのない職種×採用難易度が比較的高い職種への給与レンジ設定は難しいですよね。
もちろん「エンジニア」と呼んでもさまざまな役割が存在します。

・フロントエンドエンジニア
・バックエンドエンジニア
・Androidエンジニア
・iOSエンジニア
・インフラエンジニア
・SRE
・QAエンジニア
・CRE
・テックリード
・エンジニアリングマネージャー

などなど。
何をどのくらい任せるのか、レイヤーによっても提示する年収は異なるというのは大前提です。ですが、個人的にどういう経験やスキルを持っている人にいくらの給与を払うのが妥当か、これをゼロから調べるのはかなり大変なことだなと。何かしら指標はあった方が良いのでは?とふと思いました。

そこで今回は初めてエンジニア採用を行う企業様やエンジニアにおける評価制度に悩まれている企業様向けに、提示年収の目安をお伝えさせていただきます。

※あくまで本noteではポテンシャライトで日々採用のご支援をさせていただく中で感じた内容を元に書いておりますので、一意見として参考程度にご覧くださいませ。


1. エンジニア採用の市場認知について

エンジニア採用の市場を掴んでいただきたく、まずはこちらの数値を。
ITエンジニアの転職倍率は引き続き10倍を超える水準が続いています。

(Doda転職求人倍率レポート2023年10月より)

エンジニア採用が激化するはずですね。

その中でもいくつかデータを紹介します。伝えたいことは下記の2つです。

・離職中×即戦力エンジニアを「正社員採用」できるのは稀だということ
・即日採用 即日入社のエンジニア採用ができたら奇跡だということ

エンジニア向けのナレッジコミュニティ「Stack Overflow」を運営するStack Overflow社が、全世界のエンジニア9万人にアンケートをとりました。

まず一つ目、離職中で就職活動をしているエンジニアの比率👇

・・・「6%」離職中のエンジニアはほぼいない、いても採用することはほぼ不可能に近い、と思っていただいたほうが良いです。

二つ目。(朗報かもしれません。)就業中だが新しい仕事に興味があるエンジニアの比率👇

「73%」良いオファーがあれば話を聞いてみたい、と思っているエンジニアはすごく多いです。それが故にエンジニア採用においては他職種と比較し、入り口の採用だけではなく、入社いただいた後のオンボーディングやemployee experienceにもかなり力を入れる必要がありそうですね。

そして優秀なエンジニアに1週間で届くオファー(=スカウト)の数は👇

12件。かなり多いですよね。

海外のデータ&エンジニアではありますが、日本でも優秀なエンジニアには各種採用プラットフォームから大量のオファーが届いている可能性があるということを念頭において、採用活動を行った方がいいと思います。

また、エンジニア採用が激化すればするほど給与や人事制度にも焦点を当てて施策を実施する企業様も少なくないかと思います。

これまでのエンジニア採用トレンドやエンジニア採用市場についてはぜひこちらをご覧ください。


2. 企業フェーズ別/エンジニア職種提示年収レンジを調査してみた。

ここからが本題です。一体、エンジニア採用において各社はどの程度の年収を提示しているのか。まずは、エンジニアの職種問わず80社ほどの求人を見てみました。
平均年収・年収上限の平均値は下記でした。

・調査企業   :80社
・平均年収   :722.5万円
・上限の平均年収:1145万円

では、企業の規模感・フェーズによって差分は存在するのか。洗い出した企業様を資金調達フェーズ別に並べてみました。

※調査内容の一部になります※

フェーズ別で分けると下記のような調査結果に。

調査当初は、フェーズ別に提示年収の差分があるのでは?と思っていたのですが分かったこととしては「資金調達フェーズで提示する上限年収に差分はない」ということ。

「規模やフェーズが上がれば上がるほど、年収が上がりやすくなると思うので規模が大きい会社を」と求職者さまより転職時に相談いただくことも過去ありましたが、エンジニアのような専門職はあまり関係なさそうですね。
(もちろん職種によっても異なるでしょう)

3. 職種別/エンジニア提示年収について

ここまでで、あまり企業の規模やフェーズによって提示している年収にあまり差異がないことはわかりました。
とはいってもお任せする内容(職種)によっては多少異なるもの。
そこでエンジニア採用の中でも特に採用難易度が高い「モバイルアプリエンジニア」職のみ提示年収の調査をしてみることにしました。

調査対象企業:35社
・提示年収中央値:857万円
・上限平均年収 :1088万円

もちろんお任せするレイヤー(リーダーorメンバー)によっても多少年収は異なるのですが、フェーズ別で調査した年収と比較すると中央値はやはりやや高めですね。

参考までに、ポテンシャライトにて過去エンジニアの職種別で採用の教科書をまとめておりますのでぜひご覧くださいませ📚


最後に

いかがでしたでしょうか?
今回はエンジニアにフォーカスして市場認知から提示年収など調査した内容をお伝えさせていただきました。エンジニア以外にも「コンサルタント」や「PM」など直近採用が難しいと市場で耳にする職種でも年収レンジの相場感がもしかすると変化しているかもしれませんね。採用が激化するポジションにおいては、職種別求人票やスカウト文面などの募集団だけではなく、見極め項目や年収レンジの相場感など一つひとつ把握した上で採用を行っていきたいですし、弊社としても調査内容をアウトプットしていく予定ですので「エンジニア採用」にお悩みをお持ちの方はぜひお気軽にご相談くださいませ!

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