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「君たちはどう生きるか」ネタバレなし感想。


昨晩観まして、今朝目覚めて「あれは夢だったんだっけ…?」となりました。
まるで夢の中のような、美しくも不気味で不穏な。世紀末感ある世界の中に潜り込んでしまったような。

いやぁ、本当にやりたいことを詰め込んだんだろうな…と。エンタメではあるけど、あえてわかりやすくはしていないからきっと苦手と思う人もいるだろう。

ただ、集大成という言葉では括れない斬新さと、日本人なら郷愁を抱くような親しみをあわせ持つオリジナリティはすごい。

哲学的でもあり、ファンタジックでもあり、ダークな世界観。
ただ、紛れもなくスタジオジブリの、宮崎駿の手がける冒険活劇であったと思います。

躍動感、疾走感、愛くるしくもどこか生意気なキャラクターたちが織りなすジブリワールドはやっぱり他では味わうことができません。
フランスとかでもウケそう…。

今回、製作委員会方式を取らず自社で制作費を賄ったので宣伝をしないという手段をとれたこと。

それに伴い、鈴木プロデューサーが今までは興行のために言えなかった「好きなようにやってください」という後押しで宮崎駿監督が10年ぶりに、手掛けた作品ということ。

スタジオジブリだからできる強気な方法ではあるけれど、鑑賞前に事前情報がほぼゼロなことによるワクワク感はこんなにも興奮させてくれるのか…

映画を観る楽しみ、その作品のもつメッセージを自分なりに汲み取る、受け取ろうとする映画体験の醍醐味のひとつを堪能できました。
はぁ〜楽しかった。。

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