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パランパルミルとは?

ウィーズでは、2024年、新しい事業に取り組むことになりました。
それが「パランパルミル・ジャパン」をつくっていくことです。

パランパルミルは、フランスの民間機関がおこなっている子育て支援のしくみです。(フランスのパランパルミルHP

パラン=パル=ミルを直訳すると「1,000人の親」となります。
その名の通り、親のように「その子ひとり」に関心を寄せる大人をいっぱい増やそう!という取り組みです。

「フランスの半里親制度」と呼ばれることもあるパランパルミル。

里親と聞くと社会的養護が必要な子どもたちが思い浮かぶかもしれませんが、すべての子どもがいつでも利用できます。事務局(サポートチーム)が担っているのは愛情を注ぐ心の準備のある大人と子どもの橋渡しです。

半里親と子どもで何をするかは、事務局のアドバイスを受けながら、子ども・実親・半里親で相談します。映画を見たり食事をしたり様々です。半里親と子どもが過ごす時間に発生する費用は半里親が負担します。
1人の子どもにマッチングする半里親は1人とは限りません。フランスでは半里親の子どもや半里親の親族などと交流することもあります。
まさに第2・第3の親・家族のような存在を子どもたちは持つことができます。その存在が、ロールモデルとなり、逃げ場となり、拠り所となるのです。

実際にフランスでは、実親以外に気にかけてくれる大人がいることで

「こんなことを授業で発表した」「テストで良い点を取った!」と言える相手がうまれ、学習面で意欲の向上が見られたり。

他の家庭を見たり、他の人と話したりすることで視野が広がって家族内の緊張の緩和に繋がったり。

多子世帯でひとりの子どもに手がかかってしまう家族に対し、それぞれの子どもに1:1の半里親がマッチングされることで個の発散の機会が得られるようになったり。

いろんな良い風を吹かせながら、機会の創出や関係性の構築をサポートしています。パリにある一番大きい事務局では12名体制で600組のマッチングを稼働させているとのことでした。

子どもにマッチングされる大人の採用フローもしっかり構築されていますが、それはそれは本当に厳しく、子どもたちの安全確保は最優先ですから、当然といえば当然ですが、「子どもを第一に考える」が徹底されていることに驚きと素晴らしさを感じます。

もちろん、このままのかたちで日本に導入することは難しいので、これからリサーチやフローの整備を行いながら進めていきます。

ぜひ、パランパルミル・ジャパンの実現を応援していただければと思います!


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