Annaの日記 犬というこども①
2年前の今頃、私は子供どころか、結婚どころか、彼氏すらいない状態の
ただただ老後のオヒトリサマ問題を抱えるアラフォーだった。
ただの趣味になっていたアプリ婚活で出会う男はクズ中のクズばかりで
どんどん「オヒトリサマ老後」に大手を打っていた。
最後に付き合ったのが、クズの最高潮で、これを期にもう結婚は諦めて犬でも飼って共に生きようと真剣に考えていた。
そんな時に出会ったのが、今の「夫」となる人だった。
人生は本当にわからない。ただ、一人暮らしで犬を飼う方法を聞きたく会う事になった。
初めて会った日は二人だった。犬の話になると目がとろんとにやけて本当に好きなんだなと感じた。
確かに、一人で飼うのは大変だがそれ以上の愛情をくれるんだなと感じた。
2回目に犬を連れてきた。(今となれば夫の常とう手段だったのかもしれないが)人を選ぶ犬なのに、初対面で頭をなでさせてくれたのは初めてだと言った。
しかし、私も犬が好きと言いながら「二次元ペット」ばかりで、実際散歩している知らない犬を下手に触れないし、あまり関わった事がなかったがびっくりするくらい初対面でなついてくれたなと感じた。
そこからは、いつも3人(2人と一匹)だった。
まるで、連れ子。シンパパのように、なんだかんだいって犬との二人生活は結構大変そうだった。
面倒はすべて自分が見ていたと言っていたが、前の彼女がいるときに飼い始めたので、多少なりとも彼女の力は借りていたのかなとは感じた。
かわいく言えば?まさにキューピット犬だが、結局犬がいると
平日仕事が終わってからの飲みに行くなんて出来ないし、犬も寂しがるし、散歩もいかないといけないし、まだコロナもあったので家がベースになっていった。
そんな事情もあり、とんとん拍子に
同棲がはじまった。
今思えば、夫と犬の勝ちである。
この犬シンパパと、連れ犬は「母」を求めていた。
そして私もないはずの「母性」が犬に生まれていた。
多分、お互いが強烈に惹かれたわけでなく、お互い
この犬を守ってあげたいという気持ちが一致したと思う。
以前このnoteに書いたが、私は40歳終わりで7歳上のこの夫と出会い
年齢の事もあり、「子供は望まない」という事で付き合いが始まった。
というか、この時点で連れ子ならぬ「連れ犬」がいたため、この犬がもう私たちの子供だった。
遊びに行く時も常に「犬が喜ぶ場所」「犬が入れるレストラン」で選ぶようになり、全く今までと視点が変わった。
今まで温泉でごちそう!ってのが楽しみだったが、一転旅行はキャンプになった。でも温泉に行けないのが不思議とストレスにはならなかった。
そんな生活がずっと続くと思っていた。
まさかこの生活に1年後「赤ちゃん」が仲間入りしてくるなんてこの時は
微塵にも想像していなかった。
~続く~
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