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麺珍、それも青春の響き

油そば、というものを知ったのは大学に入ってからで、母も父も、なんなら先に大学生をしていた姉も知らなかったので、一定ローカルな食べ物なのだろう。

なんだけれども学生時代、ラーメンとかつけ麺とかよりも、油そばを食べる機会の方が多かったように思う。それは単純に流行りだろうし、友人が油そば派が多かったからだろうし。

そんなこんなで西に油そば50円キャンペーンがあると聞けば授業をサボって行列に並び、
東に飲み会で仲良くなった卒業生御用達の油そば屋があって土曜に行くよ聞けば授業をサボってご馳走になり、みたいなことをしていたわけだが、
1番気に入ったのは「麺珍」であった。

酸っぱいものが元々好きな私は、このお酢かけ放題でいくらかけ過ぎても味が成立する「健康食」の虜となった。

一通りの油そばを食べてからは麺珍派を名乗り、油そば屋に誘われると麺珍以外は油そばではないという強弁を通して無理やり連れて行く、みたいなやっかいをやっていたわけだけれど。

卒業しても、最初は飯田橋ら辺に住んでいたので、深夜にお腹がすくと鶴巻町にある麺珍へ。夜遅くまでやっているのもとてもよい。


で、最近、ヴァンフォーレ甲府が国立競技場をホームとしてACLのグループリーグを勝ち上がって一昨日負けてしまったわけだけど、千駄ヶ谷の近くといえば四ツ谷四丁目店である。


いやあ、もう負けてしまったので、なかなか麺珍も行けないなあ。と惜しく思っている中、夫が叫ぶことには、

竜王に

麺珍が

ある!!!

最高じゃあないですか…!

このシンプルさ。
お酢を3回し、ラー油を2回しして混ぜ。
食べ。
さらにお酢を追い、食べ。
最後はお酢だくにして、食べる。

本物の麺珍が、甲府盆地に…!

いやほんと、ありがとうございます。お世話になります。



おわり。

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