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ボーダーとボートネックとちょっとピカソ バスクシャツとは

はい、今回はボーダーシャツの話です。
夏ってなーんかボーダー率高くなりません?
海とかマリンとかフランスのイメージですね。
(海とマリンって同じやん!)

そう、ここで言いたいのはフランスのイメージありませんか?ってことです。
(なかったらごめんなさーい!)
それにも理由があるんですねー。
ではさっそくやっていきましょう!

写真引用

この写真誰だかわかります?
この人あの世界1世に作品を残し、ギネスにもその記録が残るというピカソです。
ピカソが着るこの横縞の服が日本ではバスクシャツと言われるネックの形状がボートネックのタイプの服です。

日本では、と書きましたがフランス等ではブルトンシャツやブルトントップと呼ばれるそうです。
(ブルトンとはフランスブルターニュ地方の事で、クリーム色とネイビーの横縞柄が特徴)

そしてバスクシャツのバスク、こちらはフランスとスペインにまたがるバスク地方がありそこから来ています。

フランスではバスクシャツは通じなく、ブルトンと言わないとわからないらしいです。
何故日本ではバスクと言うかというと、どうやらヘミングウェイの小説「海流のなかの島々」の中でバスクシャツという和訳が出てきた事から日本では呼び名がそう言われているそうです。

このブルターニュ、バスク地方の両方に共通する事は双方これを着ていた人達が漁師の人達という事です。

16世紀頃に船乗り達が愛用していたウールやコットン素材を使用した手編みのものが始まりだと言われています。
強い海風から守るニット生地、そして濡れても着脱しやすいように横広の首元。
これがボートネックです。
ボートの船底の形に似ている事からその名がついたと言われていますが首元を広くした理由は前記の通りですね。
そして何故横縞のボーダーなのかですが、これは海で発見されやすいようにこのような柄になっていて、更には袖が7分袖になっているんですが、これは作業時に器具に引っ掛けないように少し短い袖になっているそうです。

なんかすごくないですか?
めちゃくちゃ機能的な仕事服なわけですよ!

余談ですが、1858年にフランス軍に制服として採用されていて、その時にボーダーの幅や本数、ボートネックのサイズ等が厳格に定められたそうです。
そしてこのシャツが採用になった理由は海で発見しやすいからという事で、船乗り達の考えがフランス軍にまで共感を得たと言うそしてますます理にかなった服なんだなと感じます。

引用 セントジェームスオンライン

この【SAINTJAMES(セントジェームス)】はピカソが愛用した事で有名な世界的なフランスのブランドです。
芸術家にも袖の長さやしっかりした生地が作業するのに適していたんですかね。

驚く事が同時期くらいに漁師の間で同じような作りの横縞柄のシャツが他でも作られているなんて話もあるみたいです。

洋服の歴史と作られた背景、そしてその作りにしたかった理由。
服に限らず形あるもの全てにそうなった理由があると思うと面白いですね。

そんなわけでボーダーシャツ(バスクシャツ)の話でしたー。

#ファッション雑学 #バスクシャツ#ボーダー
#フランス #ピカソ

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