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パレスチナ問題 国際社会は正なのか

どうもどうも。

長らく投稿ができておりませんでした…
留学の準備も着々と進めつつだったのですが、年末年始から今に至るまで仕事が超絶バタバタしておりまして。
その理由が今回のテーマにも関わるイスラエルとパレスチナを巡る問題。

貿易業をやっている我々からすると現在紅海において地政学リスクが高まっていることはダイレクトに影響してくるのです。
詳しくは話せませんが、この地域の港で毎月貨物を積んでおり、荷物を積めるのか、船を向かわせれるのか、積めなかったら・向かわされなかったらどうするのか、、などなど年末年始にかけて対応に追われています。

なのでデイリーのニュースや情報を常に把握して社内に展開するようにしているのですが、例えば彼らが狙う船の対象は何なのか、船主の紅海通峡への方針はどうなっているのか、保険は付保できるのか、積めない場合の契約上の位置付けなどなど多岐にわたっています。

こういう業務をやっていくと、やはり大学時代に難民や地域社会について学んでいた私にとっては気になってくることがあります。

そもそもこの問題の本質・きっかけってなんなの?

学生の頃世界史ではある程度学んでいたはずではあるものの、やはり忘れてしまっていて恥ずかしながらうまく整理できないもどかしさから、年末あたりから改めてこの地域の問題について学び始めした。
そしてこの疑問に辿りついてしまうわけです。

「国際社会は正」なのか。

これはこの問題に限らず、ウクライナ問題や日々の世界情勢全てに関わってきます。

今回はこの疑問に至った経緯をパレスチナ問題の概要に絡めて整理してみようと思います。
正直まだ上手くまとまってないので、頭の中の整理として今書いてます笑

※歴史的背景について、私なりに正しい情報を取り入れているよう気をつけていますが、間違いや知識不足な点もあるかと思いますが、ご容赦ください。
ご意見・ご指摘頂けるととてもありがたいです。

まずはパレスチナ問題の概要について、決して簡単に語れる問題ではありませんが自分なりの概要を書いていこうと思います。

個人的にはこの問題に関しては大きく2つのテーマがあると考えています。
・宗教
・外交政治
です。

イスラエルは3大宗教の聖地が併存する地域として有名です。なぜこれほどまでに世界各地で宗教対立が過激化しているのにも関わらず、互いの聖地が同じ場所にあるのか、それはそもそも三つとも、同じ神を信じているからです。ユダヤ教のヤハウェと、キリスト教の神(God)と、イスラム教のアッラーは、同一の神なのです。クルアーンにて、アッラー自身がそう述べている記載があるようです。
しかし、次第にそれぞれの考えに違いが生じ、今では互いに仲違いしている状況にあります。

そして、このパレスチナ地域には2000年前までユダヤ教を信じるユダヤ人が建てた王国がありました。(2000年前のことが今に続くわけです…)
そしてそれが紀元後すぐにローマ帝国が侵略し、この地域に住んでいたユダヤ人は世界各地に散らばることになります。これがユダヤ人の悲劇の始まりになります。
そして、その後2000年に渡ってこの地域に住み着いたのがアラブ人、つまりパレスチナの人々です。
一方、散り散りになったユダヤ人は土地を持たない民族として世界各地で布教を行いますが、特に欧州では酷い宗教差別に遭います。
また、土地を持たない為に彼らが主に営んだのが金融業、つまりお金の貸し借りです。これは当時いやしい生業とされておりこれも迫害を受けるきっかけとなりますが、やがて金融業が大きくなってくると彼らが各地で大きな力を持ち始めます。 ロスチャイルド家などがその代表例ですね。

このようにユダヤ人は、彼ら自身の土地を持つことなく、迫害を受けながらも金融業で地位を得てきたという背景があります。

そして始まるのが第一次世界大戦です。
ここで本格的にパレスチナ地域を複雑化させる出来事が起こってしまいます。
それが、俗にいうイギリスの「三枚舌外交」です。

当時イギリスは戦争の資金調達に必死であり、そこで協力を仰いだのがユダヤ人コミュニティでした。そこでイギリスはユダヤ人に対して協力の対価として「パレスチナでのユダヤ国家設立を支持する」という書面を送ります。
(ちなみに、ユダヤ人にとってもこの地は宗教上「約束の地」として、神から与えられた土地であり、ここで暮らすことが悲願だとしてこの地に戻る運動「シオニズム」が起こっていました。)

一方で、当時敵対していたオスマン帝国を崩すために、彼らに支配されていたアラブ人に対しても交渉を行い、イギリスへの協力と引き換えに国家建設を約束します。これにはパレスチナも含まれていました。

さらにさらに、その翌年、戦後のオスマン帝国の領土分配の中でフランスと合意することになります。これによってパレスチナはイギリスのものとなりました。

このようにイギリスが3者に対して矛盾した外交を行い、移住したユダヤ人とパレスチナ人の衝突が始まります。
のちに国連でパレスチナ地域を2国に分けてユダヤの国「イスラエル」が建国されます。

しかしアラブ諸国はそれに反発し、イスラエルに攻め込みます(第一次中東戦争です)
そして戦争は激化し1967年第3次中東戦争でイスラエルは国際法で認められていない土地まで占領することになります。

1993年には、アメリカなどの仲介でパレスチナに暫定自治区ができますが和平は続かず現在に至るまでの戦争になります。。。。。

ここまで来て改めて感じることとして、私はこの問題は決してイスラエルとパレスチナの問題ではないと感じています。
どちらかというと国際社会もっとしっかりリーダーシップとれよ、イギリスなにしてくれとんねんって感じです。

これまで我々は比較的過激派思想の強いイスラムのパレスチナがテロや攻撃を仕掛けてくることが多いことから、どちらかというと彼らが悪であり、被害を受けているイスラエルが善であるというイメージを持っているはずです。
もちろん大前提として人殺しは万国共通の悪ですが、この2者においては対立するのが必然であり、そのきっかけを作ったのは国際社会なのです。

そんな中でも世界のメディアが取り上げるのは、やはりパレスチナ(
ハマス)の攻撃行為ですが、最近やっと取り上げてきていますがイスラエルもそれ以前から空爆行為などを行っているにもかかわらず国際社会はそれを黙認しているような状況です。

そしてアメリカが介入してきたと思ったら、イエメン過激派組織への空爆….
そりゃそんなことされたらやり返しますよね普通。火に油注いでるだけですよね。もちろん相手の軍事拠点ですので、これによって彼らによる攻撃を未然に防いだという理由付けはできますが果たしてこれが得策なのでしょうか?
私にはどこかアメリカ・英国も自らの行為を正当化しているだけでやっていることは互いに変わらないのではないかと感じてしまいます。

そんなこんなでこれを書いている今日(土曜)も、昨晩タンカー船が攻撃されたのを受けて状況収集中です。。。。

こういうときこそ、世界各国と宗教的なしがらみを持たない日本が先陣きって解決に乗り出すべきじゃないのかなーと思うのですが、、、そんなパワーはないんですかね。
むしろつくづく思うのは日本はこの件について全く報じない。です。

やはり最新の情報が英語のメディアが圧倒的に早いですし、日本はそれに数日遅れてやっと記事にしたり、なんならしなかったり。。。
日本郵船運航船拿捕されたままですけど?船員捕まったままですけど?イエメンの観光地になってますけど?
年始の地震があったこともありそちらが優先されることもわかりますが、国民の不安を煽るような記事はあまり出さないというかそういう傾向はあるのかなーなんて思ったりもします。

世知辛い世の中ですね。






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