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遼寧省→上海であやさとが食した食べ物をランク付けしてみた

ゴールデンウィークを中国旅行に全振りするという思い切った休暇プランを取った今年のあやさと。
初めての中国という事で、色々なことにビビり散らかしていたのですが、なんとか無事帰国できました。
慣れない人だかり、カルチャーショックのなかウチの中国人彼女の両親に合ったり、向こうのおじさんたちと一緒にご飯を食べたりとイベントが目白押しだったわけですが、今回の旅行で大発見だったのが中華料理の魅力と無限の可能性。

偏食かつ小食のあやさとですが、現地の中華料理に色んな意味で衝撃を受けたので、今回は写真フォルダに残してある私の食べた料理を思い出しつつ独断と偏見で評価していこうと思います。
中国旅行ではほかにも色々感じた非日常の刺激があったのですが、それはまたそれで長いので別記事で。
今回は料理、さあいきますわよ!

評価ポイント

味。以上。

他は細かいことだから気にするな、この日本人が。

評価ランクの判断基準

A…驚くレベルでうまい。リピート希望ランク
B…十分イケる。当たりランク
C…クセはあったが及第点、後悔しなかったランク
D…戦時中であれば全然食べる。非常食ランク
E…無理

Z…食べてない(諸々の理由により)

料理一覧

機内食 ~カレー味の鶏肉ライス&パン&ヨーグルト~

評価:C
日本→中国の飛行機の際に出てきた機内食。
もうこの時点で日本人はほとんどおらず、味も完全に中国テイスト。
旅行初っ端でビビっていたため、評価が不遇になる。
機内食という事もありうまさはあまり感じなかったが、全然食べれたためこれを基準としてCとランクづける。

兰州牛肉面(手前)、拌面(奥)

評価:D(手前)、E(奥)
日本→山東省→遼寧省
と山東省の空港を経由して遼寧省に向かった道すがら、山東省の空港内で食べたラーメン。
辛くないやつを頼んでもらい、全然食べられそうな見た目をしているがいかんせんこの野菜の香りがエグい。
スープの味がほとんど野菜の香りに支配されており、食べる早々撮影したのにもかかわらず麺も謎に伸びきっている。
肉の味はほぼなし。
旅行初日でビビり散らかしていたのも響き、結果半分も食べられなかったので評価はD。

ちなみに奥のやつはちょっと言葉にならないレベルで辛かったため文句なしのE。二度と喰わん。

麻婆豆腐(エビ入り)

評価:A
これはガチでうまい。
食べなれているとか関係なく、S評価でもおかしくなかったところ。
かなり辛いため単体で食べるとなるとさすがにキツいが、他で出てきた野菜やごはんと合わせて食べるとうまさが倍増する。
最も日本のと味が変わらなかったからというのもあり、汗をかきながらもほぼストレスなく食べることができた。
ちなみに辛さは遼寧省に住む茜茜の両親もこれは辛いというレベル。

锅包肉

評価:B
あやさとが個人的に甘だれをかける酢豚みたいなのが好きではないためBだが、これも全然いける。味は日本的な味付けで、違和感なく食べることが可能。
ただ腹にガツンと来るため、わざわざこれを頑張って完食するよりは他の料理に手を付けがちだった。

キュウリの魚醤漬け

評価:S
あやさとが皆を差し置いて半分くらい平らげてしまった料理。
魚の風味がする濃い醤油味で、ピリッと辛い。
キュウリが大好きで普通に日本でも醤油や塩をつけてキュウリを食べていたあやさとにとって、このキュウリはまさしく砂煙あふれる砂漠で見つけたオアシス。
これと麻婆豆腐のコンボが抜群で、腹具合を無視して手が止まらなくなる。
脱帽っ…!驚愕っ…!ゴネ得っ…!

牡蠣の中華風味付け

評価:A
結論から申し上げますとめっちゃうまい。
牡蠣は日本のそのままのやつは臭みがあって味も珍味な感じで好きじゃなかったのだが、さすが中国。臭みの部分は完璧に誤魔化し消し、牡蠣の「うまみ」の部分だけに特化させて作ることに成功した。
ってか、完全に日本よりうまい。素材の味を生かしたい日本と主張が強い牡蠣の相性はあまりよくないのではないか、と感じるほどよかった。

あんかけ野菜炒め卵とじ

評価:A
日本の野菜炒めと味はあまり変わらない、したがって美味い。
しかしここでも野菜の香りが強烈で、それさえなかったらSを受賞してもおかしくないほどであった。
酒が飲めると、良いつまみになるかもしれない。

烤冷面

評価:C
中国の野性的なデパートに気圧されそこまで味にフォーカスできなかったため評価は低め。
ただ、決してまずくはなかった。麺、ソーセージ、卵とあやさとの食べられる素材であったため、食べて体調が悪くなるという事はない。
いかにも屋台の料理というような感じだった。
とはいえ、調理工程で謎の味付けが5回くらいあったのであの味付けについて気になってビビってしまった。味は甘めなかんじ(語彙)

炒飯

評価:C
思ったより日本と味に差はなかったが、日本と比べると甘さがほとんどない感じ。
ちょっと脂っこかったが、こういう豪快な感じを好む人にとってはハマる一品になるのかもしれない。個人的には日本の炒飯の方がうまかった。

川魚の姿煮

評価:C
ソースがかなり濃かったため、川魚独特の臭みはほぼなかったのだが、骨が多かった。味はかなり身に塩気が効いており、柔らかく全然食べられる。ただちょっとソースの香りが中国風で何らかの醤(ジャン)が効いており良くも悪くもなかった。
ただこの魚は店の看板料理らしく、持ってくる際に専用の音楽が大音量で流れた。店員もテンション高かった。

オクラとキノコの炒めもの

評価:A
4つメニューを選べる中で、あやさとが希望した一品。
クセがなく(大事)、なんの違和感もなく食せた。
主張が強い料理が出がちの中で、こういうマイルドよりのメニューはちょうどよい箸休めになる。
にしてもキノコはかなり醤油系の味がしみ込んでおり、固めだったためオクラがかなりポイントを稼いでいる印象がある。

ピリ辛冷麺(風)

評価:D
辛い、変な香りがするの2コンボが決まって評価は大幅ダウン。
麺?も味はしない上に主張の強いスープが絡まりやすいため完食は不可能に近い。
キュウリだけはシャキシャキしており辛いスープにチョンとつけて食べればかなり病みつきになるポテンシャルを引き出していたためそこがわずかな良点。
キュウリがなければ完全に評価Eにしていたところ。キュウリが孤軍奮闘している。

冷えたぷるるん食感餃子(ピリ辛冷麺の奥)

評価:A
これに関しては日本テイストと大して変わりはない。
香りも辛さもないため、それだけでBには位置する。
つける醤油がかなり辛いためパンチもしっかりあって主張の少ない餃子をカバーしており、かなり安定感のある味付けだった。

奶香花卷

評価:S
ちぎってたべるバター風味の焼き立てパン。
信じられないくらいうまかった。
今までの主張のつよい料理たちをまあまあとなだめすかし、これと共に食べることによって相乗効果のうまみを引き出す。
単体で食べたとしても相当うまい。焼き立てのシャクシャク食感がたまらない。

炒河粉&肉の海老巻

評価:C
上海のホテルでUberした一品。
大してうまくなかった。
冷えてたのも大きいかもしれないが、焼きそばに似ているが甘くもない、しょっぱくもない、言葉にできない違和感がある。
終始違和感と隣り合わせで食事していたため、食事中あやさとの首がパーフェクトヒューマンくらい傾いていた。
肉の海老巻も肉が変に甘く違和感があったため同じくC評価。
あやさとはそもそもエビが好きではないため、この日の夕食はあんまりだった。

カエルの肉焼き

評価:SS
それまでの中華料理を一網打尽にするほどのインパクトを与えた最高の料理。
終盤は我を忘れてかじりついていた、うますぎる。
とにかくすべてが美味い。ソースも程よい辛さでうまみ抜群であり、刻みにんにくをたっぷりのせて食べるカエル肉やジャガイモ、エノキや餅はもはや犯罪的、筆舌に尽くしがたいうまさだった。
今回の中国旅行圧倒的No.1。
地下強制労働施設でこれが売られているとしたら、正気を保てる気がしない。

カエルの肉はというと、一切脂肪分がなく鶏肉に近い味で、歯ごたえもあり臭みもない。脂分があまり好きではないあやさとにとってカエルがこんなにうまいとは思わなかった。
もう一回この店に行こうかと何度も迷ったほどである。

肉とパイナップルの串焼き

評価:B
パイナップルがいらなかった。
とはいえ、まぶしてある調味料は塩気が効いておりピリ辛で、甘味と混ぜ合わせると素敵な化学反応が起こるワクワク感があったが、思いのほかパイナップルが甘く、塩気は防戦一方だった。
とはいえ、決してまずいわけではなく、面白い味だった。

海底捞

評価:S
今回の旅行のNo.2。
左は牛骨のスープで、右はトマトスープ。
日本のしゃぶしゃぶとほぼ同じだが、しゃぶしゃぶするスープに結構濃い味があるため、日本のしゃぶしゃぶと違って消化不良感がない。
映っている肉は羊肉であり、非常に柔らかくスープもしっかりしみこむ。
右下に移っているソースは自分でカスタマイズ可能であり、このニンニクをたっぷり入れたピリ辛醤油ソースにしゃぶしゃぶさせた肉を再度ダイブさせ、口に入れた瞬間押し寄せる多幸感。
店員さんのサービスも一流、店もきれいな人気店なので、ここは絶対行った方がいい。

火鍋

評価:S
さっきの海底捞は火鍋でなく、こっちは火鍋らしいのだが、違いはよくわからん、ほぼ同じ(調べてもイマイチよくわからなかった)
ゆえに、評価は同じくS。
この2つのスープは辛くないスープをチョイスしたのだが、辛いのがOKな人はより美味しく感じると思う。
肉にしみ込んだスープを濃い醤油につけて食べるのがこれまた病みつきの上手さなのである。

羊肉の串焼き(焼き羊)

評価:A
上海最大の夜市にて食べた最初の一品。
味は良くも悪くも予想通り、おもったより肉が柔らかくてよかったくらいなのだが、新疆の人がライブで牛刀を扱って切るところが見れたため、その臨場感も相まって美味く感じた。

肉のおぞまし焼き(あやさと命名)

評価:D
辛い。
辛いのは置いとくにしても、かなり香辛料の香りが強い。八角か?
中国人彼女「茜茜」は美味しく食べていたが、かなり中国料理になじみがある人でないと完食するのは厳しいって。
それでもザ・中国!感はすごくある食べ物なので、トライしてみるのはありだと思う。

臭豆腐

評価:Z
ストレートな名前が存在を物語っている。
中国で「臭」と名付けるだけのことはあり、マジで臭い。
この屋台の前を通ると思わずうっと鼻をつまんでしまうほど周囲に悪影響を及ぼしてしまう特級呪物。
今後の体調に関わるため、さすがに断念した。

手巻き北京ダック

評価:S

完全に美味い(?)。
肉も柔らかく、ソースも辛くなく主張が強くなくホントの甘ダレ。
くるんで手にもってかぶりつくと肉の筋繊維と共にあやさとの表情筋もほぐれていった。
自分が作っているという安心感もあったのかもしれない。
とにかく、異国の料理にしては減点がまるでない食べやすさ抜群の料理だった。


感想とまとめ

ぶっちゃけ「ああ、海外キタコレ」と一番感じたのは食事の時間でした。
初めてのネイティブ中華料理、人込みがまとう熱気の中で作られる野性的な雰囲気と味付けは日本のそれとは大きく違っていました。

根本的に違っていたのは、外でも感じる家庭的な雰囲気
日本での外食は、どこか家の食卓で食べる家庭料理とは一線を画した「非日常」を子供の頃から感じていました。雰囲気しかり、綺麗に盛り付けされた料理しかり…しかし、中国はそこが大きく違っていました。
外にはたくさんの屋台、デパートの一回には入った瞬間に香る炒め物の匂い…化粧品の匂いなんて、微塵も感じませんでした。
右も左も人だらけ、大雑把に切られた肉を中華鍋に入れ一気に炒め、さらに豪快に盛り付ける。歩く人たちも人目をはばからず買った食べ物を食べ歩く…
原始的、と言った方がしっくりくるような気がします。
そこで感じたのは外食ではあまり感じない家庭料理感。衛生面やサービス面など細かなことを気にせず「兄ちゃんたべていきなはれ」的な雰囲気をどこもかしこも醸し出し、どこであっても現地の人たちはここが自分たちのホームであるようなオープンな雰囲気を感じていました。

そんな中で食べる料理は、最初は窮屈で怖くて億劫になっていたが、終盤に差し掛かるにつれて自分の警戒心も解け、徐々にいろいろな店にチャレンジしに行くほどに。
結論としては、ガチで一口も食べれないことはほぼない。
辛いのがイケる人なら、なおさら結構食べられることでしょう。
味付けも根本的に少し日本とのずれは感じるが、それでも大筋はぶれてないというか、意外といけるな→うまいじゃないか!のやみつき感が中国料理の良さなんではないかなぁと思ったあやさとの中国グルメ旅でした、おしまい。

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