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CMCアカデミーで感じた、自分と学びとの関係

経営管理の修士課程を修了して4ヶ月くらい経ちました。今日、自分が運営チームに関わっている #CMC_Meetup で、ケースメソッド方式でコミュニティの戦略を考えるCMCアカデミーを大阪で開催したんですが、その時に改めて感じた自分の学びとの関係について書こうと思います。

私は2021年から1年間技術経営修士(専門職)、その後2022年から1年間経営管理修士と、それぞれ1年間で2つの修士課程を修了したんですが、実は2022年からの修士課程でお世話になる大学院は、第一候補が別のところでした。ハードな筆記テストと面談があって、ありがたいことに授業料が半額になる特待生で合格したんだけど、2つの理由でそこは辞退したのでした。

その2つの理由のうち1つが、自分がどういうタイプの学び方をする人間か?ということ。私は、あるトピックに関する議論に参加したり聴いたりしている時、その議論の内容を概念化して全然別のトピックについて思考が飛び探索してしまうタイプです。だから目の前の話題をそのまま受け止めることが苦手。

なので、私は課題やその解決のパターンの引き出しを増やして、場面場面でその引き出しをうまく開ける能力を身につけるのは合わないなと思いました(というか、そう先輩にアドバイスされて気づいた)。上述した大学院はいわゆるケースメソッド方式がメインの大学院だったので辞退させていただくことに。
※本当は受験する前にわかっていれば良かったと反省してる。
※ケースメソッド方式を否定しているのではなく、どこに学びの重点を置くかの話。

じゃあどういう学びのスタイルなのかと言ったら、私がフィットするのはこんな循環↓

  1. 思考を巡らすにあたって必要不可欠な(私の場合は経営・マーケティング周りの)知識と経験を貯める

  2. 何か解決したい課題やまとめたいものが出た時は、一旦自分で探索して考えを言語化する

  3. 先人の論文や書籍にあたって足りない思考や別の主張を理解する

  4. 言語化した自分の考えを否定したり、再構築したりして自分の主張にする

個人的に一番大事だと思うのは、2〜4を繰り返すことで、ベースとして "1" がないと思考が陳腐になる。なので、私の場合は "1" で自分が学びたい/学び足りない分野があり、学びたいと思う教授がいらっしゃる大学院を最優先に選びました。

守破離と言われるものと似ているかもしれないけど、守破離と比べると「守」が途中で何度も出てくるイメージ。自分が考えていることなんて、過去、先人たちが何度も考えているに違いない。だから、"3" で一旦「守」を入れないと、ただの無責任な主張になる。先人の文献や研究って、比較的新しい分野だとしても抽象化したり捉え方を変えると、自分の主張と合う/合わない含めて本当にたくさんあって、とても "2" の段階でアウトプットなんてできないし、"3" のプロセスを入れないで自分の主張としてアウトプットすることほど怖いものはない。

….と書きながら、これって論文書く時のプロセスと同じよねって思った。

今日のCMCアカデミーで、コミュニティの実際のケースを読み、議論する様子を見ながらふと思ったのは、この会は "3" をやるためのものだなぁと。ケースを表層的に捉えてパターン化して、予め色々なケースを引き出しに詰めて、状況に応じて似たようなものを参考にするのではなくて、自分が携わるコミュニティについて元から仮説を持ち探索している人たちがケースを通して "3" のプロセスを経るから、じゃあ自分だったらどうするのか?の再構築ができるんだろうなぁと思ったのでした。なので、ケース起点で考えることを積み重ねる手前にはそもそも、自分の中に課題や仮説がないといけない。

なんか、今日の会は参加者の皆さんの期待値と、ケースメソッドの本質的な役割がマッチしていてとても良かった気がします。
(とはいえ私は会場の設営と受付しかしてないんだけど!)


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