【母と娘】子どもの将来と親の不安
中2の娘が昨年末オール5の成績表を持って帰ってきた。(誰の子だよw)
親としては誇らしい。
ただ、これはあくまでも過程に過ぎないのだから、たかだか中学校の成績で将来を決めるようなことを親はしてはいけない。高校で落ちぶれる子は友人でもいたし、3年以上会っていないこの先会うこともわからない姪っ子もそうだった。
しかしながら、そうは言っても親としては娘の将来に夢を膨らませてしまう。
(ちょっとアンタ、もうすぐ就職活動をする20歳の息子が、「就活なんかしたくない、自分は音楽で一発当てる!」と、妹に作曲の仕方を教えて貰っている方を心配しなさいよ!
はい、心配で心配で夜中眠れなくなる程です泣)
そんな娘と、この3連休に渋谷に買い物に行ったついでに、進路についてアレコレ聞いてみた。すると、
「今のところはまだ塾には行きたくない」
「制服がある所で電車に乗って通いたい」
「部活はなんでもいい」
「勉強勉強じゃなくて、文化祭とかの行事を楽しめるところがいい」
「イケメンじゃなくても下北とか高円寺にいるオシャレ男子がいるところがいい」
まぁ、こんなところです。要は高校生活を楽しみたいという気持ちが満載です。
私の希望としては、うちが東京の西寄りに位置していますので、
「23区の学校に行った方がいい」
三多摩地区で可もなく不可もなくふんわりと過ごすより、ある程度23区の刺激に揉まれた方がいいと思ってます。
そこで私は世の中には色んな職業があること、今なら何にでもなれる希望があること、ただこの先一生納税していかなきゃならないことを話して、将来は娘にどのような職業につきたいかを聞いてみた。すると、
「結婚して子どもを産みたい」
との事。
「どんな職業についたとしても、一生納税していくとしても、私は私の事を好きだと言ってくれる人と結婚したい。それが今の夢かな」
娘の言葉は至ってシンプルだった。
なんだよコレ。
なんなのこの素直さ。
これが令和の中学生ですか。
私は今まで勝手に勘違いしていた。
今の若い子は、
結婚なんて、子どもなんて、不景気だし、コスパ悪いし、今の世の中に合ってないし、
みんなみんな自由にすればいいじゃない!
人類なんて滅亡すればいいじゃない!
多様性多様性多様性多様性!
と思っていると思っていた。(←ちょっと偏り過ぎててすみません)
だから私は、娘の言葉にある意味ビックリした。
*
今の世の中、「既婚」「未婚」「子持ち」「子無し」と一括りにして、分断を煽り、自らを苦しめるような発言をしている人は少なくない。見ようによっては私もそのうちの1人かもしれません。
だったらさ、みんな勝手にすればいいの?
勝手気ままに生きればいいの?
あと10年20年しないうちに、この分断のツケが回って来ることは間違いない。私たちが高齢者になる頃には、自分の尻を自分で拭けなくなったら、そのまま汚れた尻で過ごすことになるだろう。
お金があればいいのか?
残念ながら札束はテメーの尻を拭いてはくれない。現実的に考えて圧倒的マンパワー不足になることは間違いない。
恐らく私のような人間は、汚い尻のまま、その辺で野垂れ死ぬ運命にあると思っている。
氷河期世代の氷河期的な最期は、みんなこんな感じになると予測する。私はそれが哀れであるとは思わない。
少し前までは、人は手厚い介護の末、身体中管に繋がれて死んでいくのが当たり前だったが、今は飲まず食わずで最期は枯れさせて死なせている。そして私たちの頃になったら、、、きっとそのまま放置死になるであろう。
私はそれでいい。未来ある人達が、夢を持って、お腹いっぱい、温かく、快適に過ごせるようになるならば、私は自ら泥海を泳ぐことになったってかまわない。
かまわない
って、
ちょっとなんの話?飛躍し過ぎ?
私の悪い癖が出てしまったわ。
なんで娘がオール5の成績を取って、結婚して子どもを産みたいと言っただけで、
私がウンコ垂れ流して死ぬの想像しなきゃならないのよ。
行き過ぎよ!
今からそんなことを考えても意味が無いわ。
ただね、娘がそう言ったおかげで、私の生きる希望が沸いたのは確か。
「もう少し生きて、子ども達の手伝いをしよう」
そう思えた。
そう思えたから私は今日も自転車を漕ぐ。
必死に漕いで生きようと思う。
だから、次世代の人は氷河期世代の死に様をその目におさめてから死んだ方がいいよ。
たぶん、きっとそんなの目の当たりにしたら、死ぬのなんて怖くないと思えるんじゃないかな、と私は思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?