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直木賞があってよかった! 〜私の本棚〜


タイトル通り。
直木賞のおかげで
新しく好きな作家さんが見つかった。
うれしい。

万城目学さん。


私の予備知識といえば、「鹿男、あをによし」が以前ドラマ化されていたなあ、ぐらいのもので。

直木賞受賞のニュースを聞き、一冊読んでみよう!と
京都でも好きな場所、鴨川がタイトルに入っている「鴨川ホルモー」を手に取った。

私のかなりかたよった嗜好に、あつらえたようにぴったりきて驚いた。


その1   京都の素敵な場所、祭り
鴨川、いくつかの神社などお気に入りの場所がたくさん登場する。葵祭、祇園祭など馴染みあるお祭りも。


その2   もののけ
人に見えない存在たち、「もののけ」たちの大活躍。

こういうモノたち。


もののけ、という言葉の響きが好き。

日本古来、目には見えないけれど、「いる」と感じとられてきたモノたち。


その3   笑い
大好きと思う作品、小説、マンガ、ドラマに関わらず入っている要素である、

笑い。

この作品に強く惹かれるにあたり、笑い、ユーモアこそ自分にとって最大限に重視すべき要素、と気づいた。

笑いは、他者と自分の間にある構えを一瞬で壊して、メッセージをストレートに伝える大きな力となる。

「鴨川ホルモー」読書中、何回も爆笑してしまい、横で勉強している葵さんを邪魔するぐらい。

彼女も「鴨川ホルモー」と万城目学さん作品を好きになってくれたから、よかった。

ひたすらに楽しくて楽しくて、で終わるのか、それもいいけどと読み進めた物語の最後。
人間って本当にくだらないけれど、時々、思いがけないような素晴らしさを見せる愛おしいものと思わせてくれる。

noteで創作されている、これを読んでくださっている方々とは違い、私は文字の読み書きが大変遅い。
あらゆる楽しみの中で、読書が一番好きというわけでもないのに、いつも読みたいものが溜まっている。
にもかかわらず、
「鴨川ホルモー」の後は、ヘッダー画像の「プリンセス・トヨトミ」、「バベル九朔(きゅうさく)」と万城目さんの作品を読みすすめてしまった。

直木賞作品は、読み書きの達人か選ぶ。万城目さんがなかなか受賞出来なかったのは、私のような読み書き苦手人間にもアピールする魅力のせいなのかも。


プリンセストヨトミは映画化もされている。


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