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【片側顔面けいれん】入院日記番外編② 病棟観察雑記

こちらのマガジンにまとめた入院中に、いろいろ気づいたことを雑記として書いてみます。

病院で働く人たち

  • 先生が超ハードワーク過ぎる
    朝8時前(なんなら7時前の時も)には回診に来ます。土曜日も(土曜日は朝だけ)。夕方の回診は16時から18時ぐらいの間です。

    手術日は週に2日設定されているそうで、最大でそれぞれの日に午前、午後1件ずつ、すなわち週に4件の手術(それも頭を開ける手術…)をしているとのこと。手術の前日には患者と家族に内容の説明もし、手術日は手術が終わったら家族への連絡もし、退院が決まったらまた詳しい説明をし、かかりつけ医への報告書も書く。このプロセスを週に2~4人ずつに対して継続していることになります。
    もちろん外来の診察もしながら。うわ。

    私が一人の入院患者目線で見ている範囲だけでも、もうハードワークですが、看護師さんに一度聞いてみたところ、
    「先生が22時ごろ帰られた後、どうしても私たちだけでは対応しきれない状況になることもあって。先生に電話したら23時ごろに病院に戻られて、そのまま午前1時過ぎまで対応されて。でも翌日朝7時にはもう来られているんですよ」。

    先生、病院の目の前にでも住んでいる?通勤0分じゃなきゃ無理なのでは?

    医療ドラマ好き(特に海外もの)なので、先生が大変なことは、なんとなく知っているようにも思っていましたが、リアルに体力がある年齢じゃないと大変だなぁと思いました。プライベートな時間ってどうやって確保するのかしら…。

  • 看護師さんはやっぱり「天使」
    夜勤から日勤は8:30で交代。日勤から夜勤は17: 30で交代。担当の看護師さんは毎日代わっていました。病棟内の患者をまんべんなく把握するように同じ患者をずっと担当しないようになっているのかも。

    日勤と夜勤の業務時間の長さはかなり違いますが、私も手術後はかなりの時間看護師さんを独り占めしたし、日中は本当にいろいろあるのでどちらにしても大変だろうなと思いました。

    勤務開始後、最初に部屋に回ってきたときにバイタルチェック(体温、血圧、酸素飽和度)をしてくれるのだけれど、夜勤の看護師さんが起床時間(6:00)すぎに一度チェックに来て、日勤の看護師さんの勤務開始後にまた、ということもありましたね。法則性はわからず。

    ヘルパーさんもいるけれど、基本的に患者がまず呼ぶのは看護師さん。いろいろ物理的にサポートいただくだけでなく、励ましてくれたり和ましてくれたりもする。手術日、病室に戻った後にその日の担当の看護師さんが
    「今日はもう、じゅーーーぶんにがんばったんですからね。この後、なにも我慢しないでいいですからね!何でも言ってくださいね」
    と言ってくれた時、惚れちゃうかと思った(笑)。

  • ヘルパーさん
    という呼び方が正しいのかわかりません。最近のドラマ(見ていないけれど)からすると、「ナースエイド」って呼ぶのかな。食事運んでくれる時に接することが多い。ただ運ぶだけでなくて、様子をみて一言かけてくれることもあって、和ませてくれる。

個室のルール

  • 今回個室に入ったところ、個室って結構ルールも自由なのねーと知りました。

  • テレビや動画視聴などにイヤホン不要。しなかったけれど、通話も可。

  • 消灯時間も自分で決められる(自分で消しますか?いま消しちゃいますか?って回ってきた看護師さんに聞かれる)。病棟ルール上は起床6:00、消灯22:00。

  • 洗面台とトイレが個室内にあるので、シャワー後のドライヤーも部屋の中でゆっくり使えて快適。

  • PCの利用が自由。個室以外の病室では、キーの打鍵音を気にする人がいるからという理由でPCの利用が禁止されていました(使う場合は共有スペースに行く必要あり)。

病棟のルール

  • Wifiはしっかりした環境がありました。動画を見た時も遅延を感じることもなく。ただし、消灯時間になるとWifi も切れるように設定されていました。

  • 朝食は8時。昼食は12時。夕食は18時。

  • 病室内ではマスクなしも可。病室を出る時は必ず着用。

  • 面会は1回15分まで。

その他気づいたこと

  • 謎のトントン音
    朝と夕方に、よくナースステーションの方から「トントントン…トントントン…」と、まるでまな板で野菜でも切っているかのような音が聞こえてきました。もちろん野菜を切っているはずはなく、ずっと謎だったので退院が決まった後看護師さんに聞いてみました。

    看護師さんもしばらく考えた後…「あ!わかりました!」と。
    薬剤師さんが薬を砕いている音でした

  • せん妄患者さん
    環境が変わると、認知症でなくても入院に伴うせん妄状態になる患者さんはいるものです。隣なのかその隣なのか、何度も人を呼ぶおじいさんの声やおばあさんの声がきこえていたこともありました。

  • 救急車の音
    救急センターもある病院でしたが、病室から救急車が来る音を聞いたことはあまりなかったです。フロアが高くて音があまり聞こえなかっただけなのかは不明。

  • シーツ交換の謎
    10日間の入院中、シーツ交換は、なかったような。シャワー中や検査中に交換されていた可能性もありますが…。どういうサイクルになっているのかは不明のまま。

  • うるうるの秘密
    空調は普通にビルの設備として備えられていて病室入口のパネルで温度設定も自由にできたのですが、謎だったのが高い湿度の保持。オフィスビルの空調は乾燥しがちだと思いますが、持っていった温湿度計では常に45%以上をキープしていました。部屋に加湿器があるわけでもないのに。
    どうやってあんなに「うるうる」をキープしているのか、その秘密が気になりました。
    うるおい大事だなぁと改めて感じて、退院後に自宅に加湿器を買い足しました。

これで入院日記はひとまず終わります。片側顔面けいれんの治療については、退院後の話を書いていくことにします。

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