《ドラマ》光る君へ第19回感想

こんばんは。
Ayaです。
光る君へ第19回を視聴しました。

・道長の帝への所信表明
→たぶん清涼殿で公式な場だろうに、定子がいるのが違和感。東三条院はともかく、定子はそこまで政治的には介入していなかったはずだが(バカ兄弟たちの助命以外は)、中関白家のイメージを悪くしようとしている感じ。
・弟が借りてきてくれた書物を書写するまひろ。さわからは婿を取ったという手紙が届く。
・租税の減免について議論する陣定。
→ボンクラ顕光や道綱が『わかりませぬ』というのはまだわかるが、隆家もいうのが違和感。脳筋キャラということか？？私の彼のイメージは博識で気が強く、ロバート実資のようにズケズケと議論する感じなのだが。
・陣定の後の道長と伊周のケンカ
→これは史実だけど、さすがに『父上と道兼叔父上を呪詛し、東三条院に媚び売りやがって！！(超訳)』とまでは言っていないはず。反対に道兼の死は伊周の祖父高階成忠による呪詛ではないかと噂されていたらしい。
・東三条院の口利きを断ろうとする道長だが、帝に頼むという伝家の宝刀を出され、タジタジ。
・いつものメンツ(道長・公任・斉信・行成)での飲み会
・いきなり風流にいきると宣言する公任
→実際の公任が引退したのは斉信に官位を抜かれて嫌気がさしたのが理由とされている。
・斉信は参議にして欲しいと頼むが、道長は俊賢を起用すると断る。
→公任が同じ蔵人頭なのにといっていたが、俊賢は義理の兄なのだから当然。友情より縁故！！が平安貴族の常識では？？
・行成にスパイをさせたらと公任がアドバイス。のりのりの行成ww。
→すでに何回かスパイ(叔父の義懐を売ったり)してたから、今更感がすごい。
・行成スパイ報告書に出てたアサツネって誰？？
→調べてみたら、藤原朝経という朝光の息子だった。朝光の息子ということは、顕光の甥ということか。道長派・伊周派のどちらにも属さず、代替案として出世を果たしていく人物らしい。
・行成から日記を書くことを勧められる。
→御堂関白記の始まりか。行成の日記は権記、ロバート実資の日記は小右記。
・伊周・隆家兄弟へ参内を勧める俊賢。
→俊賢と行成、道長はこのふたりに支えられていくこととなる。
・ききょうの口利きで定子の元へ参内するまひろ。廊下に嫌がらせされていたが、ききょうはめげない。
→源氏物語の桐壺更衣への嫌がらせのモデルか。とはいえ、このときすでに定子以外の女御も入内していたのかな。有名なのは顕光の娘元子や繁子の娘尊子だけど、どの女御の殿舎の前だろうか。
・定子との会見中、思いがけず帝もやってくる。定子と帝は寝所へ姿を消してしまう。
→まひろが定子と会うのはありえないけれど、一条天皇と定子が昼間に堂々と寝所へ入るエピソードは枕草子にも書かれている。
・まひろの科挙の話を興味深げに聞く帝。
→実際の一条天皇も博識で、源氏物語を読んだ際、『この作者は日本書紀を読んでいるね』と感想を漏らしたという。だがそのせいで、紫式部は意地悪な同僚から日本紀の局というあだ名をつけられた。
・光子(斉信の妹)のもとに通う伊周。
→斉信のもうひとりの妹には花山法皇が通っていた。このことが大問題になる。斉信にはほかに亡き祇子や道長の妾となった妹もいて、美形の一族だったのだろうか。
※補足※
調べてみたら、花山法皇の相手と道長の妾は同一人物だった。事件の後道長が通い始め、子を産んだが母子共に亡くなった。
また光子はもともと倫子パパの妾であったらしい。モテモテの妹たちである。
・帝との話でまひろがでても、しれっとしている道長。ソウルメイト()のおかげでまひろパパは10年ぶりの昇進を果たす。
→実際の為時は自らの境遇を嘆く漢詩を一条天皇に贈るなど積極的に就職活動をしていた。漢詩や歌を贈って出世したというエピソードは源頼政の逸話にもでてくるので、ポピュラーなものかもしれないが。一条天皇は為時の漢詩に感動し、任地を淡路から越前に変更した。可哀想なのは変更された相手で、彼は世を儚んで死んでしまったという。
・光子に浮気されてたと嘆く伊周。くよくよするなと隆家。
・嫌がらせで放った矢！！矢かけられた花山法皇は腰を抜かす。長徳の変のはじまりであった。
→花山法皇襲撃事件！！実際には矢は花山法皇の袖に命中したという。それにしても、出家事件もだが、花山法皇は兼家一家との因縁が強すぎるんだよなぁ‥。

とうとう長徳の変！！次回は伊周・隆家兄弟の没落、定子の出家が描かれるようです‥。まひろが道長に『あなたも変わってしまった‥』ようなことも言っていたので、ソウルメイト()な関係にも変化が‥？？