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あすは起業日!を読んで。

ああああああ

私は自分を恥じた。
欲しいものを欲しいということが、恥ずかしいような気がしていた。
まだ欲しいの?と馬鹿にされるような気がして怖かったのだ。
でも、欲しいものは、欲しいと認めて、
それを手に入れるために自分が動いて自分のために努力してあげなきゃいけない。
待っていても、絶対に、手に入らないのだ。

……………


チャプターズ書店の森本さんが書いた小説、
“あすは起業日!”をようやく読み終えた。
時間をかけて読んだ分、私も主人公のすみれちゃんと一緒に、闘っているような気持ちになった。

森本さんの小説は、
「お仕事エンタメ小説!」
というようなキャッチコピーで紹介されているのをみかけたけど、
そんなんじゃ足りない。そんな一言では語れない!
これは、森本さんが、人生賭けて、奮闘して、書き上げることができた、超大作だ。

物語のあらすじは、
会社をクビになった主人公スミレちゃんが、
転職活動をする中で、
本当にやりたいことに出会い、
起業をしよう!と、奮闘する物語。

この作品は、小説だから、フィクションであるはずなんだけど、
読みながら、読んでるこちらの手に汗が滲んでしまうほど、リアリティがあるのは、
単なるフィクションじゃないから。
“起業”というテーマで、繰り広げられる約200ページには、起業にまつわる膨大な情報量と、わかりやすい説明、そして、苦悩や困難まで、しっかりと描かれていた。

読み手が勝手に解釈をして良いのであれば、
きっと、スミレちゃんは森本さんであり、
森本さんはスミレちゃんなのだろう。

たった一度しかお会いしたことがないくせに、
小説を読み進める過程で、何度も、何度も、何度も森本さんの笑顔が浮かんだ。



森本さんとは、私が担当しているラジオ番組を通して出会った。
出会いは2:50という恋愛相談のコーナーがあり、森本さんには隔週でリモートで出演してもらっていたのだ。
毎週届く、様々な恋愛相談に対して、本を通してアドバイス!というのがコーナーの趣旨なんだけど、
森本さんは、膨大な本の知識の中から、お悩みにピッタリの一冊を選んでくれて、毎度感動していた。
回を重ねるごとに、森本さんの人柄のファンになっていったのは、私だけじゃないはず。スタッフはもちろん、リスナーさんもみんな、そのコーナーを楽しみにしていたし、
森本さんが立ち上げた“チャプターズ書店”という、オンラインで本と人のマッチングを実現するサービスにも魅力を感じて、
利用するスタッフもいるほどだった。

私が出会った時には、すでに“チャプターズ書店”というサービスは有名になっていたので、起業当時のことは何も知らないのだけど、
いつも楽しそうにしてる森本さんを見ていたから、
きっと森本さんという人は、人生が順調に進み、しかるべきタイミングで起業のチャンスを掴み、スルスルと、全部上手くいってる、
スーパーウーマンなんだろうな!と勝手に想像してた。
すてきー♡美人だし、起業して仕事も順調で、あこがれちゃう♡
くらいの感じに。

そんな風に思っていた私を往復ビンタで引っ叩きたい。
小説を読み終えた、今の私は、そんな気持ちでいる。

あすは起業日!の、殆どは、うまくいかないことの連続だった。
え、こんなにうまくいかないのに、大丈夫なの?って、小説なのに心配するくらい、最初からうまくいかない。
でも、うまくいかないことを
“うまくいかなかった!”と、ちゃんと向き合い、
“次こそは!”と立ち上がり、
“知らないことばかりだ!”と、自分の無力さや無知なことを認めたりしながら
“だけど、絶対に頑張りたい!!!”
と、立ち向かう。
何度も挫けて、傷だらけ。アンパンマンに例えるなら終始顔が濡れて力が出ない状態なのだ。
でも、ちゃんと、頑張る。
やりたいから。達成したいから。
ちょっとずつ仲間を増やしたり、パワーアップしながら、頑張り続ける姿に、感銘を受けつつも、
ちょっと、もう、逆にへこむほどだった。
“わたし、ここまで、努力できてない…!”
と、恥ずかしいような気持ちになったのだ。

森本さんが、スミレちゃんくらい、頑張っていたことを想像して、
年齢なんて関係ないのはわかっているけど、
自分よりも年下の女の子が、ボロボロになりながらも戦い続ける姿に胸を打たれた。


そして、やっぱり、私も頑張りたい!
と。思ってしまった。

結婚や、子育てや、年齢や、現状や、色んなことを理由に動かずにいることを恥じた。
もっと能動的に動いて、欲しいものを欲しいと言ってもいいのだ。
その代わり、なぜ欲しいのか。なぜやりたいのか、を明確にして、全力で取り組まなくてはいけないのだ!

「やれよ!自分!!!!!!!」

というようなモードにしてもらえた、それはそれは、有意義な読書体験だった。




いつか、また、森本さんに会えたら、多分抱きしめちゃうと思う。
書いてくれてありがとう!
小説にしてくれてありがとう!
と伝えたい。

森本さんが書いてくれたから、たくさんの人が
「わたしも頑張りたい!」って思うのだ!

“あすは起業日!”
お仕事頑張りたいあなたも!ぜひ!!!

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