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世界一オシャレな男たちに学ぶ生き方の美学

どーも。ファッションクリエイターの福元です。

前回、アフリカ大陸にある「コンゴ共和国」という「世界最貧困国の一つ」と言われている国で、年収の平均4割を海外の高級ブランド服に使う「世界一オシャレな男たち」と呼ばれている集団、「サプール」の歴史についてお話ししました。

今回は、彼らの生き方から学ぶ「美学」についてお話ししていきますね。

サプールにとって重要なもの

サプール」の特徴と言えば、とにかく目を引くカラフルなサップ(サプールの着ている洋服、ファッションのこと)。

その独特な色使いには、コンゴ人の美意識があるようで。
サプール歴46年、大サプールと慕われているムエンゴ・ダニエル氏も、以前インタビューの中で

「私たちにとって重要なのは、色です。
私たちにとって、色はとても良いものです。
黒と白は一般的に、式典であったり、喪に服す時の色。だから、私は色がある方が好きです。」

と語っていました。

そんな奇抜な使いが目を引くサップですが、実は3色以内でコーディネートすることが原則。

そんな所にもサプールたちの拘りや美意識を感じますよね。

徹底した他者目線

彼らは、全身を高級ブランドで固め、自宅から教会やナイトクラブなどの目的地までの間、街中を気取ったポーズをしながら歩きます。

これは、彼らを一目見ようと家から出てきた見物客たちの目を楽しませる為の、サプールが考えるエレガントな紳士の作法。
着ている洋服のブランドタグを見せびらかすのも彼らの流儀です。

彼らは、人から見られることを意識して、洋服はもちろんのこと、目線、歩き方、全ての動き方に神経を使っているんですよね。

この徹底した他者目線は、元々コンゴ人の中にあった「平和信仰」が影響しているのかもしれません。

暴力反対を訴え、今では「コンゴの平和の象徴」となっているサプールですが、平日は、町の人たちと変わらない服装で仕事に励みます。
そして、土日の礼拝になると、時間をかけて選び抜いたとっておきのコーディネートに全身を包んでオシャレをする。

その際に、ただオシャレなだけではなく、美しい所作を伴わなくてはなりません。

それらは全て、人を敬い、人から尊敬される存在でなくてはならないという、サプールが考える「紳士の在り方」に基づいています。

そんなサプールは、コンゴ人にとってのヒーロー的な存在であり、歩いている時に賞賛の声を掛けられるのは日常茶飯事だそう。

賞賛されたら格好悪くは生きられませんよね。

紳士であることを掲げるサプールにとって、自分たちの思想やファッションは、自分たちのあるべき姿を常に問う「行動指針」でもある訳です。



単純に「身にまとっている洋服がオシャレ」というだけではなく、生き様に美学が感じられるのが本当にカッコイイですよね♡

ファッションには、「自分が楽しむためのものである」と部分があるのも事実ですが。

「相手を楽しませる」という他者目線も、やっぱり必要だなと改めて思いました。

サプールの美学を少しだけ取り入れて、相手を楽しませるということを意識すると、今まで以上にファッションを楽しめるかもしれませんね(*^-^*)

では、また!


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