カワダアヤ

きっと忘れてしまうから、未来の自分への日記。

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最近の記事

暮らしの記憶集

2023年の4月30日にわたしの運営するコーヒースタンド兼レンタルスペースはオープンした。 正確にはその数日前から無告知でオープンしていたが、4月30日にオープニングパーティーを開いたのでその日を周年としている。 それから1年後の先日。 1周年の節目として「暮らしの記憶集」を企画した。 この日見た光景は、毎朝コーヒースタンドに立つための心の糧になっている。 この日を作ったいくつかの要素に分けて書き留めておきたい。 タイトル 「暮らしの記憶集」と題したが、決めたのはもう

    • オブラートを剥がすように

      自転車の荷台をりんご箱に付け替えた。 正確にはそのアイデアを相談して、木工と建築の知識がある友だちに造作をしてもらった。 その後自分で合板ベニヤを切り出してその蓋を作ったが、ビスを打つ位置が甘く、一度使ったら不具合が出てしまった。 また相談に行き、直してもらった。 ささくれをヤスリで磨いていたら、友だちに あなたもまめだよね、好きなの?作るの。 と聞かれた。 好きも嫌いもないよ、必要だからやるだけ。 と答えた。 答えたあとに、違和感を感じた。 その違和感をしばらく考えた

      • おなか、すいてない?

        もうひと月近く前のことだけど、思い出した。 まちづくりの仕事をしている知人から、「ぼくが伴走している富山の氷見の方が東京に来て、食事を振る舞います。よかったら来られますか」と誘いがあった。 みんなでごはんを食べるなんて、二つ返事でOKした。 続いて、「空き家活用をされている方なので、その繋がりでこちらも空き家活用しているあなたを含めた3人ですこしトークライブをしてもらいます」 一般参加と思っていたが、ゲスト側だった。 ごはんを食べながらお話しですか? もぐもぐしちゃうな

        • あなたの頭のなかのわたし

          プレゼントというほど、大袈裟なものでなくとも、なにかをもらうことが多い。 多分わたしも同じくらい、だれかになにかをあげているのだけど、すぐに忘れてしまう。 でも、もらったものは忘れないから、 わたしはもらってばっかりだなあと思えるので、幸せな思考回路な気がする。 自慢したいくらい、誇れるくらい 嬉しいのは、「概念」をもらうことがたびたびあるということ。 あるいは刺繍のブローチ。 あるいは踊り。 あるいはうた。 あるいは絵。 花束だって、示し合わせたようにそのほ

        暮らしの記憶集

          サービスを手放した先に。

          朝ごはんの日。 というものを2月から始めてみた。 運営するレンタルスペース兼コーヒースタンドのレンタル利用がない週末。 きっかけはただ自分がモーニングの文化が好きで、朝ごはんをだれかと一緒に食べることが幸福だと思うから。 経営的な面でも、『商売はにっぱちは暇』と言わるほどに2月と8月の売り上げが落ち込むのだ。必ずしもどの商売に当てはまるわけではないが、季節とともにあるこの場所はその影響をもろにくらう。 落ちる売り上げを見越して、起爆剤にしたかった。 そしてなにより自分自

          サービスを手放した先に。

          あなたのことを知るには

          〇〇さんって知ってる? と、聞かれたときに 「知っているよ」「良ければひと席設けるか、ひと言伝えておこうか」と老婆心をのぞかせると いや、いい、会いにいくから。 と、わたしに関わるひとは共通認識のように答える。 そう、仲良くなりたいと思ったとき。 あなたのことを知りたい、自分のことを伝えたいと思ったとき。 ただそばに居てみる。 それだけでいい。 雄弁はいらない。 ただ同じ時間を過ごす。短くても、何度も。 すると、仕草や、言葉の端にそのひとの過去や、今大切にしているも

          あなたのことを知るには

          綴りつづりて

          久しぶりになにかを書く気になった。 GWをはさんだ半月ほど、ずっと忙しかった。 いや、忙しい、は違うのかもしれない。 もはや慣用句のような、心を亡くすと書いて忙しい、という言葉。 忙しいというには、わたしはずいぶん笑っていたし、心がよく動いていた。 怒涛、充実、凝縮、濃厚。そんな言葉たちが思い浮かぶ。 どこかに出かけたわけではなく、運営するレンタルスペース兼コーヒースタンドにまつわる仕事の日々だった。 とはいえ暮らしと遊びが重なり合うような仕事だ。毎日だれかと顔を合わせ

          綴りつづりて

          まぶたが恋しい

          眼内コンタクト手術(ICL)を受けた。 まぶたが恋しい、は手術中の感想。 画像のように、レンズ越し顔の輪郭が大きく歪むほどには視力が弱い。 裸眼ではおそらく0.03ほど。 小学生低学年のころに眼鏡を作った記憶があるので後天的な視力低下でもあるが、両親とも目が悪いので遺伝的な要因もありそうだ。 高校生のころにコンタクトレンズを着用し始めた。 20年以上眼鏡とコンタクトレンズにより視力を矯正していた。 数年前に知人がレーシック手術を受けて、快適だという話をしていて、ふーんと

          まぶたが恋しい

          in the park

          近所の公園で、有志の大学生たちが企画した公園活性と防災イベントがあった。 出店してくださいと依頼があり、 古民家を拓いて作ったわたしの店のDIYを何度も手伝ってくれた子たちなので、ふたつ返事でOKした。 それに、彼ら去年の夏にもこの企画を開催しており、だれにやらされるでもなく自分自身が楽しみ全力で子どもと遊び運営をする姿が輝いて見えたからだ。 今回もコーヒースタンドと、真鍮リングのワークショップを。 子ども向けのイベントなので、コーヒーのほかにレモネードも用意した。 カ

          ただ前に進んでいたら後ろには誰もいなくなっていた

          登山中に呟かれた人生訓のような言葉。 今年の夏に富士登山の目標をたてた。 練習もかねて、それまでに近場の山をいくつか登ることにした。 今回は青梅の滝本駅-御嶽山-日の出山-澤乃井をアタック。 総距離11.8km、標高958m 合わせて2時間休憩しての6時間半の登山。 当日体調不良や寝坊で来られなかった友だちもいたが、それでも9人の大所帯になった。 狭い登山道は基本は1列で歩く。 並び順はゆるゆると入れ替わり、近くにいる友だちと会話を楽しみながら、息を切らしながら、進

          ただ前に進んでいたら後ろには誰もいなくなっていた

          漂流する思考

          とりとめのないことが脳内を漂っているのでボトルメッセージを海に投げる気持ちで書く。 ・ダイエット ダイエットに立てた目標はクリアしているものの、まあ、食べている。 Netflixでダンジョン飯やとんでもスキルで異世界メシ(?)を見ていたら、肉を焼く!魚を焼く!のような料理が美味しそうでしょうがなくて、自炊はダンジョン飯風ごはんがはかどる。 美味しくて食べすぎてしまう。 ひとりのときは外食をせず楽しみながら自炊をしているし間食は羊羹すらしてないけど、友だちが差し入れのケー

          漂流する思考

          息継ぎなのか息切れなのか

          今年も駆け抜ける1年になりそうだ。 というか会社員を辞めてからずっと、ずっと。 2022年 2021年度で退職し春から小豆島と池袋の2拠点生活、その合間に月一の間借り出店。 秋で任期が終わり東京に戻り古民家DIYの日々。引っ越す。 2023年 古民家レンタルスペースを開き、まちに出てまちが来て常になにかをしていた。 今年はそれに加えて、 ・まちのイベントに恒常的より深く関わる ・難病と共にある友だちを食事療法で支援する ・大学の街文化プランニング演習で授業と実地 レ

          息継ぎなのか息切れなのか

          咲こうとする姿こそが美しい

          今年の桜はいい桜だった。 咲かないねえ、咲かないねえとみなが口を揃えた。 待ち望む群集のその期待に応えるように、桜は一斉に咲き出し、春の嵐とともにあっという間に散ってしまった。 短い花の命を惜しむように、取りこぼさないようにと。 どこに行っても満開の桜の木の下には多くのひとが集っていた。 わたしはというと。 今年は花見らしい花見はしていないけれど。 歩きながら、すこし腰を休めてコーヒーを飲みながら、走りながら、桜を見上げた。 なんとも、落ち着きがない、わたしらしい花見

          咲こうとする姿こそが美しい

          パートナー

          付き合って1年のパートナーがいる。 ビジネスパートナーのような、家族のような。 知人に紹介されて彼に初めて会ったとき、直感的にたくさんの可能性を感じた。 それでも暗く怖い印象だったので、日が暮れる前に別れていた。 少しずつ距離を縮め、彼の本来もつ佇まいは残したまま、磨き上げられるところは磨き、光を当てた。 始めのほうはずっとふたりで過ごした。 しかし月日が経つにつれ、そこにひとが集うようになり、いつしか、わたしは外の世界で過ごす時間が多くなった。 それでも彼は集うひとた

          地球に占める自分の割合過去最高

          4/3 温泉の脱衣所にあった体重計に乗ってみた。 家にも体重計はあるけれど。 人生最大の体重を更新しているではないか。 これはまずい。 いや胸から下の厚みが増したとは思っていたんだ。上半身に肉がつきにくいから油断していた。 痩せたいわけではなく、軽やかな動作でありたいのと好みの服を美しく着たいので、 筋力は増やしたうえで3kg減らす目標を立てた。 行動目標を立てるにあたって、 〜〜しない、という消極的目標はなるべく立てない。人生が窮屈になってしまうから。 温泉に入り

          地球に占める自分の割合過去最高

          インプット

          3月 アウトプットに偏ったのでインプットが欲しいと美術施設や植物園に駆け込む。 水木しげるの妖怪展(横浜そごう美術館)、ゴッホアライブ(天王洲アイル寺田倉庫)、渋谷区ふれあい植物センター(渋谷) 東京においては山手線の池袋から御徒町までの1/4が主な活動範囲のわたしにしてはよく足を伸ばした。 わたしにとってのアウトプット。 より、暮らし(経済活動、生産性、ひととの関係性)をよくするために、たくさんのひとを巻き込んで、応援して。 好きなものは好きと言い続けて表現して、周囲