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子育てしながら仕事した一年半

息子が生まれて退院する日には仕事を始め、夜泣きに頭がおかしくなりそうなときにも、合間を縫って仕事をするほどに仕事人間の私が、育児と仕事を両方手放さずにやってきて感じたこの一年半。

正直きつかった
でも楽しかったし、見えたこともあった

身体を動かしたり取材系は、息子のリズムを考えながらスケジュールを組み、10キロを担いで機嫌を伺いながらではあったものの、基本的におんぶが好きな息子は暴れることもなくスムーズに仕事が出来た。


しかし座ってのデスクワークはかなり厳しかった。動けないときは暇だと泣き、動けるようになっても動き回ってキーボードを叩いて仕事にならなかった。
今の時代在宅ワークなら子どもを見ながら仕事ができると思われがちだが、そんなこと一切ないことをここでも伝えておきたい。

でも実務以外は基本的に今までにない経験をさせてもらえて、本当に貴重な一年半だと感じた。

まず子どもをおんぶして取材等に行くと、おばあちゃんたちには
「私も昔は弟おんぶしてた」
おじちゃんたちには
「俺も昔は背負われてた」
と言われる機会が多かった。
今の時代、背負った背負われたで仕事してたなんて見る機会が少ないだけに、珍し懐かしで色んな人に声をかけてもらえた。

また(仕事関係ないが)息子を連れていき、色んな人の見えなかった一面を見ることができた。
ある人は、いつも仕事バリバリの事務員さん。息子を見るなり声は高くなり、今までに見たことのないデレた顔で、必死に息子の気を引こうとあれやこれやとしていただいたのが可愛かった。
またある男の子は、普段結構当たりが強く、子ども嫌い!と避けていたが、男の子が一人のときに息子が近づいて行った際、微笑みながらそっと頭を撫でていた。
だがそんな優しい一面ばかりでない。普段子ども好きのように振る舞っていた人が、いざ息子を見ても素知らぬ顔で、何ならタバコを吹かしだした時には絶句した。
息子を通して色んな人のある意味、素の部分を見られたことは新鮮だった。

中には
「子育てせずに仕事?」
「こんなご時世に子どもを連れ回して」
「早く保育園入れたら」
など、保育園待ちをする私にとって心無い言葉を言われたときもあったが

以前の投稿にも書いたが、
「お子さんも連れてきていいよ」
というクライアントさんや同じ職場の方、周りの体感9割の方々が私と息子を優しく迎い入れてくれ、とにかく息子に良くしてくださり
そして何より旦那さんのサポートがあって、今こうして育児と仕事を両方手放さずにやってこれた。
本当に感謝しかない、ありがとうございます。

よく
「育児されながらお仕事もされてて、凄いですね」
と言われるが、そんなことは無いと私は思っている。

色んな家庭の色んな育児のあり方は、どこも優劣なく素晴らしいものだと思うからだ。

ただ我が家が、仕事大好きママと、サポーターに徹してくれたパパがいて
息子に合わせながら生活サイクルを変えつつ、私たち家族のスタイルで育児をおこなってきただけのことだから

褒めてもらえるのは嬉しいですが笑
それでも「仕事しながら育児するママが凄い!!私はまだまだ」なんて、そんな謙遜はしないで大丈夫なのですと、そっとここで言わせていただきます。

息子はきっとこの一年半、ママと一緒に仕事してたこと覚えてないだろうけど、ママにとっては本当に最高な一年半でした。
仕事をさせてくれて、本当にありがとう
保育園に行っても、またたまに仕事行こうね笑

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