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独りじゃ立てない私ーその2 怪人ハルク「アベンジャーズが揃ったな!」と言う

独りじゃ立てない私は仲間を集めた。召集に応えてくれた彼らには感謝しかない。そのひとり、怪人ハルクのような力自慢は私のチームを「アベンジャーズ」に例えた。確かにその通りで、みんな腕っこきのクリエーターだ。

ところが…だ。

闘うメンバーはそろった!

まだNHKにいた2022年の夏のはじめ。
私は、クリエーター仲間を集めて、退職後に始めるプロジェクトについて熱く語った。医療が大好きなディレクター、ビューティーもドキュメンタリーも優れた映像を撮るカメラマン、そしてボランティアの怪人ハルク。

「アベンジャーズ、集めちゃったな」
怪人ハルクが言った。

本当だ!アベンジャーズだ。
これなら闘える!
私の仕事は「食料」をちゃんと確保して、息切れせずに、みんなが楽しく働けて笑って前に進む環境を整えることだ!

…と、前のめりになった私は退職した翌日の8月1日、ディレクターと一緒に名古屋に入った。とにかく暑かった。全身から汗が噴き出した。
夜の名古屋は水辺が心地よかった。

定宿の近く、納屋橋の夜

濃密な時間はあっという間に

あれから4ヶ月。
季節はすっかり冬本番だ。
明日はクリスマスイブ、列島は寒波に見舞われている。
夏以降、本当に濃密な時間だった。
力を貸してくれる仲間は時間と共に増えた。
波をこよなく愛する頼もしい男、私と同じ様に転機を迎えようとするパパ、退職組の先輩方に、独立したばかりの心優しい若者まで…
もう、感謝しかない。

ハプニングもたくさん起きた。
仲間の家族がコロナになったり、仲間が緊急入院したり…
それでも、さすがアベンジャーズ!
みんな力を合わせて、すでにいくつかのコンテンツを完成させ、プロジェクトは前進している。
まだ何も言えないのが残念だけど、すでに医療現場に小さいながらも一石を投じたようで、少しの変化が始まった。このプロジェクトは患者さんたちの決断にしっかり寄り添って、過労死ラインではないかと思うほど働く医師をそっと支える仕事だと信じている。

だけど、遠い…

ただ、アベンジャーズの活躍を見てもらえる舞台はなかなかに遠い。この道の先にあることは確信しているが、まだ見えない。アベンジャーズの仕事の成果をお披露目できる日まで、どんなに助走が長くても、走り続けよう。

そう、まだまだ4ヶ月。
初めてのことがたくさんあった。
多くの人に助けられ、時に楽しく飲んで語り明かし、言葉にならないほどの感謝の気持ちで満たされている。
ありがとう。
2022年、忘れられない年になった。
確実に言えるのは、前よりずっと人生を楽しんでいる気がすること。
見えない未来って、なんだかワクワク。
2023年はどんな一年になるのかな。
どんな荒波が来ても、うさぎの様に飛び跳ねながら乗り越えてゆこう。

街に灯りが輝く季節

世界では寒さに凍え、明日のパンにも困り、不条理に傷つき命を奪われる人も後を絶たない。武器を持って戦うのではなく、夢や目標に向かって困難と闘える明日が来ますように。
今年より、多くの人に幸せな年が訪れますように・・・

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