北岡 あや

温泉で有名な地方中都市に生まれました。お風呂が大好きです。 お料理やお酒が好き。音楽や…

北岡 あや

温泉で有名な地方中都市に生まれました。お風呂が大好きです。 お料理やお酒が好き。音楽や絵画、野に咲く花、美しいものに心を奪われます。 私的な出来後を綴りたいと思います。

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はじめまして。

温泉が有名な地方中都市に生まれました。団塊ジュニア世代と呼ばれる年代で、やたらに子どもが多い公立の小中学校で過ごしました。 18歳で家を出て、今はもっと知名度の低い温泉街で暮らしています。 私の身に起きた出来事を綴っていきたいと思っています。とても私的な他人様にはどうでも良いことかもしれません。ですが、共感してもらえたら嬉しく思います。 そして、私的な出来事を通じて、高度成長期からバブル経済を経て今日に至るまでの日本の姿が透けて見えるかもしれません。 恋愛や人間関係、お仕

    • ワンちゃんと暮らしたい

      犬との出会い わたしが小さな頃、近所に大きな白い犬がいた。名前は太郎ちゃん。昔は放し飼いが主流だったので、太郎ちゃんも例に漏れず自由に暮らしていた。物心付いた時には、もう親友だった。小学校に上がってからも、家に帰ると太郎ちゃんとよく遊んだ。太郎ちゃんもいつも同じ場所で待ってくれていた。一緒に公園に行ったりもした。 わたしが小学校高学年になる頃、太郎ちゃんも老犬になったし、目が合ったら挨拶程度になっていた。太郎ちゃんを飼っていた建築会社がなくなり、いつのまにか太郎ちゃんもいな

      • 甘いものは好きですか?

        ずっと甘いものは苦手だった わたしは、小さい頃から甘いものは苦手だった。小学生のうちからコーヒー好きになったけれど、お砂糖入れたり瓶の「コーヒー牛乳」は苦手。ビターなチョコレートは大好きだけど、甘い子ども向けのチョコレートは食べられなかった。傍から見ると随分ませた子どもだったように思う。 逆にウニや塩辛などを好んで食べた。周りの大人は「この子は、将来酒飲みになるよ。」と言われ育ったのだが、当たっていた。今もこの原稿をジン片手に書いている。 みどりさんの手作りお菓子 我が

        • ずっと大好きな街「大名」

          福岡に通った 天神デビューから間もなくして(天神デビューに関しては過去記事をご覧頂けると嬉しいです。)福岡市にも度々遊びに行く様になった。天神で一番大きな通りから東に移動すると、全国的にも有名な中州がある。とても怖かったので(今でも好きではない)西に移動してみた。 天神のビル群とは違い、小さな服屋さんや喫茶店などが立ち並んでいた。長渕剛さんや武田鉄矢さんが青春を過ごした「照和」という喫茶店?ライブハウス?も、このエリアにある。そこから、ちょっと北へ行くと「親不孝通り」がある

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        はじめまして。

          カクテルとの出会い

          夜遊びが楽しい 当時は大学1年生の飲酒が厳しくなかった。高校を卒業した時点から飲み始めるのが常であった。わたしも先輩や友人に誘われ飲んだりしたが、気持ち悪くなるばかりで、それ程好きではなかった。飲む席は好んだが。ところがビアガーデンのアルバイトで生ビールの美味しさに目覚め(前記事を読んでもらえると嬉しいです。)他のお酒を試してみたくなった。 わたしのアルバイト先は温泉街である。飲食店や飲み屋さんなど立ち並ぶ。誘惑が多い。丁度ビアガーデンの階下にカラオケ・パブ(古い!!)があ

          カクテルとの出会い

          初めての生ビール

          ビアガーデンのアルバイト また大学1年生の時間に戻る。 ゴールデンウィークが明けると、ビアガーデンのアルバイト募集が始まった。工事現場での苦い経験(過去記事を見てね)から、肉体労働は避けていたので、丁度良いように思われた。飲食業は、ラーメン屋さんの経験がある。出来る気がした。幸い面接には合格したので、働き始めた。 女子チームに入る 思惑は見事に外れ、ガッツリ肉体労働だった。ビルの屋上で働くのは気持ちが良いのだが、それがいけなかった。まだ5月だというのに、日中は暑かった。

          初めての生ビール

          私小説が好き

          多感な中学生時代 思春期、何もかにもが悲しく見え、毎日涙を流していた。理由があったのか、なかったのか、当時は訳も分からず泣いていた。 自分の身体や心の変化が疎ましく、イライラした。情緒も不安定で、自分自身に嫌悪感を抱いた。毎日々々をただひたすら耐えて暮らした。 今では分かっている。理由は性別違和だったのだ。 今くらいの季節だったと思う。虐められ始めた。チビで痩せっぽっちでメソメソ直ぐに泣くので、標的になってしまったのだ。性別違和は本人より同級生が見抜いていた様に思う。 芸

          私小説が好き

          なつま屋

          天才のお店 別府に帰郷した。別府駅構内には、郷土のお土産屋さんや料理屋さんが並ぶ。どこの駅も似たようなものだ。しかし、ここだけは違う。 初めに言っておくと、 「ここのお店は天才だ!!」 別府の名物料理を見境なく集めていて、節操なく日田焼きそばまである。コンセプトもなく、ただ郷土料理を集めただけ。 しかし、そのどれもが専門店と同等かそれ以上に美味しい。日田市は内陸で、行くのが大変なので、別府で食べられるなんて幸せ。もう天才としか言いようがない。 別府冷麺、わたしは老舗の「キリ

          今日は久しぶりの実家。みどりさんのご飯はやっぱり美味しい。

          今日は久しぶりの実家。みどりさんのご飯はやっぱり美味しい。

          天神デビュー

          オーディオショップ オーディオが趣味の大人たちと知り合った。わたしは音楽が好きなので、自転車で行ける距離に、オーディオ専門店があると知り覗いてみたのだ。買えはしなかったけど。そこは高級オーディオが並び、視聴が出来るサロンの様になっていた。数百万円のスピーカーが並び、10万円のものは安く感じるくらい値段に関してはバグっていた。場違いな感じはしたが、温かく迎え入れてくれて、椅子に座るのをすすめてくれた。コーヒーが出てきた。無料だった。とても嬉しかった。わたしは淹れたてコーヒーが

          天神デビュー

          みどりさんの放った言葉

          働き者のみどりさん 昨日も書いたが、みどりさん(母)は軍曹(父)の亭主関白っぷりに良く尽くしていた。始終呼びつけられ、用事を済ませた。家事と育児に追われ、ママからもパシリに使われ、毎日クルクルと走り回っていた。 みどりさんは背が小さい。わたしは外見のほとんどを母の遺伝子からもらったようだ。爪の形まで全く同じなのだが、これはまた別の話。 とにかく、みどりさんは小さな身体で良く働き愚痴もこぼさなかった。 帰ってこない軍曹 それに対して軍曹は、家では何もしなかった。職場では、

          みどりさんの放った言葉

          みどりさんへのプレゼント

          みどりさん わたしは母の姉(つまり叔母)を「ママ」と呼んで慕っていた。ママは会員制クラブのママをやっていた。ママは母より10歳以上年上だったので、力関係は明らかだった。「みどりぃ~。おぉ~い、みどり~。」と始終呼びつけていた。それで、我が家で母は「みどりさん」であった。 母は随分若く見えたので、知らない人が見たら、ママが母親で、みどりさんとわたしは姉弟に勘違いされるのも無理なかった。呼び名から考えても、勘違いされない方がおかしいくらいだった。 みどりさんと軍曹 父もみど

          みどりさんへのプレゼント

          小さな恋

          テントウムシ事件 小学校1年生の春の話。 わたしは「テントウムシ」が大好きだったので、教室の片隅で飼い始めた。捕まえては、その入れ物に入れた。アブラムシが付いた草花も一緒に入れた。アブラムシは気持ち悪かったが我慢した。休み時間の度に眺めて過ごし、その可愛さにうっとりしていた。 外の環境と同じにしようと、雨の日はスプレーで入れ物の中にも雨を降らせた。水がなければ、喉が渇いて可哀そうだと思ったのだ。しかし、それがいけなかった。水没して全滅してしまった。 泣いた。ずっとずっと泣

          体育からは逃れられない

          運動音痴なわたし わたしは小さな頃から運動が苦手だった。もちろん、体育の時間は大嫌い。運動会なんて無くなればいいと思っていた。高校を卒業して、あの大嫌いな体育の時間からやっと解放されると喜んでいた。 ところが!!どっこい!!なんと大学でも体育の時間があった。「健康運動科学」という講座らしい。実技半分、座学半分。しかも必修科目で、履修して単位を取得しないと、卒業すら出来ない。 愕然とした、泣いた もう嫌だ。何が悲しくて大学に入ってまで体育の授業を受けなければならないのか?

          体育からは逃れられない

          人には適正がある

          チャレンジ精神 アルバイトがどんどん楽しくなってきた。コツを完全に掴んだからだ。そうなると、他の職場、他の職種もやってみたくなった。この時期から積極的に先輩から紹介してもらった。 色々とやったが、それはまた別の話。 初めての土木作業員 ただ興味があった。やってみたかったのだ。それにニッカポッカを履いた逞しいお兄ちゃんが、すこぶるカッコ良くみえた。と言うか、ほとんど後者の理由で、出会いに胸がワクワクした。 わたしは産まれの性別は、一応男の子である。ただし、そう見られない時

          人には適正がある

          はじめてのお酒

          入学早々飲みに行く 寮の先輩、同室の織田さんが飲みに出るという。一緒に行こうと誘われた。しかし、こちらは未成年である。誘ってる先輩も1学年上なので、未成年のはずである。当時は飲酒に対して大らかだったので、まぁ気にしない事にしたし、だいいち興味が勝った。 途中でラーメン屋さんに寄って腹を満たした。居酒屋さんにも行ってみたかったが、予算が足りないらしかった。奢ってくれる先輩に従った。温泉街には歩いて行った。 湯田温泉は、ちょっと変わった繁華街である。観光客向けの飲食店ばかりでな

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